映画 ミステリと言う勿れ
広島の美術館に絵画鑑賞に来た久能整、美術館から出た所で狩集汐路(かりあつまり しおじ)に声を掛けられ、自分のボディーガード兼謎解きを依頼される。
ガロ君からの紹介と言われ、半ば強引に遺産相続会議について行かされ、死んだ汐路の祖父の遺言を聞く。
狩集家では、代々一人が遺産を相続する。対象となるのは汐路を含めた孫の4人、4人にはそれぞれ4つの蔵のうち1つが与えられ、「それぞれの蔵において あるべきものをあるべき所へ 過不足なくせよ」と言うお題が出される。
割り当てられた倉を調査する、汐路や他の孫。そんな中鉢植えが落ちてきたり、階段に油が塗られていたり、倉に閉じ込められたりと、事件が起こる。
狩集家は代々遺産相続の時争い死人が出たと言う汐路、だが久能整は、鉢植えや油は汐路が自作自演でやっていた事に気が付く。
汐路は父たちの死を、事故では無く事件だと思い込みたかったが為に行った事だった。
整は、東京に帰ろうとするが、狩集家の写真をみて実は事故では無かった事に気が付く。更に何者かに車で攻撃された事から、整は徹底的に事件を調べる事にする。
やがて、狩集家に幕末から代々つづく呪いと、陰謀が明らかになって行く・・・・・・・・・
TVドラマ版ミステリーと言う勿れを観ていて、結構好きだったので映画版もみてみました。
かなりしっかりした長編サスペンスミステリーで、僕は常々思っていたのですがと言う、久能節も炸裂し面白かったです。
此処からネタバレと不満です。
狩集り家に色白天然パーマ偉人風な人が生まれると、成人してかなり良い大人になってから殺されると言う掟があり、それが幕末から何百年にも渡り続いていると言う設定。
それも、狩集家の人間を皆殺しにして乗っ取った人達(鬼)が、ただ一人逃げた本狩集家の人間からの復習を恐れて、惨殺事件のリーダーと似た容姿の人間を殺すと言う理由。
これにとっても違和感を覚えます。
明治や大正までなら兎も角、昭和になってまでそんな事続ける意味がありません。たとえ復習に来たとしても、容姿が似てる似てないはもはや関係ないと思うのですが・・・・
あとこれは、私(ペスカトーレ)が常々思っている事なのですが、ミステリーの遺産相続に関わる事件って、相続税をどうしているのでしょう?莫大な資産にはそれに見合う莫大な相続税が掛かります。
(計算方法は、控除額が法廷相続人の人数×・・・・・・・・)
特に、今回の狩集家に関しては、資産の大半が不動産だそうですが、それだと物納する以外納税する方法が無いように思います。
一昔前、農家の土地は3代で無くなると言われていた理由が相続税です。
まあ、その2点だけ目をつぶれば、各役者さん達の演技も良かったし、各キャラも自然な感じに立っていました。ストーリーも面白かったです。
それでは~