【〇○婦問題】2020.12 (h) | ぺる Ⅱのブログ

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続・チラシの裏書き

 

 

 

目次 

 

2020

01(12/03)「ベルリン少女像」撤去せず…日本「極めて残念」

02(12/03)[社説]市民連帯で守り抜いたベルリンの「平和の少女像」

03(12/04)[インタビュー]「ベルリン少女像、もはや議会の同意なしにミッテ区は撤去できない」

04(12/07)[寄稿]慰安婦問題、もう裁判所が答える番だ

05(12/21)韓国ユニクロ、女性家族部の「家族親和企業」認定で議論に

06(12/29)[インタビュー]「右翼が日本軍『慰安婦』問題の真実を口封じするなら黙っていない」

 

 

 

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01 

「ベルリン少女像」撤去せず…日本「極めて残念」
登録:2020-12-03 03:19 修正:2020-12-03 08:24

ドイツ・ミッテ区議会で存置が圧倒的多数 
加藤官房長官「速やかな撤去を求めていく」


ドイツ・ベルリン市で行われた平和の少女像の除幕式で、ドイツの女性団体「クラージ(勇気)」の会員たちが少女像の横で記念写真を撮っている=ナム・ウンジュ通信員提供//ハンギョレ新聞社


 ドイツ・ベルリン市に設置された「平和の少女像」が撤去を免れ、維持される。戦時性暴力の犠牲者を追悼する観点から、少女像の永久設置に向けた議論も始まると見られる。
 

 ベルリン市ミッテ区議会は1日(現地時間)、「平和の少女像」を案件として開かれ、少女像を撤去しないことを決めた。少女像の設立を推進したベルリン・コリア協議会のハン・ジョンファ代表が明かした。フランク・ベルターマン議長(緑の党)は「(区議会で)多数決によって、性暴力犠牲者を追悼する平和の少女像を保存することに決定した」と明かした。

 緑の党と左翼党が共同提案した少女像存置案は、ミッテ区議員29人が議決に参加し、24人が賛成した。反対は5人に過ぎなかった。同案には、少女像撤去命令の撤回はもとより、当初は来年8月14日までとされていた設置期限をさらに6週間延長し、9月末までとする内容が含まれている。またミッテ区と議会に対し、少女像を永久に維持する方策を樹立することを求めている。『読売新聞』は2日「ミッテ区は決議を受け、当面の展示を認めている少女像について、継続的な設置の許可に転じるとみられる」と報じた。
 

 左翼党のティロ・ウルヒス区議会議員は議案説明で「平和の少女像は、第2次世界大戦中の韓国女性に対する日本軍の性暴力という、具体的な歴史的事実を基盤としている」と指摘した。同議員は「戦争や軍事紛争における性暴力は一回性の事案ではなく、構造的な問題であり、根本的に防がねばならない」とし「平和の少女像はまさにその象徴」と強調した。同日、ミッテ区議会の前には30人あまりの韓国人とドイツ人が集まり、少女像の永久設置のためのろうそく集会を開いた。
 

 日本政府は、ミッテ区議会の決定は受け入れ難いとして強く反発している。加藤勝信官房長官はこの日の定例ブリーフィングで「今回の決定は我が国政府の立場、またこれまでの取り組みと相いれない。極めて残念なこと」と述べた。そして「我が国の立場について説明を行い、像の速やかな撤去を求めていきたい」と付け加えた。
 

 昨年7月にミッテ区は、日本軍「慰安婦」被害者を追悼する少女像は女性の人権問題だとして設置を許可した。少女像は今年9月末にミッテ地域の街中に建てられた。ドイツで少女像が建てられたのは3度目だが、公共の場では初めてだった。
 

 しかし少女像の設置後、茂木敏充外相がドイツのハイコ・マース外相とのテレビ会談で少女像の撤去を要請するなど、日本の全方位的な圧力が加えられはじめ、ついにミッテ区は10月7日に少女像の撤去命令を下した。これに対しベルリンの市民社会は集会、記者会見を開くなどして強く反発した。彼らは、「平和の少女像は韓日関係や反日民族主義ではなく、戦時性暴力や表現の自由などの、普遍的な人権の問題だ」と声をあげた。少女像の設置を主導したベルリン・コリア協議会が行政裁判所に撤去命令効力停止の仮処分を申し立てると、ミッテ区は撤去命令を保留した。
 

