プロデュース会社が変わって値段が高くなった上に特典も廃止されていた。卒業生を蔑ろにし過ぎで悲しい
と嘆かれていたプレ花嫁様(以下D子様)のSNSを目にしました。
D子様は、渋谷の某有名キリスト教大学のご出身で、その大学が運営している専門式場での挙式・披露宴をご希望でした。
しかしながら、その式場の担当者より2019年末に「2020年以降は別のプロデュース会社にブライダル事業を譲渡するので、今後はその譲渡先の会社に問い合わせをして欲しい。譲渡先のプロデュース会社が決まり次第、弊社HPで告知する。」
と言われた為、その某大学運営の式場(以下Aホール)HPが更新されるのを待っていたとの事です。
AホールのHPがリニューアルされて新しいプロデュース会社のリンク先ができていたので早速D子様が問い合わせた所、驚くべき事を取次先の企業から告げられたとの事でした。
以下はD子様のSNSの内容を要約したものです。
「学校関係者でない新郎新婦との平等化を計る為、卒業生・学校関係者の割引特典は廃止いたしました。」
「館内チャペルでの挙式料は300,000+税に別途使用料を100,000程頂く事となります。」
(因みにこの料金は、月野が調べた範囲では、美しいステンドグラスで有名な、同じ渋谷・青山エリアの某有名専門式場2社よりも高いですね。)
「ご衣装の持込みに関しては保管料を頂戴いたします。弊社契約先衣装店との取り決めもございますので。」
(これをしれっと新郎新婦様に言ったら終わりですよ。だって“私達の本当のお客様はあなた方ではありません。”て明言してる様なものですから。)
この様子では麻布で営業していたM教会とレストランC(関連記事1、関連記事2、関連記事3)と全く同じ展開になりそうだな…と思いました。
はい。はっきり申し上げて倒産不可避でしょう。
会社が沈没しますよ冗談抜きで。
何故なら・・・
取次先企業が行った改革とは、正に卒花嫁・卒花婿様がここが嫌だったという所だけを狙った様に強化していたからです。
以下は某有名大手結婚式場口コミサイト2つを確認して、中でも目立ったものを要約して抜粋しました。
「自分はA学院卒業生だけど卒業生割引特典が余りにも少な過ぎる。この料金なら、割引無しでも、他会場の方が余程内容が充実している所がある。」
「会場は設備も古くて段差も大きい所が多数あるから、脚の悪いゲストを呼ぶのは難しい。あの設備で挙式料209,000+別途チャペル使用料まで取られるのは納得が行かなかった。」
「出されたフレンチコースの中にとても変わった味付けの料理があった。アレは人によって好き嫌いが別れる味だと思う。後で新郎新婦に聞いたら一番高いコースだったと聞いて更にビックリした。」
というものがかなり目立ちました。
恐らく、ですが・・・
Aホールは、何故新郎新婦様に、とりわけ卒業生や学校関係者達に断られたのか?の理由を真面目に考察する事もなく、単なる理不尽なクレームとしてスルーしてきたのではないか?と月野はお察しします。
口コミサイトから得られた情報を元に考察すると、新郎新婦様がAホールを断っていた主な理由は、値段に見合うサービスを提供して貰えてないと新郎新婦様が感じたからだ、と強く確信しました。
逆に言えば・・・
サービス内容が値段に見合うものであれば、他会場と比べて金額が割高だったとしても、新郎新婦様も納得をする筈です。
一方、プロデュース会社が交代する以前の運用システムで、成約に至っていた新郎新婦様の意見で一番多かったのが、
「お世話になった母校へ、間接的にせよ、恩返しがしたい。卒業生特典があるのは有難いし、懐かしい学生時代の思い出と共に新たな人生の門出が迎えられるのは何よりも嬉しい。それなら設備が十分でなくとも目を瞑れる。」
というものでした。
そうした一部の奇特な新郎新婦様の心に響いていた部分でさえ、Aホールを新たに運営するプロデュース会社は、無碍にも切り捨ててしまった様なのです。
何やってるんですか
自分から最後の砦を破壊したらダメですよ~