ペルー花百科 -3ページ目

☆アリアケカズラ


二月くらいから目立ち始め、今でも街のいたるところで見ることができます。






ペルー花百科-アリアケカズラ 植物


ブラジル原産のつる性常緑低木。







ペルー花百科-アリアケカズラ 花


葉・花ともにつやがありはりがあるのですごく元気な感じがします。


なんか正統派かわいい系美人という感じがしませんか。


ロングよりショートカットだ。


隠れた巨乳派か。


ふくれたほっぺたにチューしたくなる、そんな魅力です。




月もでていない日に夜遅くうちに歩いて帰る時も


この花はいつもと同じように町を元気に照らしています。


生垣から垂れ下がっている肉厚の花を触るのがとても好きです。






「ありあけ」の語義


①夜明け方。

②陰暦十六夜以後、月がまだ空に残っていながら夜が明けようとする頃。また、その頃の月。




 

和名   アリアケカズラ      

西名   Trompeta amarilla, Alamanda

ぺ名   ?

学名  Allamanda cathartica

科属名 キョウチクトウ科アリアケカズラ属

原産地 ブラジル

特徴   沖縄でもこの変種のオオバナアリアケカズラがよく見られる。アリアケカズラ、

      オオアリアケカズラ、小型のヒメアリアケカズラの三種が主で、なんと八重もある。



☆ティプアナ・ティプ



ペルー花百科-tipuana tipu


リマで目にする街路樹主要五本には入るのがこれ。


特徴は上の写真のようにベンジャミン同様かなり大きなサイズまで成長することそして




ペルー花百科-su hoja y tronco de tipa

幹に縦のしわが入っていること、

長さ三センチはある大きめの葉がマメ科独特のフォルムで左右対称についていること。







ペルー花百科-flor de tipa


12月、夏の始まりの頃に少ししゃがれた黄色い花をつけ






ペルー花百科-fruto de tipa


そのあと薄っぺらい豆状の果実をつけます。

今もよく見るとまだその果実が残ってる木もあります。



サラベリ通りとかアレキパ通りとかでほんとによく見る木です。



名前を見つけるのにほんとに苦労した木。

日本語で調べたってこれについてまともに扱ってるHPは一つだけでした。


学名は Tipuana tipu


原産がウルグアイとかアルゼンチンあたりで、

そのあたりの現地語だということです。


英語では Pride of Bolivia だとか、 Tipu Tree だとか、 Yellow Jacaranda だとか(どこがやねん)

呼ばれていて、英語でググるとかなりの数ヒットします。

日本では気候の問題で栽培できないんでしょうね。



ちなみに他のリマの主要な街路樹4本をあげるとすれば…

ベンジャミン、ユーカリ、ヤシの木、ポンシアノ ぐらいになるんでしょうか…。






和名   ティプアナ・ティプ      

西名   Tipa

ぺ名   ?

学名  Tipuana tipa

科属名 マメ科ティプアナ属

原産地 ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、ペルー…

特徴   乾燥した暑い地でも非常によく育つ。


☆トックリキワタ


ペルーに季節感があるかないか。



その議論に結論を出すにはまだ早急すぎるかもしれない。



たしかにペルーにもその季節を代表する花というのはたくさんあって、

それぞれ街のいたるところで季節に彩を添えているのだけれども、

それが街の人間に季節感を与えているのかどうか。


街の人がその花を見て


「ああもうこの花が咲く季節になったんだなあ」


と思っているのかどうか。



ペルー人が一般的に花に全く興味を持っていないというのはもうイヤというほど思い知らされたが

そういうペルー人は季節ごとに咲く花に果たして気付いているのかどうか。


僕の友人にしたって、僕が言及して初めて、

リマの町にホウオウボクが花を咲かせることに気付いたのだ。

僕が言うまで、その花の存在に、生まれてきて今まで全然気付かなかったのだ。


たとえ気付いていたと仮にしても、

その花の存在というのはそれを見る人間の行動を左右したり(日本では花見)、

感情を左右したり(日本では紅葉によるいとおかし感)はしていないのではないか。



じゃあ、ペルーにはやっぱり季節感はないのではないか。



季節ごとに花が違うことに気付いている人間なんて、

100人に一人もいやしないんだから。


統計をとったわけではないけどね。



季節感って季節が大げさに変わるかどうかよりも、

その季節の変わり目に目を向ける繊細さが人間の中にあるかどうかってことのほうが大きいのかも。

日本人はそう考えたら特殊な民族だね。







今リマの町で一番旬の花




ペルー花百科-palo borracho


結構背が高い目で、花を常に見上げる感じののトックリキワタ。

これだけ低い目でたっぷり花がついているのはめずらしく、

スクープ写真です。


ホウオウボクやキョウチクトウのようにはいかないけれど、

結構な面積を花が占めている。


花も熱帯ぽいです。








ペルー花百科-flor de palo borracho


めしべが砂だし途中の貝みたいにニョクッと延びててちょっとキモい。

そんなこの木の名前はトックリキワタ。

一般的に幹が徳利のように膨らむこと、

そして実からわたが取れることからその名がつきました。


別名、ヨイドレノキ。


その語源は不明だそうですが、

花を赤い顔とみなして、膨らんだ幹をビールっ腹とみなしたら

そんな気もしてきます。


ちなみにこの前亀がこの花びらを食べていたんですが、

ピンクの部分だけ食べて白い部分は食べませんでした。

もしかしたら赤い部分にアルコールのような成分が???


