植物に関心を持ってから、街歩きが楽しくなりました。
☆ルリマツリ
美しい空色。
日差しが強すぎない、ちょっと薄い雲のベールがかかった空の色。
クスコではなくて、リマの晴れ空。
この花の名前はルリマツリ。
瑠璃色の花のその形は、
茉莉(マツリ)という漢名を持つジャスミンに似ています。
ブーゲンビリアと並んで壁の装飾によく使われていますね。
ワッとまとめて植えられていると
ブーゲンビリア の熱帯の華やかさよりも、
涼やかな印象をかもし出します。
冬に咲いてたら寒さが増すかもしれませんが、
寒さに弱いこの花は、冬には落ちてしまいます。
水色のほか、白色もあるとか。
じゃあジャスミンと区別がつかないかもね。
でも花の根元を見てみると
ジャスミンにはない、ネバネバがついています。
果実が出ればくっついてどこにでも運ばれていくんだとか。
したたかな子です。
アフリカ原産のこの花は、
少ない水で成長することができ、
リマの砂漠地帯にぴったりです。
和名 ルリマツリ
西名 Celestina, Jazmin azul, Plumbago
ぺ名 ?
学名 Pulumbago auriculata
科属名 イソマツ科ルリマツリ属
原産地 アフリカ
特徴 花は複数集まってまり上になる。半つる性なので、育てるときは人間が絡まるのを手伝う。
plumbagoの学名は、plumbum(鉛)による。昔鉛中毒の解毒作用があると考えられていたため。
花には虫除けの成分が含まれている。
☆ニッコウキスゲ
初夏!
2006.1.7 Nazca
というイメージを補足しているのがあくまでも脇役の彼。
気がつけばなんかそこにいるような花です。
あまり街角に数は多くない。
でも、町のどこかにふっといる。
2006.1.7 Nazca
夏の強烈な日差しを負けずにはね返すような
そんな強い自己主張のある黄色いラッパ型の花は
太陽に向かって何を要求しているのか。
アフリカやオーストラリアがペルーにある外来種の中では多い中
どうやら彼は東アジア産です。
いつどういう風に来たのか、ルートが気になる。やはりアジア移民か。
名前の由来もやはりアジアっぽく
日光に多いから「ニッコウ」
黄色いから「キ」
そして
↑
菅笠(スゲガサ) をつくる材料になる
↑
カサスゲ という植物に葉が似ているから 「スゲ」
「ニッコウキスゲ」
和名 ニッコウキスゲ (ゼンテイカ)
西名 Hemerocalis
ぺ名 ?
学名 Hemerocallis middendorffii
科属名 ユリ科キスゲ属
原産地 東アジア?あんまり原産地に関しての資料がないのです。
特徴 日本の高原にやはり初夏に咲き、群生する。尾瀬や霧降高原などの草原・湿原を代表する花。
花や若芽は食用にも。もともとの名前は「ゼンテイカ」だが、後からついたニッコウキスゲが定着。
☆アメリカデイゴ
ほんますんません!!!
だれもきてねえんだろうなあと思いきや
毎日平均12~13名様くらいきてくれてるじゃないですか!
しかも80%お気に入りから来てくれてるし!!!
僕はこのブログを世界に唯一ペルーの花を世界に発信するものとして
完璧に仕上げる目的があったのです。
ちょっとまたやっていきます!
今日の花はアメリカデイゴ。
もう一つのブログ と重なりますが
ここではもっと詳しく掘り下げていきます。
もう一ヶ月前くらいから(10月上旬)
町のあちこちにお目見えしておりました。
でもびっくりしたのは
まったく気候の違うクスコにもたくさん咲いていたこと。
2007年10月18日、クスコからプーノへの道の途中立ち寄った
アンダワイリージャス村でのアメリカデイゴ。
なぜかこのあたりデイゴを二つならべて植える事が非常に多いのです。
何か土地の風俗と関係があるのかも。
それをクスコのガイドに聞いたら
木の名前さえも知りませんでしたよ!!!
バカ!
ほら、こんな大きな広場の真ん中にペアでまたアメリカデイゴが。
なんか先住民の宗教的な意味がありそうですね。
こちらは聖なる谷。
そして
マチュピチュでインカのつり橋を見に行く途中の景色ですが
ここでもよく見ると
ズーム…
アメリカデイゴが!
しかもまたペア!
不思議やなあ…。
さあ、この木の特徴は
その花が非常に特徴があること。
むむむ、何が何やらわかりませんが
説明しますと
こういうことになっています。
今度この木を道端で見かけたら
アメリカデイゴさんに許可を取って花を開いてみましょう。
和名 アメリカデイゴ
西名 Ceibo, Pico de gallo, Arbol de Coral
ぺ名 Ceibo
学名 Erythrina Crista-galli
科属名 マメ科デイゴ属
原産地 南米
特徴 マメ科は普通5枚の花びらを持つが、このデイゴに関しては残り二枚は退化して
根元に隠れている。
☆バンマツリ
冬であまり目立つ花がない中一ヶ月くらい前から目立ち始めたこの花
もう自分の中で「ペルーに季節感はない」という言葉は完璧に死語になってしまった。
こうも季節によって咲いてる花が違うものなのか。
しかもその季節ごとの花のユニークなこと。
この花のユニークさは
・一つの枝から二種類以上の違う色の花が出ていること。
・花びらの表面がしわがれていること。
・色の組み合わせがセニョール・デ・ロス・ミラグロスなこと。
ペルーの冬の終わりを控えめに飾る花と言ってもいいでしょう。
和名 バンマツリ
西名 Jazmin de Paraguay
ぺ名 ?
学名 Bunrunfelsia uniflora
科属名 ナス科バンマツリ属
原産地 南米
特徴 咲き始めの花の色は紫。徐々に色が白に変化しているので幾種類もの花が咲いているように見える。
ニオイバンマツリというのも有名だけれど、香りが強いらしい。ペルーのはそこまでではないので
おそらくただのバンマツリと思われます。寒さに強いです。
☆アフリカンデイジー
街角の風景の記憶が、かなり花によるようになってきたこの頃、
名前や性質もかなり把握できるようになり、
余裕が出てきたのでしょうか
ブログにはその時の旬の花をもちろん載せますが
今も元気よく咲いてるこのポピュラーで日本でもよく見れそうな花を載せようとしたとき
「え、こんなありきたりな花でいいのかな」
なんて一瞬でも思った僕は馬鹿で馬鹿でもうしょうがなくて嫌いになりますが
花はそれでもきれいに咲いておりまして
気にもとめていない様子なので
早めに寝る。
和名 アフリカンデイジー
西名 Matacabra
ぺ名 ?
学名 Osteospermum
科属名 キク科オステオスペルマム属
原産地 熱帯アフリカ
特徴 「花は日中開き夜は閉じる」
…ということは日がてってる時ほど元気に咲くということで、
なかなか素直でわかりやすくていいやつではないですか。ごめんね。