4週目以降のタグリッソ副作用 | 還暦主婦、肺腺癌stⅣ

還暦主婦、肺腺癌stⅣ

2022年6月に60歳直前で肺腺癌ステージⅣと診断されました。
EGFR遺伝子変異(L858R変異)
まずはタグリッソを1年、次にジオトリフを1か月、
2023年8月からはアリムタ・カルボプラチンの点滴治療。
治療経過、副作用、終末準備など、備忘録として残します。

タグリッソ記録の続きです。

 

 

タグリッソ5週目に突入した頃から、手指の乾燥が始まった。

指先の感覚が鈍くなり、爪の周囲が赤くなってきた。

7月なのに、就寝時はクリーム塗って手袋。真冬か???

スマホの指紋認証は、この頃から今に至るまで、使えていない。

 

瞼、頬、鼻、首の赤みはまだ消えない。

太もも~尻の火照りもあるので、軟膏は朝晩2回。

範囲が広いので結構面倒だし、ベタベタするし。。。仕方ないけど。

 

 

6週目に入った頃、人差し指、親指の指先が割れてきた。

よく使う部分が、刺激によってパックリ割れる。

出血があるとモノが汚れるし、テープを貼っても剝がれやすい場所だし、何をするにも痛いし。

食器を取る、スポンジで擦る、洗濯物を干す、角を拭く、シャンプー、保存袋の開け閉め(特にチャックを閉めるのはツラい)、(ネコのトイレ袋などを)結ぶ・ほどく、シーツをマットに押し込む、サッシの開け閉め、軟膏のチューブを絞り出す…etc.

日々、痛い作業は盛りだくさん。

中でも結構ストレスだったのは、ズボンやパンツの脱ぎ着だった。冬はスパッツとか重ね着MAXだし。

トイレの度に、痛いし、テープが引っかかって取れちゃったりするし。。。

 

 

続いて、足指の爪の脇に、赤い膨らみができた。爪囲炎の始まりだ。

これらにも、軟膏を塗り塗り。

 

 

以降、副作用は日常になった。

手指の乾燥。割れては治り、また割れては治る。

足指の爪囲炎はだんだん悪化し、手指にも爪囲炎が発生。

週1くらいのペースで下痢したり。

口内炎ができたり、口の中がただれたり。

これらはタグリッソ終了まで断続的に続いた。

 

 

対応策は、

パックリ割れがひどいときは、キズパワーパッド。

手指の乾燥と些細なパックリ割れは、軟膏・クリームを塗って木綿の手袋着用。

秋から冬は、ほぼ一日中、手袋着用の生活だった。

手袋するとスマホが使えない。。。しかし私のスマホには「手袋入力」という便利機能があった‼️(しばらく経ってから気づきました)

 

炊事洗濯の際は、この上から使い捨てのニトリルゴム手袋や普通のゴム手袋を付ける。

 

 

ちなみに、木綿の手袋はマツキヨ製。

生地の厚さ(目の詰まり具合)とサイズ感がちょうど良かったし、

安いのでたくさん買って使い倒している。

私は手指が太くて短いので問題なかったけれども、立体的じゃないし、伸縮性もないし、Mサイズでもえらく小さいので、要注意です。もう少しお高いヤツ(他のメーカー製)は、指が長すぎて私にはダメでした(就寝時はいいけど、作業には向かない)。

 

 

当初はいろいろ試してみた。

ガーゼを巻いてテープで止める。

伸縮性の指用ネット包帯をはめる。

絆創膏や防水テープ。

ゴムの指サック。

 

 

どれも一長一短。

私は手指が汗で蒸れやすく、テープや絆創膏はすぐ剥がれる。

剥がれかけた端がモノにくっつき、イライラする。

面倒くさがりでもあるので、木綿の手袋はとても重宝した。

 

 

下痢に対しては、ロペラミドを処方してもらってはいたが、

概ね1~2回で治まっていたので、ほとんど服用はしなかった。

 

 

口内炎や口の中のただれに対しては、うがい薬とパッチ薬を処方された。

うがい薬は痛みが和らぎ、ありがたかった。

 

 

 

副作用でだんだん出てこなくなったのは、体に起こる皮膚障害だった。

体のあちらこちらがチクチクチリチリ痒くなったり、

乾燥して皮膚が紙のような手触りになったり。

たまに発疹が出たり。

背中や尻の皮膚のカサカサが、フケのように剥がれてきたり。

これらは、10月頃には出なくなった。服用開始から約半年。

朝夜2回の保湿作戦が功を奏したのだろうか。それとも体が慣れただけ?

 

 

 

ちなみに、まったく出てこなかった副作用は、

鼻の粘膜の乾燥や鼻血、

頭皮の乾燥や発疹、脱毛など。

皆さんのブログを拝見していてよく目にする症状だが、

これらはタグリッソではまったく出なかった。

 

 

 

タグリッソとの共存。

副作用は総じて不快な症状ではあったが、

不便ではあるにしても、生活に大きな支障はないものばかり。

この程度の副作用で収まっていたのは、大変ありがたいことだ。

と思わなきゃ。なんたって、末期癌なんだから。

 

 

私の最大の懸案となった爪囲炎については次回以降、記します。

 

続きます。