源氏物語「葵」② 葵の上の出産、そして死。 | 気ままな日常を綴っています。

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いつか静かに消える時まで。。
一人静かに思いのままに生きたい。。

六条の御息所は、源氏への思いを断ち切れないままで居たのよ。

それなのに、自分の気持ちを慰めようと思って出かけた御禊の日の車争いの荒々しい事件に一層自尊心を傷つけられて居たわ。。

 

ところで、左大臣家では懐妊中の葵の上が物の怪に憑かれたらしくひどく苦しんでいたのよ。

源氏も二条の院にさえたまにしか出かけず葵の上の容態を心配するわ。

葵の上の病の事は御息所の耳にも入るわ。

でも、彼女は、世の中の人々が葵の上の命を惜しんで居ると知って心穏やかではないのよ。

あの日のちょっとした弾みに起こった車争いの一件で御息所の心に怨念が生じていたのね。

源氏は、そんな御息所を見舞うけれど、御息所は「疎略には扱えない正妻に可愛いお子が出来たのだからそちらに一層傾くだろう。。」と、お互いしっくり行かないまま別れてしまうわ。

源氏は、葵の上についても御息所にしても身分も容姿も優れて居るにもかかわず「女性として」何か物足りないものを感じて居るわ。。

源氏は、御息所の気持ちが「尤もだ」と理解しつつも、やはり重態の葵の上を見舞う言葉を聞きたかったのだと思うわ。

 

世間では、葵の上の物の怪は御息所の生霊ではないか、と噂するわ。

御息所自身も、あの御禊の日にないがしろに扱われたという口惜しさで理性を失い心が浮き漂うのを鎮めかねている自分を認識してるわ。。

こうして御息所は悶々とした日々を過ごすわ。

 

その頃、左大臣家では未だ出産の時期ではないのに葵の上が産気づき苦しみ始めるわ。

物の怪でさえも辛そうに泣き悶えて「少し祈祷を弱めてください」と(多分葵の上が)訴えるわ。

源氏は葵の上の記帳の陰に呼ばれるわ。

そこで源氏が見たものは生霊となって葵の上に取り憑いた御息所だったのよ。

 

程なく葵の上は男の子を出産するわ。

葵の上の容態は少し落ち着くわ。

源氏は生まれたばかりの若宮の目元の愛らしさなどを見るにつけ、葵の上をこの世に二人と居ない美しい人なのに自分はなぜこの人に不足があるのだろう。。と思うのよ。

しかし源氏が参内して居る間に葵の上は苦しみの挙句絶命してしまうわ。。

源氏は非常に悲しみ、葵の上の死が御息所の生霊故ということを一層嘆き、男女の仲というものの難しさを身にしみて感じるわ。

葵の上の死は左大臣家を深い悲しみに包み、源氏も死んでしまった葵の上を懐かしみ恋い焦がれるわ。

月日が儚くすぎて七日毎の法要を支度するにつけても左大臣家の悲しみは新たに湧き上がってくるのよ。

それは当然ね。子供(葵の上)に先立たれた両親の気持ちを考えるとやるせないわ。

ましてや左大臣家には他に姫君が居なかっただから。。

 

源氏は、二条の院にも帰らず葵の上を偲び仏前のお勤めをこなすわ。

お通いどころの方々にはお手紙だけを差し上げてね。

源氏は、男女の仲が全て厭わしく、若宮が生まれていなかったら兼ねてから願っていたように出家でもしただろう。。。と想像するわ。。

ただでさえ淋しい秋なのに源氏は夜は一人で休み、暁方は声の美しい僧侶に念仏を上げさせる毎日を送るのよ。

 

そんな時、六条の御息所からお見舞いの手紙が届くわ。

源氏は「白々しい。。」と思うのだけれど、葵の上はああなる運命だと思い返したりもするの。でも、自分の心のせいとは言え、御息所への気持ちが萎えてしまうのを感じるのよ。

 

源氏は四十九日の忌明けまでは左大臣家に留まるのよ。

そんな源氏を見て頭の中将は、今更ながら源氏が本当は葵の上を大切な正妻として重んじて居たのだ、という事に気付くのよ。

 

源氏は、葵の上に仕えて居た女房達にもお暇を出さず、幼い若宮にこれからも使えるように頼むわ。

(このあたり、さすがに源氏ね。)

両親が既に居なくてひどく心細そうにして居た女童はそれを聞いて喜びに顔を輝かせるのよ。

女房達は源氏の来訪がさらに待ち遠しいものになることを残念に思うけれど、(お暇を出されなかった事に)安堵の念で胸をなでおろすのよ。

若宮は左大臣家で育てられる事になったのだし、源氏が時々来訪してくれる口実はあるからね。

 

今日はこれまでです。

お疲れ様でした。

次回も「葵」③です。

今日もよい一日をお過ごしください。