ブレードランナー2 レプリカントの墓標 | ガレージ ペスカ

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小説「ブレードランナー2レプリカントの墓標」を読みました。

 

 

 

映画ブレードランナーの原作小説は「アンドロイドは電気羊の夢を見るのか」ですが、ブレードランナー2は、映画ブレードランナーのつづきが書かれていて作者も違います。

 

 

レイチェルと逃避行に出たデッカードは、逃亡先(潜伏先)で、寿命に限りが有るレイチェルを、レプリカントを冬眠状態にするマシンに入れて死を先延ばしながらも、偶に起こして生活していた。

しかし冬眠装置を入手した痕跡から足が付き、レイチェルと同じ顔と記憶を持ったタイレルの姪に捕まり、警察からも忘れられた存在で有る地球に潜入した6人目のレプリカントを探し出し「解任」するように依頼される。

そしてタイレル社のピラミッド型の構造は、何かあったら爆破し周辺に被害が出る事無く内側に壁が崩れるように作られた為で、国連の圧力によりそうなったと伝えられる。

 

姪の紹介で先ず会いに行ったのは、ペットの電気動物化をしている会社の代表イシドア、その会社は逃亡レプリカントを改造しフォークト=カンプフ検査をパス出来記憶も変え、自分自身でさえレプリカントで有る事を知らない存在にして世に放っていたと語る。しかもイシドアはデッカードが殺したプリスは、自分をレプリカントと思い込んだ人間だと言う。

 

次にデッカードは、事故のスキをつき警官を襲って制服を奪い、警察内部に侵入してブライアントから6人目のレプリカントの情報を得ようとする。だがブライアントは既に死んでおり、デッカードは警官達に襲われ、数名を射殺して辛くも逃げ出す。

 

生命維持装置にて延命されていたホールデンは、ロイ・バティ型レプリカントの遺伝子提供者に誘拐され、人口の心肺を移植する手術をされる、そしてオリジナルのロイ・バティに、自分はデイヴ・ホールデン型レプリカントで、警察にはめられて始末されたのだと聞かされる。

オリジナルロイも6人目のレプリカントを始末する仕事を受けていて、その手助けをさせる為にホールデンを奪取したのだった、そして6人目のレプリカントはデッカードだと言う。

2人はデッカードのアパートに行き、そこに隠してあった手錠を使ってホールデンはロイを嵌めてパイプに繋ぐ。そしてデッカードが潜伏している当てに行く。

 

警察署から脱出したデッカードは、郊外の廃墟の中に有るかつてのアジトに向かう、そのアジトには実は生きていたセバスチャンと、死体から復活させたプリスが住み着いていた。

セバスチャンに経緯を聞いている中、アジトにホールデンが現れる。何者かにブレードランナーが抹殺されようとしている、だから2人で結託しこの危機を乗り切ろうと言うホールデンだが、デッカードは興味が無いと断る。

ホールデンが去った後、アジトに姪が現れプリスを射殺し、デッカードに一緒に来るとうに言う。

その様子を離れた所から見ていたホールデンは、心肺を移植されたばかりの体では、1人行動する事に無理があると思い、ロイが居るアパートに戻る。激怒しているロイに見た情報を公開しデッカードが6人目のレプリカントだと言ってなだめる。

 

デッカードはタイレル社でスピナーを貰い、考え事をする為アジトに戻るそこに現れたロイとホールデン、デッカードとロイは格闘になり、崩れる廃墟の中超人的な跳躍をするロイにお前はレプリカントだと言うデッカード、何故か格闘中のロイをホールデン撃ちロイが死亡する。

タイレル社に戻るデッカード、そこにはまだ寝ているレイチェルが居て、モニター越しに姪と対談する、

6人目のレプラントなど存在せず、ブライアントの言い間違いを利用して姪の仕組んだ追跡劇だった事を突き付ける、貴方達の行動をモニターしている国連には、タイレル社を爆破する条件としてそれで十分だと語り、崩れ始めるピラミッド型おタイレル社、目を覚ましたレイチェルと助けに来たホールデンのスピナーに乗り脱出したデッカード、姪の目的はタイレル社を壊す事だった。

 

レイチェルと二人遠くに逃げる為宇宙移民の船に乗るデッカード。一方警察に戻ったホールデンはデッカード達が潜伏していた山小屋でレイチェルの死体を発見する。

 

デッカードと一緒に旅立ったのは入れ替わった姪であったのだった。

 

 
映画ブレードランナーの続編なので読めましたが、小説単体としては出来が良い方では無いです。
単語数の少ない英語からの和訳文章は、どうしても遠回しでくどい表現になってしまうのですが、この小説は輪をかけて状況や感情が読み取り辛い印象です。
人間社会にレプリカントは紛れており、プリスは人間、デッカードとホールデンはレプリカント、ともっともらしく語る人が居る一方、特別性レイチェルは寿命有り(もしくは要メインテナンス)と、人間の定義についてテーマにしている節が有る物の、矛盾も多いです。
 
相変らず格下には強気なデッカードでしたが、初めてアクションらしい動きを見せてくれます、意外に能力が高く映画では良い所無かったけど本来そう言う設定だよねと思え一寸嬉しいです、
 

映画公開後期間が開きカルト的人気が出た後に書かれた小説で、かなりファンに媚びを売った内容かと思います。ただの間違いだった「6人目のレプリカント」も上手く使っています。

 

映画ブレードランナーのどのバージョンの続編なのか言うと、ブレードランナー2はレイチェルは寿命に4年制限有り、デッカードは人間、更に地球に降りたレプリカントは6人と言っていたという設定なので、ワークフリントとファイナルカットは除外(小説は2000年に発売されているので、ファイナルカットの公開前に出ている)

ユニコーンの夢が有るオリジナルとインターナショナルでの、デッカード人間説版の続編ですね。

 

新しい設定として、レプリカントにはオリジナルの遺伝子提供者が居て、それから作られたレプリカントは全部そのオリジナルの名前で呼ばれると言うのが有ります。

あと、アンドロイドは電気羊の夢を見るか?で登場し、映画ブレードランナーでは出て来なかった「イシドア」が何故か登場します。ただし、アンドロイド電気羊とはストーリ的には接続が出来ません。

姪に以来され、デッカードを騙す仕事をするのですが、読んでいて言葉に説得力が有るのが分かりました。

 

タイレル社の建物が破壊されているので、「ブレードランナー2049」との接続は不可能になります、どちらかと言うと映画が正史になると思うので、小説ブレードランナー2はパラレル扱いにると思われます。

スターウォーズもEP7,8,9が作られた事で、EP6以降の話しを書いた小説が、全て正史では無くレジェンド扱いをされてしまったのと同じですね。

 

 

ブレードランナー2の更に続編ブレードランナー3も出ているので、そちらも読んでみようかと思います。

 

 

それでは~