・マイル２２
CIAの極秘部隊の小隊長シルバー、優秀だが非常に口が悪く、敵を挑発する時や失敗した部下をなじる時等、天才的な悪態をついて相手を苦しめていた。
セシュウムを奪ったロシア諜報部の米国内のアジトを急襲するシルバの小隊、離婚し娘を元旦那が世話しているアリスが作戦中撃たれるが、防弾ベストで無傷だった。
１６ヶ月後アリスが得た情報を元に、セシュウムが有ると言うコンテナをおさえるが、中にはムンクの高級な絵画が有り、セシュウムは無かった。
数日後アリスに情報提供したアジア人ノアが暗号が掛かったハードディスクを手に、インドリカ国のアメリア大使館に現れる。ハードデスクにはセシュウムの有りかが記されていると言うが、暗号は解読出来ずプログラムがタイマーで内容を削除する仕掛けがしてあった。
出頭したノアの言う通りムンクの絵を調べると、中からセシュウムが出てきて、更に太守館内に暗殺者が入り込みノアを殺そうとするが、ノアは自力で撃退する。
ノアの要求は、アメリカへの亡命でそれが出来たら暗号のコードを明かすと言う。
要求をのんだシルバー達は大使館から空港まで22マイルの道を、ノアを護衛し連れて行く事になったが行く手にはインドカー国の諜報員がわんさと待ち構え襲ってくる。
一人また一人と仲間が死んでいく中、シルバはノアと協力し孤立したアリスを助け空港に到着する。
空港に着いたノアは、コードを明かすが、そのコードを入力した瞬間CIA作戦本部のシステムが乗っ取られてしまう。そして襲撃されるCIA作戦本部。
ノアは2重スパイでは無く3重スパイだった。全ては、極秘部隊に子供を殺された有力者が個人的に復讐する為に仕組んだ事だった。
マーク・ロバート・ウォールバーグ演じる主人公は、銃撃アクションも凄かったが、それより悪態が凄いです。面白いキャラクターを熱演していると思いました。
戦闘は室内や市街戦です。格闘戦に移行する流れもスムーズで違和感が無い所が良かったです。
ラストのオチは一寸酷いかなと思います。
・バンデラス ウクライナの英雄
ウクライナ東部の内線地帯、民間の乗り合いバスが武装集団に襲撃され一般人が虐殺された。
武装集団により政府の仕業に見せ掛けられた事件だったが、政府軍は犯人究明の為アントンが隊長の特殊部隊を工兵に偽造し現地キャンプに派遣した。
不発弾の処理や、設備の修理をしながら調査を進めているとき、キャンプの兵士がナイフひと突きで何者かに殺されているのを見つける。
殺気立政府軍の同僚は停戦合意等無視して村に進攻しよう息巻くなか、現場付近が出身のアントンは、旧知の村人や元恋人に会い調査をする。
村人の中にバスを爆破した犯人と、それを手当てするキャンプの軍医を見つけ逮捕し、更に爆薬を横流ししていた兵士の証拠も掴み捕まえる。
差し当たりの任務が終わった時、何故かアントンの今の恋人がキャンプに現れ2人はイチャイチャする。
しかし翌朝村の売店が襲われオーナーが銃殺されたうえ、手りゅう弾を投げ込まれる。
村人と反政府軍は、政府軍の仕業と息巻く中、キャンプが砲撃される、しかし戦車で反撃した砲弾は何故か村に飛んで行った。
戦車の照準が細工されていた事に気が付いたアントンは、キャンプ内に潜入していた真犯人がホットドックだと言う事に気が付く、バスを爆破した犯人と共に病院に向かっていたホットドックを追い掛けるアントンだったが部下を殺され、恋人も連れ去られる。
敵地に単身潜入し敵の黒幕とホットドックを拿捕し、恋人も助けたが黒幕には見張りの部下を殺され逃げられる。
更に村がロシア軍に砲撃される事を知ったアントンは、ホットドックを射殺し村人に避難するように言う。
パッケージから派手な戦争映画を想像したが、実際は内線地域で地道に陰謀を暴く話で、後半は戦争映画と言うよりアクションサスペンスみたいだった。
あまりにも巧妙な敵の策略に優秀なアントンも翻弄され、部下を1人づつ殺されていく。確かに可哀そうなだが、ホットドックを射殺するシーンはアントンが怖い。
装備品はリアルで政府軍の銃もウクライナなのでAK47、狙撃したポイントに風向風力を見る紐がぶら下がっていたり、索敵や警戒の様子もリアル。
格闘シーンも無駄が無くスマートで、２丁拳銃の銃撃アクション等結構リアルな映像で良いんだけど、話がかなり複雑で分かり難いです。一応実話がベースらしいです。