6月3日(月)
いよいよ点滴入院だ。アブラキサンとカルボプラチン点滴。
午後に病棟に入り、すぐに病棟主治医から説明があった。
夫も同席。
まずは治療の内容とスケジュールについて。
呼吸器内科の主治医からは「3週間(1クール)」と聞いていたが、
3回目のアブラキサン点滴の前後で、退院の可能性もあるそうだ。
2週間プラスアルファといったところか。
去年の夏、最初の点滴のときにも夫と説明を受けたが、
ずいぶん進んでしまったのだなぁと感じさせられた。。。
なぜなら、主治医の話の内容が、
終末期を念頭に置いたものだった。
曰く、
「肺腺癌の1年生存率は3~4割で、この中には入ったが、
5年生存率は6%なので、ここまで到達できる可能性はだいぶ低い」
「今後何があってもおかしくない、と考えておいてください」
という前振りがあった。
新しい治療の前なのに、こんな話するんだ。
「お住まいは戸建てですか?」
「いえ、マンションの3階ですが、エレベーターが停まらないスキップフロア式なんです」
「それでは車椅子は難しいですね。。。」
「万一の場合の話ですが、心臓マッサージや気管挿管はどのようにお考えですか?」
「しないでいただきたいです」
「胃ろうや、点滴による栄養補給は?」
「不要です。痛みの緩和だけお願いしたいです」
「では、そのうち緩和ケアの話をしましょう」
「なるべく家には居たいですが、自分でトイレに行けなくなったら施設、と考えています。
看取りの施設は見学済で、アテがあります」
「わかりました」
「動ける体力を維持していかなければいけない。
まずは食事。梅干しでもフリカケでも、好きに食べて下さい。
あと、足腰を鍛えるリハビリもやっていきましょう」
確かに、吐き気だったり、下痢だったり、足の皮膚炎だったりで、しばらく歩いていない。
皮膚炎が酷いときは、まともに歩けないので買い物にも出なかった。
どうしても、の時は近所のスーパーにも車で出掛けた。
なので、足の筋肉がげっそり落ちた。
元が筋肉質で立派な太さの足だったので、
まぁ、これで人並みかもしれないけれども。
それでもまだまだ体力は残っている(と自分では思っていた)し、
あれこれ家事もしてるし(やる気なしでサボってもいるが)、
わりかし元気な方だと思っていたんだけどな。
でもこの先、劇的な回復の可能性は低いということだ。
仕方ない、もう5次治療なのだから。。。
取り合えずは点滴を無事に乗り越えて、
運動もちゃんとやって(自宅にいるよりは運動は捗る)、
今より少しマシな状態で退院できたらいいな。
まずは食事。
夕食は美味しくて、おかず完食、ごはんだけ少し残した。
あれ~?病院食、すごく美味しい!
塩味がちゃんと効いている。
何なら、ちょっとしょっぱすぎるくらい。
自分で作らないから美味しいのか?
点滴で気持ち悪くなっても、このまま美味しく食べられるといいな。