「常夏」(とこなつ)は、『源氏物語』五十四帖の巻名のひとつ。第26帖。玉鬘十帖の第5帖。巻名は光源氏と玉鬘が常夏の花(撫子)を詠んだ和歌「なでしこのとこなつかしき色を見ばもとの垣根を人や尋ねむ」に因む。
以上、ウイキペディアより。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
源氏36歳の夏の話。
盛夏の六条の院で、釣殿で涼んでいた源氏は、夕霧を訪ねて来た内大臣家の次男の弁の少将に、最近新しく迎えられた落胤(内大臣に認知されていない庶子)の姫君(近江の君)の事を尋ねるわ。
弁の少将は、春頃に内大臣の夢の話を聞きつけて女性が名乗り出たので、柏木の中将に検分させて屋敷に置くようになった、と答えるわ。
(多分、このような身分がやや劣る所から姫君が現れたのを)世間は噂し合い、内大臣にとっても一族にとっても恥な事です、と付け加えるわ。
源氏は「随分大勢のお子達が居るのに列から離れた取り残された雁の子まで無理に探し出すとは欲深い事だ。内大臣も若い頃は所構わず遊び歩いたのだから困った事が生じて来るのも仕方ないね」と冗談を言って笑うわ。夕霧もついニヤリと笑うわ。
弁の少将と弟君の藤侍従の二人は辛そうにしているのよ。
さらに源氏は、夕霧と雲居の雁の姫君との一件の事もあって、夕霧に「好きな人に振られたという人聞きの悪い評判を後世まで残すよりは、せめてそういう落ち葉(落胤)でも拾ってきなさい」とからかうわ。
源氏は、夕霧の中将と雲居の雁の姫君の一件でひどく恥をかかされて辛い思いをしたので、内大臣の冷たい仕打ちを胸に収めかねていたのね。
黄昏て風が冷たくなって来ると、源氏は若い公達に送られて西の対を訪れるわ。
夕霧が生真面目すぎて、若い公達をなかなか西の対に連れて行って上げないからね。
花の元に公達は皆立ち寄って、思うままに手折れないのを、物足りなく思いながら佇んでいるわ。
源氏は「あの方々は、皆教養のある物知りです。長男の柏木の中将は、とりわけ落ち着いていて人柄も優れています。この中将からのお便りにそっけなくして気まずい思いをさせないよう。。」などと、一応、紹介するわ。
夕霧の中将は、こうした立派な方々の中でも際立っているのよ。
源氏は、内大臣の一族が藤原氏だけで他氏も入れず輝かしく時めいている所へ、こちらが皇族なので偏屈だと思っているのだろうか。。と内大臣が夕霧の中将を嫌うはずが無いと思っているのよ。
玉鬘の姫君は、源氏の言葉を聞いて、さては源氏と内大臣の仲がしっくり行かないのはそうした事情が有ったからなのか。。と気づくわ。
それで、実の父君に自分の事を知って貰うのは一体いつの事か、と身にしみて情けなくなるわ。
源氏は、そこに置かれていた和琴を取り出し、少し弾いてみて、和琴の上手さでは内大臣に肩を並べる人は居ないと話すわ。
玉鬘の姫君は、内大臣の和琴を聞きたいと思うわ。
でも、源氏はそうした名人と言われる人はそう軽々しく手の内を見せないものだから、私が貴女に手ほどきをしましょう。。と言うわ。
そして、昔、内大臣が玉鬘の姫君(撫子)の事を話した時の事を源氏は話して聞かせてあげるわ。
「撫子のような美しい貴女にお会いになれば、父君は昔を懐かしんで貴女の母上の行方を尋ねるでしょう」と。
でも、源氏は、突然亡くなった母上(夕顔)の事を言うのは煩わしいと思っているわ。
源氏は、西の対に出かける事があまりに度重なり、さすがに自分の心のやましさに自制するわ。
そんな折は、何か用事をこしらえてお手紙を絶え間なく届けるのよ。
源氏はもう。。開けても暮れても玉鬘の事ばかり考えているのよ。
もう、源氏は苦しくて、一層姫君を自分のものにしようか。。と思うわ。
でも、そんなことをしたら世間から軽薄だと非難され、自分の不面目はまあ良いとして、玉鬘には気の毒な事になると思うわ。
それに、この姫君を愛したところで、紫の上と並ぶような扱いは出来ない、そうであれば平凡な納言あたりの身分の者から一人だけ愛されて大切にされる方がはるかに幸せだろう。。
もういっそう。。蛍兵部卿の宮か髭黒右大将と結婚させてしまおうか。。でも、夫の邸に引き取られたらもう会えなくなるし、自分の切ない恋心も断ち切れるかもしれない。。うん❣️そうしよう。。
と、思うも、西の対に、和琴を教える事を口実に行って姫君を見ると気持ちが逆戻りしてしまうわ。。
源氏は、それならいっそ、この六条の院で婿を取りここに通わせて、たまに人目を忍んで忍び逢うのはどうだろうか。。
しかし、結婚させるとますます悩みが深くなり、ひたすら思い続けるのも苦しいだろう。。難しい。。。
と、悶々と悩む日が続くわ。。
一方、玉鬘の姫君は、父・内大臣が和琴の名手であると聞き、疎ましい源氏の指導も有難い❓と、以前よりも源氏を嫌う事もなく、打ち解けすぎない程度に優しく接するのよ。
今日は以上です。
どうも有難うございました。
次回も「常夏」②(最終回)です。
それでは皆様、良い一日をお過ごしくださいね❣️
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(追記)
最後の源氏の悶々とした恋心の表現は、本当に笑えます(^.^)
玉鬘がお嫁に行ってしまったら向こうの御宅に引き取られるからもう会えない、それが良いのだ。。やっぱり思いを断ち切ろう。。と自分に言い聞かせるも。。
やっぱり、婿を取って六条の院に玉鬘を居らせて置いて、自分がちょくちょく会いに行くのもいいな。。。とは(❣️)
ほとんど「変態」ですよね(^.^)
玉鬘は、皆んなが崇め奉る高貴な源氏を「疎ましいオジサン」としか思っていないのも、はっきりしてると言うか。。。(^.^)
いや。。この子は本当にしっかりしています。