ベルリン/ハン・ジュヨン通信員、キム・ソヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
 

https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/972437.html
韓国語原文入力:2020-12-02 10:37
訳D.K

 

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02 

[社説]市民連帯で守り抜いたベルリンの「平和の少女像」

登録:2020-12-03 08:44 修正:2020-12-03 14:16

 

 撤去される危機に瀕していたドイツ・ベルリンの「平和の少女像」が永遠にとどまることになるとみられる。少女像が設置されたベルリン市のミッテ区議会は1日(現地時間)、公聴会を開いた後、「平和の少女像存置案」を決定した。フランク・ベルターマン区議会議長(緑の党)は「多数決で性暴力犠牲者を追悼する平和の少女像を保存することにした」と明らかにした。緑の党と左翼党が共同提案した「少女像存置案」は、少女像がミッテ区に永久に置かれる方策を区議会が参加して樹立するよう求める内容を含んでいる。票決にはミッテ区議員29人が出席し、24人が賛成した。
 

 平和の少女像を守り抜いたのは韓国とドイツの市民社会の連帯の力だった。今年9月末に少女像が設置された後、日本政府は強く反発して執拗なロビー活動を行い、ミッテ区役所は今年10月に撤去命令を下した。ベルリンの市民社会がすぐに抗議に乗り出し、少女像の設置を主管した市民団体「コリア協議会」が裁判所に撤去命令効力停止の仮処分を申し立てると、ミッテ区役所が撤去命令を保留し、一歩後退した。その後も市民はドイツ社会になぜ少女像が建てられなければならないのかを伝える活動を続け、先月のミッテ区議会の撤去命令撤回決議に続き、今回「永久設置」の議決まで引き出した。
 

 ミッテ区議会の決定は、日本軍慰安婦問題が韓日間の対立ではなく、戦時性的暴力と女性の人権の普遍的問題として全世界がともに記憶しなければならないということを改めて確認させてくれたという点で意味が大きい。ドイツ市民たちは、紛争地域で女性の尊厳を踏みにじる性暴力が再び起きないようにするためには日本軍慰安婦被害問題を広く知ってもらい、少女像を守らなければならないということに共感した。今回の案件について説明したティロ・ウルヒス区議会議員も「平和の少女像は第2次世界大戦中の朝鮮女性に対する日本軍の性暴力という具体的かつ歴史的な事実を基にしている。戦争や軍事紛争における性暴力は一回性の問題ではなく、構造的な問題であり、根本的に阻止しなければならない」とし「平和の少女像はまさにその象徴だ」と強調した。
 

 日本政府は再び反発している。加藤勝信官房長官は「(今回の決定は)我が国の政府の立場、これまでの取り組みと相いれない。極めて残念」とし、撤去を要求し続けると述べた。厚顔の至りだ。日本政府は歴史的罪悪を謙虚に反省し、国際社会の女性の人権を守る声を尊重しなければならない。
 

(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
 

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/972527.html
韓国語原文入力:2020-12-03 02:12
訳C.M

 

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03 

[インタビュー]「ベルリン少女像、もはや議会の同意なしにミッテ区は撤去できない」

登録:2020-12-04 03:41 修正:2020-12-04 08:14

 

ベルリン・コリア協議会のハン・ジョンファ代表インタビュー 
日本の圧力に立ち向かい、粘り強く市民社会と区議会を説得 
ミッテ区議会の圧倒的賛成多数により「少女像永久存置」を実現



日(現地時間)、ドイツ・ベルリンのコリア協議会事務所にて。ハン・ジョンファ代表が明るい笑顔を見せている=ベルリン/ハン・ジュヨン通信員//ハンギョレ新聞社

 

