源氏物語「末摘花」① 大輔の命婦、源氏に末摘花の話を聞かせる。 | 気ままな日常を綴っています。

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いつか静かに消える時まで。。
一人静かに思いのままに生きたい。。

源氏18歳の時のお話ね。

源氏は、愛しい夕顔がはかなく先立った時の悲しさを忘れかねていたわ。

あちらの女性、こちらの女性も気取っていて本心を見せず自分を良く見せる事ばかりでつまらない。。何としてもひたすら可愛らしい人柄の気兼ねのいらない女を見つけたいものだ、と思っていたのよ。

でも、空蝉のことも軒端の萩のことも懐かしく思い出すわ。。源氏は、一度関わりを持ったらどんな女であっても恋しいと思う性質だったのよ。

「女性の長所」を見つけてそれをこよなく愛することが出来る、まあ、理想の男性なのでしょうね、紫式部の描き方によると。。

 

その頃、大輔の命婦という宮中の色好みの女房が居たのよ。

源氏は、大輔の命婦から「故常陸の宮に姫君が一人残されていて、顔や性質はどの程度か知らないけれどひっそり暮らしている、琴を何よりのお友だちとしている」という情報を得るのよ。

源氏は、故常陸の宮が琴の名手だったことを聞いて居たので、姫君の琴の音を聞きたいものだと思うのよ。

それで、源氏は大輔の命婦に「朧月夜の頃にこっそり忍ぶから(貴女がいつも寄せていただいている常陸の宮のお邸に下がっている(手引きをする)よう。。」と申し付けるのよ。

 

でもね、この大輔の命婦は本当は姫君のお琴の腕前は「ふつう」だと思っていたのよ。

だから、源氏が興味を持った時点で頭の中で「うまく源氏を姫君と娶せるか」という作戦を練って居たのね。文中から察するに。

この大輔の命婦はね、行間から想像するに、皇族だった父君が早くに亡くなられて零落した気立ての優しい姫君に何とか幸運を齎したかった人だと思うのよ。

ふつうだったら零落した貴族な人を何かと噂のタネにするのが他人というものだろうけど、この命婦はね、きっと心優しい常陸の宮一族から可愛がられて居たのだと思うわ。

だから彼女は、姫君のこの窮状を何とかしたい。。と兼ねてから思って居たと思うのよ。

 

で、源氏はおっしゃった通り、十六夜の月の美しい頃に常陸の宮邸にお越しになったわ。

命婦は(内心慌てて)「今夜は、お琴の音が冴えるような空模様ではありませんのに」と、ちょっとごまかすわ。

でも、源氏がせっかくお越し下さったのに無碍にも出来なかったのよ。

とにかく、姫の居られる寝殿に案内するわ。

 

姫君は源氏の琴の音の求めに素直に応じて琴を引き寄せるわ。。。

それを命婦はハラハラして見てるのよ(笑)。

でもね、おそらく、命婦の心配は無用だったと思うわ。

だって源氏は、物の道理や風流を人一倍理解する能力に長けて居たから。。

だからね、命婦が心配するところは不問でね、源氏は姫君のかき鳴らす琴の音にね、姫君の父君が姫君を重々しく古風に大切にお育てになった想いをきちんと聞き分けるわ。昔の栄華の名残もない荒涼としたこの邸宅にその琴の音はとても共鳴して居たのね。。

 

でも、機転の効く命婦は『源氏の君にこの音をあまり長くお聞かせしない方がきっと源氏の関心をより多くそそるだろう。。』と、途中でストップしてしまうのよ(笑)。

案の定、源氏はもっと聞きたい。。と興味を持ってしまうけど。

でも、命婦のいう通り、最初からいきなりお互いに親密な仲になるのもどうかという事でそれに従うわ。

 

「まあ、私の気持ちをそれとなくお伝えしてくれ」と伝言して源氏はその邸を後にするわ。

 

今日はここまでです。

次回は「末摘花」②です。

では、今日も良い一日をお過ごしください。