本日午前中、放射線腫瘍科を夫と受診した。
問診表を記入すると間もなく呼ばれ、部屋に入るとまだお若い先生ひとり。
狭い部屋だからか、外の廊下に看護師さん?がノートPCを前に座っていた。
(どうも我々の話のメモを取っているようだ)
始めに私の既往症などを確認され、つぎに現在の症状を尋ねられた。
さほどではないが、少し気になっていることとして2つ、お話しした。
①今年の初めくらいから、視野に「小さなぼやけた影のようなもの」が出る。
「例えて言えば、テレビカメラのレンズに水の汚れが付着しているカンジなんです。
透明だけど輪郭はあって、その先にあるものが少し歪んで見えます」
「近距離では気にならず、空を見た時などに輪郭がくっきり見え、格子状のものは格子が歪んで見えます」
説明が難しい。理解してもらえたかな?
②閃輝暗点が出ること。「最近は頭痛は起こらない」部分に反応された。
そしていよいよ放射線科の判断の説明だ。
曰く、
呼吸器内科の主治医には「脳転移は5か所」とリポートしたが、
再度綿密に確認したところ「8か所」だった。最大のものは5㎜。
当院では、定位放射線の対応範囲を「3㎝以内で4か所以下」と決めている。
8か所なのでその範囲外だし、もしかしたらもっと小さいものも出てきているかもしれないので、全脳照射を推奨します、ということだった。
Oh no~~!
私の考えをお伝えした。
分子標的薬&抗癌剤のおかげで、体はまだ元気だ。
もしかしたらあと3年くらいは余命があるかもしれない。
今、全脳照射をして、その3年を認知症の心配をしながら生きていくのはイヤなんです!
全脳照射以外の選択肢を探りたいので、ガンマナイフを扱っている他院をご紹介いただくことはできますか?
ここで「ちょっとお待ちください。確認して参ります」と若い先生、中座。
ややしばらくして、年上の医師を連れ戻る。指導員らしい。
指導員の先生からも同じ説明があった。
A:定位照射で少しずつ治療していっても、結局はもぐら叩きのようになってしまう。
Q:もぐら叩きだってこちらは構わない。
再度定位放射を行う場合、空けなきゃいけない期間の決まりはありますか?
A:特に決まりはありません。
Q:例えば複数個所を一回の治療で行えるんですか?
A:出来ないことはないが、一か所あたり20分程度時間がかかる。
当院の放射線機器は、脳だけではなく一般の患者も使用するものなので、
お一人の患者さんに長時間を掛けるわけにはいかない。
↑要は一か所ずつ治療していく、ということだ。
Q:6月のMRIを見て主治医は全脳照射と言い、7月にはペンディングになった。
今回また全脳照射となったが、7月時に言われた「まだ若いのでリスクがある」というペンディングの理由はどう考えればいいのか?
A:先週撮ったMRIでは、7月のものと比べて増加してきているから。どんどん出てきているかもしれないというリスクだ。
Q:もう少し転移が大きくなるまで待つことは出来ないか?
A:待つ理由がない。
Q:全脳照射以外は不可能ということであれば、やはり他院をご紹介いただきたい。
A:呼吸器内科の主治医を通してお願いしてください。
ということで、金曜日の主治医の外来診察日に、また予約なしで行くことになった。
でもこの日は点滴の副作用のMAX日だった!
忘れてた~~~!
お昼前から強烈な眠気と倦怠感がやってくる。
でも来週に延ばすのは心配だし。なるべく早く動きたい。
↑せっかちなんです。
病院は朝イチで行って、なるべく早く帰ってこなきゃ。。。
なんだかなぁぁぁ
愚痴ついでに、もう一言。
あの病院の縦割り主義みたいなものとか、
うちにはありません、うちではできません、とかって言い方も
なんだかなぁぁぁぁぁ。。。だ。
大学病院なんてどこでも一緒なのかな。。。
万一、ガンマナイフが不可だったら、
全脳照射は避けられないのかもしれない。
今はまだ癌がさほど暴れていないので、
脳の治療は先にきちんとしておくべきなのだろう。
ただ、前にも書いたが、私は正直、ガンより認知症が怖ろしいと思っている。
今でも。強く。
全脳照射の結果、認知機能が低下してきたら、
家事も自分のことも、出来ないことが増えてきたら、
物忘れが進んで治療の意味も認識できなくなってきたら、
その時には治療は終了してホスピスに入れてもらえばいいか。
病気になるといろんな選択や覚悟が必要になる。
癌なら自分で考えて選択ができるし、
事前にわかれば覚悟だって出来るんだって思ってたけど、
脳が先にやられるかもしれないことは想定外だった。
自分はどちらかと言えば楽天的な方だと思うけど、
なかなか決心できないことってありますね。。。
難しい、ほんと。