 「昨日、ミッテ区議会で平和の少女像の存置が可決されるまでは、1カ月間が1年のように感じました」
 

 ドイツ・ベルリン市ミッテ区議会の「平和の少女像永久存置決定」を引き出したコリア協議会のハン・ジョンファ代表に2日(現地時間)、ベルリンの同協議会事務所で会った。ハン代表は「9月末に少女像を設置した後、日本の妨害ですぐに撤去命令が出ると推測してはいたものの、撤去日が目前に差し迫っていたため焦った」とし、団体のすべてのプロジェクトを中止し、少女像の存置に没頭してきた1カ月あまりの息詰まる過程を思い出しながら、小気味よく笑った。
 

 ミッテ区役所は10月7日、「10月14日までに少女像を撤去しなければ強制撤去する」との命令を下した。ハン代表は直ちに撤去命令停止の仮処分を申し立てた。少女像の前で毎週コンサートを開いた。先月25日にベルリン都心のジャンダルマンマルクト広場で開かれた少女像撤去反対イス設置デモには、150人が参加した。オンラインおよびオフラインで撤去反対運動も活発に繰り広げた。その間、ドイツの有力紙では、平和の少女像のニュースが続々と報道された。
 

 結局ミッテ区議会は今月1日、賛成24、反対5の圧倒的な票差で平和の少女像の永久設置を決議し、今後、少女像の永久存置に向けた方策をまとめることとした。決議は少女像に対する撤去命令を撤回するとともに、当初は来年8月14日とされていた設置期限を、来年9月末まで6週間延長することとした。ハン代表は「区役所は依然として撤去決定権を持っている」としつつも、決議の1項目に注目し、少女像は永久に存置されるとの展望を示した。決議には、「区役所は、少女像の永久存置解決策を探る。その際は区議会も参加しなければならない」と明示されている。ハン代表は、議会が圧倒的多数で永久存置を可決した状況に触れ「もはやミッテ区役所が議会の同意なしに少女像を撤去することはできなくなった」と説明した。
 

 特に区議会は「日本軍が第2次世界大戦当時、東アジアの女性たちの性を搾取したというのは歴史的な事実だ。東アジアの歴史についての批判的で芸術的な討論は、ベルリンの歴史的背景に基づいたベルリン・ミッテ区、ベルリン市、さらには市民社会の公共の場で繰り広げられるべきである。平和の少女像は、戦時はもちろん、平和な時期にも起こる性暴力についての議論を巻き起こすきっかけを作るだろう」として、少女像の永久存置決定の根拠を明確にした。コリア協議会がビラを作って持ち歩き、議員一人ひとりを説得して成し遂げた最も意義深い快挙だ。



ベルリンで平和の少女像撤去反対ろうそく集会が開かれている=ベルリン/ハン・ジュヨン通信員//ハンギョレ新聞社

 

 ハン代表は「撤去命令が下された時、我々がまるで市当局の規定に反する行動を取ったかのように説明されたため、不当だと思った」と話した。「少女像は外交的摩擦を引き起こすとの理由で、被害当事者たちが声をあげられなくなったり、少女像そのものがまるで問題でもあるかのように思われたりするのがやるせなかった」のだ。ハン代表がこのような気持ちを吐露したところ、ベルリンで30年あまりにわたり活動してきたコリア協議会と様々な縁を結んできた現地の関係者たちが、次々に協力を申し出てきた。特に、ミッテ区議員に直接会って説得しろと助言する人が多かった。コリア協議会のメンバーたちは左翼党や緑の党の議員たちを訪ね、少女像の意味について説明した。特に左翼党はコリア協議会を直接二度も訪ねて来て、ハン代表の説明に耳を傾けた。


 コリア協議会が日本軍「慰安婦」運動で連帯してきた30あまりの団体も「少女像の守り人」を買って出た。移住民女性団体「ヤジディ女性団体」、ユーゴスラビア内戦時の性暴力問題を扱う「メディカ・ムンディアレ」、「極右に反対するおばあさん」などの団体が協力した。多くの韓人団体も物心両面で共に活動した。


 今後コリア協議会は、ミッテ区役所や区議会と共同で、少女像の永久存置に向けた方策を探らねばならない。これに向けてハン代表は座談会、学術会議、市民との対話の場を設けることを計画している。ハン代表は「戦争犯罪を伝えるだけでなく、被害女性たちが自らの声をあげられる記念碑は、少女像をおいて他にない」とし「少女像は勇気ある女性を称えるということを示したい」と語った。
 

