入院しました | 還暦主婦、肺腺癌stⅣ

還暦主婦、肺腺癌stⅣ

2022年6月に60歳直前で肺腺癌ステージⅣと診断されました。
EGFR遺伝子変異(L858R変異)
まずはタグリッソを1年、次にジオトリフを1か月、
2023年8月からはアリムタ・カルボプラチンの点滴治療。
治療経過、副作用、終末準備など、備忘録として残します。

6月3日(月)

いよいよ点滴入院だ。アブラキサンとカルボプラチン点滴。

 

午後に病棟に入り、すぐに病棟主治医から説明があった。

夫も同席。

 

まずは治療の内容とスケジュールについて。

呼吸器内科の主治医からは「3週間(1クール)」と聞いていたが、

3回目のアブラキサン点滴の前後で、退院の可能性もあるそうだ。

2週間プラスアルファといったところか。

 

 

去年の夏、最初の点滴のときにも夫と説明を受けたが、

ずいぶん進んでしまったのだなぁと感じさせられた。。。

 

なぜなら、主治医の話の内容が、

終末期を念頭に置いたものだった。

曰く、

「肺腺癌の1年生存率は3~4割で、この中には入ったが、

5年生存率は6%なので、ここまで到達できる可能性はだいぶ低い」

「今後何があってもおかしくない、と考えておいてください」

という前振りがあった。

新しい治療の前なのに、こんな話するんだ。

 

「お住まいは戸建てですか?」

「いえ、マンションの3階ですが、エレベーターが停まらないスキップフロア式なんです」

「それでは車椅子は難しいですね。。。」

 

「万一の場合の話ですが、心臓マッサージや気管挿管はどのようにお考えですか?」

「しないでいただきたいです」

「胃ろうや、点滴による栄養補給は?」

「不要です。痛みの緩和だけお願いしたいです」

「では、そのうち緩和ケアの話をしましょう」

「なるべく家には居たいですが、自分でトイレに行けなくなったら施設、と考えています。

看取りの施設は見学済で、アテがあります」

「わかりました」

 

「動ける体力を維持していかなければいけない。

まずは食事。梅干しでもフリカケでも、好きに食べて下さい。

あと、足腰を鍛えるリハビリもやっていきましょう」

 

 

確かに、吐き気だったり、下痢だったり、足の皮膚炎だったりで、しばらく歩いていない。

皮膚炎が酷いときは、まともに歩けないので買い物にも出なかった。

どうしても、の時は近所のスーパーにも車で出掛けた。

なので、足の筋肉がげっそり落ちた。

元が筋肉質で立派な太さの足だったので、

まぁ、これで人並みかもしれないけれども。

 

それでもまだまだ体力は残っている(と自分では思っていた)し、

あれこれ家事もしてるし(やる気なしでサボってもいるが)、

わりかし元気な方だと思っていたんだけどな。

 

でもこの先、劇的な回復の可能性は低いということだ。

仕方ない、もう5次治療なのだから。。。

 

 

取り合えずは点滴を無事に乗り越えて、

運動もちゃんとやって(自宅にいるよりは運動は捗る)、

今より少しマシな状態で退院できたらいいな。

 

まずは食事。

夕食は美味しくて、おかず完食、ごはんだけ少し残した。

あれ~?病院食、すごく美味しい!

塩味がちゃんと効いている。

何なら、ちょっとしょっぱすぎるくらい。

自分で作らないから美味しいのか?

点滴で気持ち悪くなっても、このまま美味しく食べられるといいな。