春日大社を離れ、国立博物館へ…。
一年間お世話になった、国立博物館の年間パスポートの期限がちょうど今日まで…ということもあり、現在開催中の「大遣唐使展」へとやってきたのでした。
一番のお目当ては看板にも登場している、薬師寺の聖観音さん。
この方は高校時代からずっーと僕のベスト仏像ランキングのトップ3にいつづける方…。
そんな方がお寺から出て、しかもモデルになった…と言われる、初来日の唐の観音さんと共演する…とあっては見逃すわけにはいきません。
少々興奮気味に、会場へ入る僕。
…と、いきなり登場した聖観音さん。
相変わらずの美しさについ足が止まってしまいます…。
しかも、今回の展示。
普段は遠く離れた厨子の中におられる聖観音さんが、すぐそばに、しかもケース無しで立っておられるのだからたまらない…。
普段は見られない背中の美しさ、触ったら柔らかいのではなかろうか…と思ってしまうほどの、横から見る二の腕のなめらかさ…。
あまりの感激にボンヤリしたまま、その後の展示を見学。
遣唐使が持ち帰ったとされる、宝物の数々はどれも美しく、興味深いものばかり…
それらをいちいち、面白がったり、感心したりしながら全部見てまわっていたら、あっという間に二時間半経過…。
命をかけて唐に渡り、これらを持ち帰った遣唐使たち。
そのおかげで今、僕らはこうして色々な文化財を楽しむことができるのですね。
本当に感謝の気持ちでいっぱいであります。
…ちなみに今回の見学中、突然放送で呼び出された僕。
つい夢中になるあまり、年間パスポートを落としてしまったからだったのですが…。
仏像に心を奪われるのはいいけど、ほどほどに…ね。