マイセン(6) (ちょっと休憩)東ドイツ時代の染付け:ハインツ・ヴェルナー50周年記念プレート | 気ままな日常を綴っています。

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マイセンの染付けの作品といえば「ブルーオニオン」が大変有名ですが、東ドイツ時代の著名な絵付け師のハインツ・ヴェルナーさんデザインによる「ブルー・オーキッド」もまた有名な作品です。

今日は、1993年11月に日本橋三越本店で開催された「大マイセン展」で、(私にこの作品を譲ってくださった)ディーラーさんが購入されたと言う「ハインツ・ヴェルナー50周年記念プレート」のお写真をアップさせていただきます。

 

東ドイツ時代のマイセンは、ヴェルナーさんを中心に「芸術家グループ」って言うのがあって、社会主義国家とは思えない自由で活発でお互いの芸術を尊敬しあった良好な芸術的土壌が有ったようです。

そこで、優れた職人達が、自分の腕を思うままに磨き、個性のある素晴らしい作品を創出していたようです。

ヴェルナーさんの作品で言えば、今や日本のデパートでは必ず陳列してある「真夏の夜の夢」が有名ですね。

※下記(参考)参照。

 

東ドイツ時代は、日本にはほとんどマイセンの作品が流れて来なかったと思われます。

この作品を譲って下さったディーラーさんも一箇所の商会(これは近所の著名な陶磁器で珈琲を出してくれる喫茶店「ひいらぎ」のご主人もおっしゃっていたと記憶しております。)のみ経由でおそらく「注文販売」のような感じで日本に僅かに入って来ていただけではないか、と思います。

これは、染付で装飾されたプレートですね。

素焼きの生地にコバルト系の顔料で絵付けをし、釉薬を重ねて焼成したものですね。

アンダーグレイズです。

これはハインツ・ヴェルナーさんの手書きによるものです。

金文字でサインがあります。

全部で65枚の作成で、そのうちの40番目の作品になります。

レゾネ番号付き、と言う事ですね。

ヴェルナーさんは、ランのお花がお好きだと言う事で確か彩色のランのお花の絵付けも見た記憶があります。

もちろん雑誌で、ですけれど。

やはり、彩色してあるランのお花が綺麗でしたね。

染付は、どうしても地味なイメージがしますので、こうして1枚だけのお皿を撮影するとなると、確かに筆使いの伸びやかさとかはわかるのですが、素人的にはちょっとお写真を撮影するのも難しいものですね。。

 

 

 

 

 

裏面ですが、このプレートは型抜きで成形されていると思います。

このカーブの付け方とか糸底❓などはマイセンの特徴を如実に表していると思います。

双剣マークは達筆で、やはり染付けでなされています。

このまま、プレートを壁にかけられるようですが、直径30センチもありますので、かなり勇気が要りますね。。

ちょっと地震とかあったら落っこちそうで怖いし、大きいので衝撃を受けると割れそうな感じですね。。

しかし、マイセンの磁器質はとても固く頑強です。

 

価格は250,000円との記載ですが、今、同じものは作れませんし、お安いですね。

しかし、私はアンティークとして譲っていただいたので、もう少しお安く入手出来ました。

しかし、アンティーク品となると、時代によって評価が異なりますし、「中古」と言う感覚もありますので、capital gainを求めてこう言うのを購入するのは全くオススメできませんね。

やはり、このような芸術を好き、と言う気持ちあっての購入になりますね。

 

30年前の価格ですが、考えられないお安さですね。

びっくりします。

 

 

これは保証書ですね。

左ページはハインツ・ヴェルナーさんの直筆サインです。

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(参考)以下の文章はアンティークショップから抜粋しました。

マイセンの『真夏の夜の夢』。

シェイクスピアの演劇、真夏の夜の夢をモチーフとしたシリーズです。
1960年代、マイセンはハインツ・ヴェルナー、ルードヴィヒ・ツェプナー含む若き職人、デザイナーたちを、旅行へと送り出しました。これは旅行で回る国々から、インスピレーションを得てほしいという意図からでした。
彼らは行く先々で感銘を受け、多くのデザイン画を描いて戻ってきました。

そして彼らはマイセンが求めた、【「ザクセンの白き金(マイセンを意図する)」に新しい風を】を見事に成功させ、人々に大きな感動を与えました。『真夏の夜の夢』もそのひとつです。

 

では、今日はここまでです。

いつも読んで下さいまして有難うございます💞