ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち【2D/日本語字幕版】 | ヤンジージャンプ・フェスティバル

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基本はシュミ日記です。
…遊びをせんとや生れけむ 戯れせんとや生れけん…
  

もう何度も言ったかと思いますけれどもねぇ。
僕はティム・バートン監督作品・・・てか、ティム・バートンさんの創り出す世界が大好きなんですよ、本当に!
 
というわけで、ティムさんのTwitterかなんかで制作が発表されてからというもの、公開を楽しみにしていたこの作品。
ようやく観に行くことができました!!!!
 
それではまずはあらすじの紹介です!!
 

【あらすじ】
ティム・バートン監督がランサム・リグズのベストセラー『ハヤブサが守る家』を映画化したダーク・ファンタジー・アドベンチャー。亡くなった祖父の遺言に導かれ、ハヤブサに変身できる女主人と奇妙な子どもたちが暮らす屋敷へと辿り着いた少年が経験する不気味で摩訶不思議な冒険を描く。主演はエイサ・バターフィールド、共演にエヴァ・グリーン、エラ・パーネル、クリス・オダウド、ジュディ・デンチ、サミュエル・L・ジャクソン。
 フロリダに暮らす孤独な高校生ジェイクにとって祖父だけが唯一の理解者だった。幼い頃から祖父の語る荒唐無稽な冒険譚を聞くのが大好きだった。ある日、その祖父が謎めいた死を遂げる。やがてジェイクは祖父が最期に遺したメッセージに導かれ、英国ウェールズのとある小さな島へとやって来る。そして大きな屋敷の廃墟を目の当たりにするジェイクだったが、島を彷徨ううちに、いつしか屋敷が焼け落ちる前の世界へと迷い込んでしまう。そこでは美しい女主人ミス・ペレグリンと、奇妙な能力のために外の世界では生きられない子どもたちが暮らしていた。第二次大戦でドイツ軍に空爆されたはずのその屋敷は、時間を操ることができるミス・ペレグリンによって同じ一日を繰り返し、子どもたちは年をとることもなく平和に生き続けていたのだが…。
 
(allcinema onlineより)

 
「アリス・イン・ワンダー・ランド」以降、ここ数年のティム・バートン監督作品は(大好きな「フランケン・ウィニー」なんてのもあるけれども)、個人的にはどうにもパワーダウンしている感が否めないなぁ・・・と思っていたのだけれども、本作はもうアレだ。
 
ティム・バートン作品の中で1番目か2番目・・・少なくとも5本の指には入るかも・・・ってくらいに大好きな作品でした!!!!
 
まずはオープニング。
本当か嘘か判らないような不思議な冒険談を語るお爺さんと孫・・・ってだけで「おー!これはもしかしたら『ビッグ・フィッシュ』的なやつか!?」ってんで思わずニヤニヤしちゃいましたし、不思議な登場人物とお爺ちゃんのほのかなラブストーリーなんてのは、どうしても『シザーハンズ』を思い出しちゃうし・・・・。
 
それにクライマックスの戦闘シーン!
あれって、きっとティム・バートンが多大な影響を受けている、ハリーハウゼンの『シンドバッド・7回目の航海』とか『アルゴ探検隊の大冒険』あたりのオマージュだよなぁ・・・・。
 
とか、いちいち挙げていたらキリがないほどに、とにかくティム・バートンらしさに溢れた作品だった気がします!
 
まぁ、かつてのティム・バートンだったら、ラストはこんな感じではなくって、シザーハンズ的な切ない結末にしていたかも・・・とかは思うけれども、そこのところは原作に合わせたのかもしれませんし、この結末もそれはそれで素晴らしい結末でしたし、あとはもうとにかく久々にグロテスクと美しさとが入り混じった、悪趣味ギリギリな映像の数々がとにかく嬉しかった!
 
ここ数作では、そこら辺のイメージはすっかり影を潜めていたわけですが、久々に「思いっきりやりました!!」ってな感じ。
本作の宣伝文句は「キミョかわいい」などという、ちょっぴりポップでキッチュwなイメージを全面に出していたけれども、この戦略は果たして正しかったのかどうか(苦笑)
 
僕の横の席に座っていた、おそらく10代の女子二人組なんかは、途中で明らかにげんなりしている空気が伝わってきてましたし、こんなんだったらもう「グロかわいい」くらい言ってしまえばよかったのに・・・と思ったりもしたのでした。
 
というわけで、ティム・バートンの世界を愛する僕にとっては、この上ない至福の作品!
ちょっと残念だったのは音楽がいつものダニー・エルフマンじゃなかったことかなぁ。
 
どうして今作でダニー氏を起用しなかったのか・・・。
そこらへんの経緯はパンフを読んでも判るような、判らぬような・・・な感じなのがものすごく気になるところです。
 
次回作では再びタッグを組んでくれることを期待しつつ・・・・。
(2017年2月18日 109シネマズ湘南にて鑑賞)