東博で等伯(2回目) | ヤンジージャンプ・フェスティバル

ヤンジージャンプ・フェスティバル

基本はシュミ日記です。
…遊びをせんとや生れけむ 戯れせんとや生れけん…
  

…というわけで、やって来たるは、東京・上野。



約2週間前にもやって来た「長谷川等伯展」。

終わっちゃう前に、やっぱもう一度観たい…ってんで、再び来訪…。



前回来た時には、まだそれほど話題になってなかったこの展覧会ですが、あれ以来テレビなどで取り上げられる機会も多かったらしく、近頃は大変な賑わい…とのこと。




どれくらい流行ってるかを計算する…ってぇと……。




今回の特別展が始まったのが2010/2/23。


そして、来場者数10万人を達成したのは2010/3/10。



まあ、休館日もあるから厳密には違うんだけど、この間は16日間と考えて、期間前半の1日の来場者数を計算すると…。


10万人÷16日


で、ざっと6000人…というところ。



…で、後半。


来場者数20万人を達成したのは、ちょうど1週間後の3/17。

ということは、


10万人÷7日


で、1日の平均来場者数は約14000人!



うぉー!

前半と後半で倍以上も客が増えてるってことではないですか…!

あな、恐ろしやテレビのチカラよ…。





まあ、そんなこんな、色々ありまして、最後の4日間は連日20時まで開館することになったよ……という情報をゲット。

どうせ昼間は混むだろう…ってんで、ゆっくりと出かけて15時頃に上野に到着。

そのまま、しばらくは上野公園をお散歩。





立ち並ぶ屋台からは


「オイシー、ケバブ!」


という、アジア系兄ちゃんの威勢のいい掛け声。



それにちょっと心惹かれつつ、煩悩を断ち切って不忍池のほとりの弁天さんを御参りしてみたり、時代の波に翻弄されて顔面だけになってしまった薬師如来さんを見仏してみたり、花の咲くのはこれからなのに、1分咲きでもいいわと言いながら、お花見をしている集団を横目に見たりしながら、ダラダラと国立博物館へ…。






ヤンジージャンプ・フェスティバル-二回目の等伯_100321.jpg




…ちなみに前回来た時の、看板前の様子はこちら…。

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ヤンジージャンプ・フェスティバル-東博で等伯_100306_1547~01.jpg


…ほら!


前回と比べて看板の前の自転車の数がこんなに増えてるでしょ?

これだけでも中の混雑が何となく窺い知れる…ってもんであります。





で、博物館の中へ入ると、やっぱり等伯展は入場まで20分待ち…とのこと。




    空かぬなら 空くまで待とう 等伯展  



…と、徳川初代将軍の心境に達して、しばし東博見学。






いやー。

前回は時間が無くって、観られなかった通常展示…。



           やっぱ、いいわぁーラブラブ!



というわけで、今日の白眉は、本館1階の彫刻展示室。



ここは「彫刻展示室」とか言いつつ、実際には「仏像展示室」。



こないだ来た時にもいらっしゃった、秋篠寺の十一面観音とか、どこだかのお寺の五大名王像とかはやはり最高!


しかも今回は改修されたばっかりのピカピカの愛染明王 が新たに仲間入り。

もうその素晴らしさといったら…。




…そんな仏像たちを堪能したり、法隆寺国宝館の薄暗い仏像展示室でウトウトしたり、久々に訪れた、大好きな埴輪展示室をグルグルニコニコグルグルニヤニヤと歩きまわったり…。





ヤンジージャンプ・フェスティバル-お~い!はに丸!_100321.jpg



ああ、やっぱりこの博物館、大好きです!


…と、夕闇迫る中、帰路についたのでありました………。






……っと!



いやいや、今日の目的は等伯展じゃないか!

危ねぇ、ついつい目的を見失うところだったぜ…

…ってんで、ようやく会場入り…。



もう18時過ぎにも関わらず、会場内はそれなりの混雑っぷり。

作品の前に3重になった人の波がずーっと最後まで続いている…といった風情。


…とはいえ、こちとら2回目の観賞なので、前回のような

「全作品をじっくり観てやるぜ…」

という熱心さはなく、前回気に行ったもの+展示替えがあって今回始めて観るものを中心にスイスイっと見て回る…というスタンス。

でも、この人の作品の持つ求心力はハンパ無いんですよね…。


結局、あっちへウロウロ、こっちへウロウロ、時々ソファでウトウトしながら、2時間ほどじっくりと観賞。

そして、やっぱり最後の「松林図屏風」には思わず涙がキラリ☆ …という充実の時間を過ごしたのでありました…。




いやー、それにしても長谷川等伯さん…。

そもそも日本画に興味の無かった僕が、思わず図録を買ってしまうほど好きになってしまう…とは予想していませんでした…。


いつかまた、彼の作品に会える時を楽しみにしつつ……。