奈良駅へと戻り、次の目的地へ…。
…と言いつつ、今日はほとんどノープラン。
興福寺国宝館の阿修羅に行こうか、新薬師寺に行こうか…などと考えつつ、てくてく移動開始。
でも、やっぱり今の気分はというと…。
昨日に引き続き、東大寺。
やはり今回の旅は東大寺抜きでは語れない…そんな気がいたします。
大仏殿の鴟尾。
冬の穏やかな日差しでキラキラ。
それを横目に見つつ、向かう先は…。
東大寺戒壇院。
こちらの四天王像、どうしても観たくなったのでした。
階段を上り、堂内へ…。
参拝客も少なく、シンとした堂内は思いの外明るく、その淡い光の中、四天王像が静かに佇む。
高2の時の見仏一人旅以来、何度か来ているものの、このお堂に入った瞬間の感動はいつも新鮮。
ついつい「むへーっ」とか「はがぅー」とか、歓喜の雄叫びを挙げたくなってしまうほどです(挙げないけど)。
振り返ってみると、子供の頃、母親の持っていた仏像写真集の持国天を見て「カッコいいー!」と思ったのが、僕の仏像好きのはじまり。
そういう意味では、ここは見仏人としての僕のルーツ。
そして持国天さんは、僕の初恋の仏像。
これからの人生、何が起こるか判らないけれど…
時々はここに来て、自分を振り返ってみなきゃあいけないな…と思いました。