着信音が鳴っている
仕事を片付け会社から出た時だった。
将彦は誰だ?とめんどくさそうに上着の内ポケットから携帯を取り出した。
番号通知? 「誰だ?」
将彦は自分の知り合い、会社関係、一度でも番号の交換をした相手は
ちゃんと登録してあるので、知らない番号から掛かってくると少し不安になる。
だから基本番号通知で掛かってきたのは携帯を出ないでそのまま放置が多い
「んーなんか嫌な予感がするな ほっとくか」
将彦はそのまま携帯を上着の内ポケットに戻した。
「そろそろ帰ろっかな 怒られるの嫌だし」
幸太は学校帰りに友達の家に寄りTVゲームで遊んでいた。
雨が降ってきたを理由に雨宿りをしていたと親に言い訳を言うつもりで
友達の家に寄ったのだ。
「もう雨止んでんだね わからなかった」
友達が窓の外を見て言う。
「この先のステージがすげー気になるんだけどなぁー 帰らないとうるさいし
晩飯抜きって言われちゃうかもしれないしな」
幸太は冗談を言いながら帰る仕度をしている。
「ハッハッハッハーそれはあるねー俺んちなら確定だよ」
友達も笑いながら冗談を言う
友達に玄関まで送られて幸太はまたねと手を振りながら
早足で家に向かった。
ウーーウーー
「なんだろ?すごく騒がしいな?」
幸太は水溜りを飛びながらサイレンが鳴っている方向に目をやった
「なんか事件かな? なんだろ気になる…見に行ってみようかな?
でもなー腹減っちゃったからなー どうせニュースとかでやるかもしんないし帰ろ」
幸太は幸太の帰りを待っている母親がいない家に急ぎ脚で向かう
携帯が鳴っている
将彦はまたかと上着の内ポケットから携帯を取り出した。
会社からだ。「何だろう?なんかミスでもしたか」
誰から掛かってきたかわかっても会社からとなると出るのも嫌なものだ。
仕事が終わって帰る途中で掛かってきたのならなおさら不安もよぎる。
「はい牧野です。」
「あっ牧野さんお疲れ様です。」
「おうお疲れ どうした?なんかあった?」
会社の後輩からだった。口調から俺のミスとかでは無さそうだ
少しホッっとして後輩に用件を聞いた。
「なんか警察から電話があって牧野さんに至急電話をくれって事です。
さっき電話したんですけど出なかったので会社に掛かってきたんですけど」
「警察?」将彦は無駄な不安を募らせた。
「あーわかった…なんの用だろなんか怖いな」
「明日の新聞期待してます!それじゃーお疲れ様でした」
後輩は冗談交じりで電話を切った。
将彦は馬鹿野郎と少し笑いながら携帯を切った。
さっきの番号通知は警察だったのか
一体なんの用だろ?とりあえず警察に掛けてみるか
将彦は警察に問い合わせた所至急病院に来て欲しいとの事だった。
妻が何者かに刃物で刺され重症だったとの事
将彦は訳がわからず指定された病院を頭に記憶した。
刺された?妻が?何故?
日常で人が襲われると言うニュースは毎日観ている。
ただTV越しであって現実人が襲われ殺されるなんて自分の周りではありえないと思っていた。
被害にあった遺族を記者がインタビューをしているのを見ると可愛そうだと思う
ただTV越しでそう思うだけであって、TVを消せば忘れてしまう。
自分は関係ないからだ、
この先そんな事件に関わるなんて一生ないと想いながら生活をしていた。
それが…妻が…刺された?
将彦はタクシーを拾い指定された病院に向かった。