今度かじってみようかな。




ま、そいうことで、僕は来年この花が咲くのを見て


「ああ、夏も終わりだな」


と思うのはまず間違いなく、

これは僕の中では疑いようのない季節感でしょう。





和名   トックリキワタ      

西名   Palo borracho、Flor de toborochi

ぺ名   ?

学名   Chorisia speciosa

科属名 バンヤ科コリシア属

原産地 ブラジル、ペルー、アルゼンチン

特徴   別名「酔いどれの木」




☆オオモクゲンジ


長い間御無沙汰しておりましたが、

花の事を忘れたわけではありません。


新しい花が見つかれば写真を撮り続け、

既に5ヶ月がたちました。


撮った写真の数は既に300枚を超え、

街角にあるたいていの花はパソコンに入っております。


一冊80枚入るアルバム2冊に

合計160枚93種の街角で見れるお花の写真がおさまりました。


何も知らずにはじめた初期と比べ、

今となっては九割くらいの名前をスペイン語、日本語、学名で把握してます。

既に僕ほど花の名前を知ってるペルー人は(日本人でなくて)いないはずです。



色々と発見もありました。



イカにしかないと思っていたホウオウボクの花が、

数ヶ月たってイカ地方で花が全部枯れたその後にリマに出てきたのは

ほんとにびっくりしました。

リマで見た!とおっしゃってたベンガルさん、否定してごめんなさい m(_ _)m


リマのホウオウボク


ちょっと控えめに写真を載せてますが…。


イカで数ヶ月前に盛りだったプルメリアが、今はリマで盛りだったりもします。





さあ、ということで、


今日のお花は今イカで盛りだけれども、

数ヶ月したらまたリマで見れるかもしれないというものを一つ。







ペルー花百科-オオモクゲンジ全体


イカの街を走ってるとはっとさせられるこの木。

ピンクの花?

そう思って近づいてみると…





ペルー花百科-オオモクゲンジの実



????


ますますわからん…。

固い実ではないようです


更に近づいてみる。





ペルー花百科-オオモクゲンジの実アップ


これは花ではなくて、実を覆う袋。


3枚の葉からできたこの袋の中には、黄色のちいさな実が入ってます。

これは時間とともに変色し黒くなり、

原産地中国では数珠に使われます。


原産が中国ってことは、昔農業移民としてやってきた中国移民が持ってきたものと思われます。


黄色い花もつけるようですが、あまり見たことはない。

身のほうが目立ってます。




和名   オオモクゲンジ      

西名   ?

ぺ名   ?

学名   Koelreuteria integrifoliola

科属名 ムクロジ科モクゲンジ属

原産地 中国

特徴   秋に袋状の実をたくさんつける。




☆プルメリア

って、おととい・昨日訪問者2人かよ!!!


まあよござんすよ。




しかし2人はへこむね…。




その2人もエロサイトのトラックバック目的だったりしてね。




皆さん花をめでる心はないの?!




まあ…そんなんめでるよりフツーはチチャロン食べてビールだよ。





今日ね、日秘文化会館の図書館で


「上手なひとりあやとり」


という本を見つけましたよ。

あまり上達したくはない。







ペルー花百科-プルメリア 全体


さあ大柄なこの木、葉っぱがとにかくでかくて厚く、自己主張がすごい。







ペルー花百科-プルメリア 葉


光合成する以上の目的がありそう。

その大きな葉っぱと対照的に小さく繊細についているのが









ペルー花百科-プルメリア 花


芳香高いこちらの花。


根元から折り重なるように出る花びらと

根元とその先の色のグラデュエーションがキュート。


原産地はメキシコあたりで、ニカラグアの国花になるくらいなのに、

スペイン人到着後渡ったハワイでもっとも有名で、レイ作成用によく用いられます。

ペルーではそういう用法見たことありませんが、

花が落ちるときは、花びらが一枚一枚分離せずに丸ごとなので、

レイや冠に加工しやすいんでしょう。


枕の下において寝ると眠気を誘うんだとか。

ハワイアンないい夢見れそうです。





和名   プルメリア      

西名   Cacaloxochitl

ぺ名   ?

学名   Plumeria rubra

科属名 キョウチクトウ科プルメリア属

原産地 メキシコ、中米、ベネズエラ

特徴   別名インドソケイ。ハワイで最も愛されている花。