ベルリン/ハン・ジュヨン通信員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
 

https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/972603.html
韓国語原文入力:2020-12-03 10:08
訳D.K

 

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04 

[寄稿]慰安婦問題、もう裁判所が答える番だ
登録:2020-12-07 08:23 修正:2020-12-07 11:43

ヤン・ソンウ |法務法人「チヒャン」弁護士
 

 「慰安婦」被害者と遺族が日本政府を相手に起こした損害賠償請求の一審判決がまもなく下される。国際法に違反してまで3年間訴状の送達を拒否してきた日本政府は、昨年11月に最初の裁判が始まって以来、一度も出席していない。その代わり、国家免除を理由に今回の訴訟は却下されるべきだという立場だけを韓国政府に伝えた。
 

 日本政府が主張する国家免除は「国内の裁判所は外国の国家に対する訴訟に関して裁判できない」という国際法上の原則だ。主権を持つ国家間では、互いに裁判権を行使できず、外交などの方式で解決せよという趣旨で、この原則が適用されれば、裁判所は審理せずに却下の判決を下すことができる。日本側はこの原則を信じて、これまで「無対応」で一貫してきたのだ。
 

 国家免除は万古不変の原則だろうか?そうではない。国家免除に関する統一されて一貫した国家慣行はなく、多くの国も19世紀末から商行為に対しては国家免除の例外を認めるなど、各国によって国家免除の概念が相対的に変化してきたからだ。イタリアとギリシャの最高裁判所は、第2次世界大戦中にドイツ軍が自国民に対して行った不法行為が重大な人権侵害に当たるという理由で、ドイツが主張する国家免除を否定し、被害者に軍配を上げた。少なくとも反人道的・反人権的犯罪では加害者は国家免除の後ろに隠れることはできないと判断したのだ。
 

 ドイツはこれを不服として、2008年に国際司法裁判所(ICJ)に提訴した。国際司法裁判所は2012年、イタリア司法府が国家免除を認めないことは国際法違反であると判示し、イタリア最高裁判所とは異なる判断を下した。国家免除の適用を認めたのだ。その後、イタリア政府と裁判所は国際司法裁判所の決定を受け入れ、これ以上関連訴訟を審理しないように見えた。
 

 しかし、大どんでん返しが待っていた。イタリア憲法裁判所が2014年に裁判官12人の全員一致で、「国家免除を理由に重大な人権侵害被害者の裁判請求権を否認したのは違憲」と宣言したのだ。重大な人権侵害行為に対してまで国家免除を拡大することは、「人間の尊厳性の保護」および「裁判を受ける権利」を明示しているイタリア憲法と衝突するというのが主な理由であった。
 

 イタリア憲法裁の決定は、韓国にも示唆するところが大きい。もし韓国の裁判所が国家免除を受け入れ、原告らの裁判権行使を否認して訴訟を却下したら、「慰安婦」被害者たちが人間の尊厳性を回復して賠償請求権を実現するために最後の手段として選択したこの訴訟は、最後まで日本国に対して何の法的責任も問わないまま終結することになる。これは、韓国の憲法秩序に明らかに反する。イタリアと同様、韓国の憲法も「人間の尊厳と価値」(憲法第10条)および「裁判請求権」(憲法第27条)を保障しており、無条件の国家免除の適用は韓国の憲法秩序を深刻に損ねるからだ。にもかかわらず、形式的な法論理を掲げて、韓国の憲法秩序に反する国家免除を適用することがはたして妥当だろうか。


 時間はあまり残されていない。「慰安婦」被害生存者は現在16人で、平均年齢は93歳に達する。これまで「慰安婦」被害者たちは現在の外交的、政治的状況の中で、国際連帯や国家機構を通じた解決に向けて努力し、加害国の日本の裁判所でも訴訟などの努力を尽くした。イ・ヨンスさんは最後の弁論期日に出席して「もう信じられるところは法しかない。だから大韓民国法に切迫した気持ちで訴える」と述べ、今回の裁判が日本に法的責任を問い、被害回復のための最後の手段であることを強調した。
 

