別離の時が いざ迫る…                ~ 秋篠寺へ ~ | ヤンジージャンプ・フェスティバル

ヤンジージャンプ・フェスティバル

基本はシュミ日記です。
…遊びをせんとや生れけむ 戯れせんとや生れけん…
  

2010年 新春見仏の旅も、次が最後の目的地。

いつものように秋篠寺へと向かいます。



ヤンジージャンプ・フェスティバル-秋篠寺本堂_100103.jpg




初めて訪れて以来、奈良へ来た時には欠かさず訪れていますので、もう何度目の訪問になるのでしょうか…。

それでも、来る度に初めて来た時と変わらぬ、ワクワクした気分に心が満たされます。





今回もお堂が閉まるまでの約一時間ほどを、受付の兄ちゃんの


「早く帰れ~」オーラ(この兄ちゃんはいつもそんな雰囲気なんだよなぁ…それだけがいつも残念……)を無視したり、多少は「ごめんよ」と思ったりしつつ、じっくりと見仏。


憧れの伎芸天や、他の仏像との逢瀬を楽しんだのでした…。






お寺の外へ出ると、外はもう夕暮れ時。


一気に冷え込んだ住宅地を駅へと向かって歩きます。




ああ、それにしてもこの寂しさは何だろう…。


見仏が充実すればするほど、胸に迫りくるこの寂しさ…。




まるで祭りの後のキラキラした切なさのような…。


遠ざかる影が人混みに消え、もう贈る言葉も届かないような…


乾いた風にかき消されて、最後の声も聴こえないような…


そんな寂しさ、侘しさ、切なさが胸に迫ります…。






うーん…。


まだ帰りたく…ないなぁ…。






あまりの寂しさゆえに、ちょっと寄り道…。


自販機で買った缶ビールを片手に、西大寺(註:駅ではなく、お寺の『西大寺』です)まで歩くことにします…。






西大寺の門はまだ開いていたので、ブラブラと境内へ…。


しかし、お堂の扉は固く閉ざされていて、僕には入れない…。




その「境内はOK、お堂はNG」というところが




「気持ちは判るけどな。自分のいるべき世界に戻らにゃいかんぞ。」




…というメッセージのような気がしてならず……。


おとなしく電車に乗って帰路に着いたのでありました。












…これにて、今回の見仏旅行は終了。




今年は、平常遷都1300年ということで、シカ角のアイツも勢いを増しつつある奈良。


あちこちで様々なイベントも開催されるようです。




さあ、そのイベントにどれだけ参加できるでしょうか。


今からものすごく楽しみです♪