以前邦画のローレライの記事を書きましたが、今度は洋画の潜水艦映画のレビューを。
・Uボート(ディレクターカット)
1981年公開のドイツの映画で、第2次世界大戦中のドイツの潜水艦の話を描いています。
潜水艦内のシーンが殆どで、潜水したらエンジンも動かせないレーダーも使えない閉鎖された狭い艦内で、音だけを頼りに敵と戦う緊張感が描かれています。
出撃前は小ざっぱりしていた乗組員が、最後には皆髭ボウボウで目が血走しった状態になり、いつ撃破されるかと言う極限状態から、危機迫る表情に変わっていきます。
CGを使っていない(当時は無い)実写映画で、潜水艦の艦体をどうやって撮影しなのかと思い調べたら、
なんと、Uボートの実物大レプリカを建造して撮ったそうです。
艦内のセットもローレライよりもリアルに作られていて、相当お金が掛かっています。
子供の頃テレビ観た時は、表現されていた事の意味を半分も理解していなかったですが、今観ると凄い名作だと感じました。
因みにディレクターズカット版は3時間半位ある超長編です。
・K-19
ロシアでは無くソ連の原子力潜水艦の話、当時冷戦の中半永久機関に近い原子力を使った原子力潜水艦は、航続距離と潜行時間の限界がほぼ無く、当然潜行中は何処に居るかも全く不明な為、核ミサイルを何処からでも撃つ事が出来てしまう。
現在ほど優れた迎撃システムが無い状態でこの力を持つ事は、敵国には脅威自国にはアドバンテージになった。
K-19は、弾道ミサイルの発射可能なソ連最初の原子力潜水艦なのですが、ソビエトクオリテーで急造された為、不具合が盛りだくさんなわけです。
でっ結局処女航海中に原子炉にトラブルが発生し、メルトダウンの危機に陥るが、勇敢な乗組員達が被爆しながらの決死の修理をして何とか帰港すると言う話。
正直あまり趣味では無かったのですが、冒頭のミサイル発射訓練のシーンは良かったですね、
あとは、限界深度まで潜るシーン位かな。
それから、UボートのU96メチャ狭いのに対し原子力潜水艦K-19は、凄いデカイです、艦内が2階建てになってるし10倍位有りそうに見えます。
Uボート(原題DasBoot)がドイツの映画でドイツ人が演じていたのに対し、K-19はソ連の話なのにアメリカ人が演じて居る所に違和感が、劇中言語も英語だし。
・レッド・オクトーバーを追え
潜航中無音航行が出来る新機能が搭載されたロシアの新型原子力潜水艦、レッド・オクトーバー。
その処女航海中の艦長以下指揮官達がアメリカに亡命する計画を実行する。
潜行限界も航行限界も無い原子力潜水艦が、更に無音潜水航行が出来るようになってしまうと、ソナーにも引っかから無くなってしまうため・・・・・・・
K-19よりも更に大きくなったレッド・オクトーバー、冒頭のシーンで大きさを目の当たりにするのですが、本当に大きい。
そして少し有る海戦シーンには近代的な誘導魚雷が使われていて、自ら探信音を出し自動追尾する魚雷をどうかわすか、と言う戦いが面白いです。
物語の主軸は、敵国の動きからレッド・オクトーバー艦長が亡命希望者で有る可能性に気が付き、
その意思を秘密裏に確認しようとする心理戦になると思います。
艦内の映像を観て、Uボートと違いレッドオクトーバーの艦内はとても快適そうでした。
それでは~
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