【テルミン】10周年記念リサイタルをふりかえって【その3:第二部本番編】 | ヤンジージャンプ・フェスティバル

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前回までのあらすじ → その1:準備編 「その2:第一部本番編

 

個人的には最も鬼門だった、全編クラシック曲で構成されたステージの第一部を終えて、ちょっぴりホッとした僕。

いやー、

やはりクラシックの曲は演奏するのに相当気を遣うなぁ・・・とつくづく。

 

そんな緊張感からちょっぴり解放された次の第二部のステージは、クラシックと比べると思いっきり演奏できる曲が多いし、それよりも何よりも、僕だけではなく、CANVAS OF MUSICの創也さん&フジモンという仲間がいる!

 

 

1人より2人がいいさ! 2人より3人がいい!というわけで、第一部開演時のパニック状態を抜け出して、ちょっぴりリラックスムードの僕だったのでした。

 

~矢野ナヲト テルミン生活10周年記念~ テルミン・ソロリサイタル

  第二部 「CANVAS OF MUSICを迎えて」


  【SET LIST】

  1. にぎやかな毎日 (作詞/作曲:関口創也)
  2. 空想のもたらすもの (作詞/作曲:関口創也)
  3. 僕の倖せ (作詞:渡辺勝 作曲:松本圭司) 
  4. パズルの答え (作詞/作曲:関口創也)
  5. 天秤座への旅の終わり (作詞/作曲:関口創也)

 

というわけで、第二部のステージは、これまでの10年間のテルミン生活の中で、最も一緒に演奏する機会の多かったCANVAS OF MUSICと一緒に、オリジナル楽曲を中心にお届け。

 

 

今回のワンマンリサイタル。

第一部のクラシック曲では、柔らかな音色と、ボディの木目が美しい純国産テルミン「e-winds S」を使用し、第三部のポップス曲では、アナログシンセサイザーの老舗メーカー、moog社の手掛けたetherwaveを使おう・・・というのは当初から決めていて、第二部ではどっちを使うかで悩んでいたのでしたが、ある日のスタジオ練習でそれを2人に相談したところ「え!? せっかくのワンマンなんだから、リック・ウェイクマンとか小室哲哉みたいに、ステージに何台もテルミンを並べるんじゃないの?」というお言葉。

 

テルミン業界的には、ステージ上に2台以上のテルミンを設置すると、お互いが干渉しあって、まともな演奏ができないから、絶対に避けるべし・・・というのが半ば常識になっているのですが、メンバーと話をしているうちに、何だかそんな常識はぶち壊してみようかなぁという気持ちに。

 

そんなわけで、家やスタジオでいろいろと試してみた結果、どうやら実現できそうだね・・・・ってんで、ステージ上にテルミンを2台設置して使い分けることに決定!!!

 

ステージ上手側にはエフェクターをゴチャっと接続したetherwaveさん。

 

ステージ下手側にはDelayだけを接続したe-windsさんをセッティング!

 

基本的には音色と音域によって、どの曲でどっちのテルミンを使うか・・・を決めていたのだけど、ラスト曲の「天秤座への旅の終わり」だけは『1曲の中で両方のテルミンを使い分けなければ、やりたい演奏ができない!』という思いがあったので、2台のテルミンの間を右往左往。

 

僕がテルミン生活を始めてからの10年間。

テルミンという楽器と、それを演奏し続けてきた先輩演奏家のみなさんには敬意を払いつつも、それまで誰もやっていなかったようなことをやってみたい・・・・と思っていた部分もあるので、今回のリサイタルでテルミン2台の使い分けができたことには、ちょっとした達成感を感じているところ。

 

セッティングに時間がかかり過ぎるので、なかなか実現することも難しいのですが、今後もこの方向性へのチャレンジはしていってみたいなぁ・・・と思った次第。

 

10周年記念リサイタルでは2台だったから、20周年では4台でしょうか(笑)

実現できるかどうかはともかく、今後もいろいろなことに挑戦していってみようと思います!