 20世紀最大の人権侵害犯罪とされる日本軍「慰安婦」被害者問題は現在進行形だ。加害国の日本は法的責任を認めず、今や事実の存在すら否定している。韓国の裁判所は、この裁判を通じて、国際秩序の中で無視されていた一人の人間としての人権が保障される契機を作らなければならない。今度は裁判所がその訴えに答える番だ。


  //ハンギョレ新聞社
 

ヤン・ソンウ |法務法人「チヒャン」弁護士 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
 

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/972987.html
韓国語原文入力:2020-12-07 02:41
訳C.M

 

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05 

韓国ユニクロ、女性家族部の「家族親和企業」認定で議論に
登録:2020-12-21 06:53 修正:2020-12-21 08:38

一部から「不買運動の対象なのに不適切」だという批判 
女性家族部「申請を受理し基準を満たしていれば認証を付与」



日本の衣料ブランドのユニクロは2020年8月に国内9店舗を閉店した。ユニクロの関係者は「最近のオンライン消費が増加している流通業界の消費トレンドの変化をはじめ、新型コロナウイルスの感染拡大や韓日関係の悪化など、多くの影響を考慮して決めた」と明らかにした。写真は営業終了を控えたソウルのユニクロ江南店に掛けられた案内文/聯合ニュース

 

 韓国と日本の貿易紛争による「不買運動」の標的になった日本の衣料ブランド「ユニクロ」の韓国運営企業が、女性家族部の「家族親和認証」を受け、一部で議論になっている。女性家族部は「申請企業が定量的な基準を満たしたため認証が付与されたもので、今後、基準の見直しを検討する」と明らかにした。
 

 ユニクロの韓国運営企業であるFRLコリアは、女性家族部が17日に公開した「2020年家族親和認証企業・機関」のうちの一つとして名前が挙げられた。「家族親和認証制度」は、子供の出産および養育支援やフレックスタイム勤務など、家族親和制度を模範的に運営する企業および公共機関を審査した後、認証を付与する制度だ。認証企業は、政府や自治体の事業者選定の際に加点を受けるなど、220種のインセンティブの支援を受けられる。女性家族部は、今年は認証企業が859社増え、合計4340社が家族親和認証企業・機関に認証されたと明らかにした。
 

 昨年の韓国と日本の貿易紛争当時に議論となったユニクロの韓国運営企業が、今年追加された800社ほどの認証企業のうちの一つとして名前があがると、一部からは「不適切だ」という批判が出た。昨年10月に公開された「ユニクロフリース」広告は、「慰安婦を卑下する意図が込められた」という議論の対象になったことがある。この広告には、90代のおばあさんが10代女性から「私の年齢の時はどんな格好をしてたの?」という質問を受けると「そんな昔のことは忘れたわ(I can't remember that far back)」と答える内容が含まれていた。韓国語字幕ではこのせりふが「80年以上も前のことを憶えているかって?」と口語訳され、ユニクロが80年前の1939年の日帝強占期の慰安婦関連の問題提起をあざ笑っているのではないかという疑惑が一部から出た。
 

 ユニクロは議論の後、「不快さを感じさせた点を重く受け止める」とし、広告の放送を中断した。しかし韓国ユニクロは、今年の売り上げが昨年より54%減少し、営業損益も赤字になるなど、昨年から続いている「不買運動」の余波から脱せていない。
 

 女性家族部は、一定の基準を満たせば認証が付与されるため、FRLコリアのような特殊な場合を除く装置がなかったと説明した。 女性家族部は「家族親和企業の認証制度は、国内企業を対象に自主的に申請を受けた後、認証基準を満たし法令違反事実がない場合、認証を授与する制度」だとしながら、「FRLコリアは、2020年に新規申請し、家族親和企業の認証基準に該当したため認証を受けた」と説明した。認証審査は韓国経営者認証に委託し実施する。また、女性家族部は、FRLコリアが「優良企業」として表彰を受けたという一部メディアの報道に対しても、事実ではないと明らかにした。
 

 女性家族部は「現在の基準では、社会的物議を引き起こした場合は認証対象から除いていないが、専門家の意見のまとめなどを経て、基準を見直す案を検討する」と明らかにした。
 

イム・ジェウ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
 

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/975051.html
韓国語原文入力:2020-12-20 15:29
訳M.S

 

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06 

[インタビュー]「右翼が日本軍『慰安婦』問題の真実を口封じするなら黙っていない」
登録:2020-12-29 10:24 修正:2020-12-30 08:50

ベルリン「右翼に反対するおばあさんたち」会員のレテナ・クリスティアンスさん


「右翼に反対するおばあさんたち」ベルリン北区会員のレナテ・クリスティアンスさん=クリスティアンスさん提供//ハンギョレ新聞社

 

 1日に「平和の少女像永久存置」を決定するドイツ・ベルリンのミッテ区議会が開かれたとき、その前で「少女像の永久設置許可」を求めるデモが行われた。その中で「右翼に反対するおばあさんたち」という会の旗が目についた。この団体は3年前、オーストリアのウィーンで設立されて以来たちまち勢力を拡大し、今はドイツの69都市に地域組織があるという。1日のデモにも参加した同会の会員、レナテ・クリスティアンスさん(65)に10日、テレビ電話でインタビューした。
 

-「右翼に反対するおばさんたち」とはどんな団体か。
 

 「2017年にオーストリアのウィーンで設立された。当時、極右ポピュリズム党が政権に就いた際、戦争と戦後時代を経験した年配の女性たちが「二度とあんなことが起きてはならない」という気持ちで作った。その後ドイツでも急速に広まった。現在、ドイツだけで69の都市にこの団体の集まりがある。ベルリンでは一昨年6月に設立されたが、民主的な基本価値の志向、多様性の尊重、共生と環境に対する責任などを追求する。ベルリンの会員は200人余りで、熱心に活動している人は50~60人だ」
 

-どんな活動を?
 

 「ひと月に1回、全体の定期会合を行って親睦も深める。私はベルリン北区。テーマ別の集まりは教育、演劇、歴史、女性主義、環境といった分科会に分けて行う。例えば、環境分科会で活動する方は、街路樹の保護や青少年の気候変動対処運動の『未来のための金曜日』などに参加する。教育分科会は極右主義や人種差別とナチス問題を集中して扱い、学校で生徒たちに時代を証言する講演もする。女性主義分科会では男女平等問題に関心を持って活動する。私の関心は難民と統合問題。 これと関連したデモで3回ほど発言もした。私は今「行動」分科会で活動している。この間、ある会員が私に手紙を書いて少女像の問題で私たちがどのような行動ができるかを尋ねてきた。その時、私は様々なアイデアを絞り出して支援し、その活動をともにしている。団体のすべての活動が行動分科会を通して行われる」



1日、デモに「右翼に反対するおばあさんたち」の会員も団体の旗を持って参加した=ハン・ジュヨン通信員//ハンギョレ新聞社

 

-以前はどんな仕事をしていたのか。
 

 「看護師だった。医師と結婚して、夫が個人医院を運営していたときに子育てしながらその医院で一緒に働いた。離婚し、50歳の時に保健医療情報管理士という仕事を新たにスタートし、引退するまで働いた。子育てをしていた30代ごろ、教会所属の平和グループで活動した。その時に政治的な関心を持ち、当時の社会問題だった反戦、平和デモに参加した。チェルノブイリ原発爆発事件(1986年)が起きて反核運動に参加し、数年間この活動をした」
 

-「右翼に反対するおばあさんたち」にはどうやって加入したのか。
 

 「離婚して新しい職業教育を受け仕事を始めた時、政治問題で活動する時間がなかった。4年前に引退してベルリンに来たが、急に時間が多くなった。そのため、大規模な反戦平和デモがあるたびに参加した。欧州の価値を守ろうという『ヨーロッパの脈拍』や『未来のための金曜日』のデモに出るたびに『右翼に反対するおばあさんたち』の旗が目についた。その時、関心を持つようになって参加した」


1日、コリア協議会など在ドイツ韓国人たちと 
ミッテ区の少女像永久存置連帯デモ 
「女性を対象にした戦争犯罪は普遍的問題 
少女像はみんなに考えるきっかけをくれた」 
3年前にオーストリアのウィーンで設立 
「極右スローガン」ステッカーをはがす活動も

 

-少女像の活動をしながらどんなことを考えたか。
 

 「女性を対象にした戦争犯罪は韓国だけの問題ではない。戦争で女性が物のように取り扱われるのは世界的な現象だ。私たちの団体はこれ以上このような非人権的なことが起こるのを黙って見過ごさない。そしてそのような歴史が世間に知られていないことも黙って見てはいないだろう。私たちはこの慰安婦関連運動をうれしく思う。この歴史は東アジアの特殊な歴史だが、皆に考えるきっかけを与えてくれる。私は少女像を守るデモをしながらインターネットで日本の慰安婦問題に関する歴史資料を探して読み始めた。私は少女像を通じて、私の人生で初めてこの問題を考えるようになった。
 

 例えば、母に若い頃東プロイセンからドイツに避難していた時にどんなことが起きたのか、これまで一度も聞かなかったし、母が話すこともなかった。新聞で性暴力犯罪が報道された時も、他人事のように思った。少女像問題で活動して勉強することで、この問題が自分の問題のように身近に感じられた。このようなことがどうやって起きるのか、少女像のおかげで、より大きな文脈で見ることができるようになった。私が以前は考えもしなかった問題の重要性を知ったという点で、平和の少女像に感謝する」
 

-活動の中で最も印象深かった瞬間は?
 

 「昨年8月、開かれた自由な社会、正義のある社会を目指す団体が毎年1回行う大規模な連帯デモがドレスデンであった。その時、全国から私たちの団体の会員数千人が集まり、私たちがどれだけ大規模な団体なのか体感することができた。ハンブルク、ハノーファーなどドイツの各地域から来た私たちの団体の横断幕を見て、大きな感動を覚えた。こんなに多くの女性が同じ運動をしているなんて、本当に素晴らしかった」
 

-団体活動を通じて個人的に変わったことはあるか。
 

 「昨日(9日)がわたしの65歳の誕生日だった。それで自分にこの問いを投げかけてみた。ホームページにこれまでの活動を撮ったビデオをアップした。それを見て、自分がここでより大きな強さを得たことに気づいた。私は以前よりずっとまじめになった。活動することが非常に嬉しく、面白い」
 

-活動計画は?
 

 「来年(ドイツは)総選挙を準備している。候補たちに投げかける質問を作成している。どの党が私たちの要求に合った政策を出すかをよく調べ、候補を緊張させる。極右に反対する活動も続け、来年1月には慰安婦関連のデモにも参加する。街灯柱に貼られた極右スローガンが書かれたステッカーをはがす『片付けるおばあさんたち』の活動も続ける。ごみをかたづけながら、通行人と言葉を交わす活動も続ける」
 

-活動中の難しい点は?
 

 「難民問題。大火事で難民キャンプが燃えてしまったギリシャのモーリアを思うと悲しくなる。抗議の手紙を書き、デモをしに街に何度も出ても、政治的な変化はない。政治家たちは私たちが街頭に出ても、私たちの声を聞いてくれない。それで憂鬱になったりもするが、互いに励まし合って奮い立たせながら、そのまま地道にやっている。この過程はたやすくはなく、時には悲しいこともある。私が話したような内容の演説を若い男性が行っているのを聞いたことがある。私たちはもう年を取ったし、それでも生きられる。でもあんなに熱心に参加し、活動する若者たちの失望はさらに大きいだろう。彼らの声が政治に反映されなければ、この若者たちはいつかおかしくなって極端になるだろう。でなければ完全に背を向けてしまう。政治が変わらないのが本当に残念だ」
 

-会員の中でおじいさんは?
 

 「男性会員もいる。多くはない。なぜ私たちの年代の多くの男性たちが、私たちの活動に共に取り組まないのか気になる。たぶん活動することにやや疲れてしまったのではないかと思う」
 

ベルリン/ハン・ジュヨン通信員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
 

https://www.hani.co.kr/arti/international/europe/976296.html
韓国語原文入力:2020-12-2908:21
訳C.M

 

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