さて、今回の旅も終わりに近づいて来ました。
最後はやはりマイ・フェイバリット・仏像の伎芸天のおられる秋篠寺へ…。
午前中から降ったり止んだりだった雨もすっかりおさまった模様。
お寺の庭を覆う、苔のカーペットが、雨のしずくを反射して輝いているかのようです。
門をくぐると境内はかすかに靄がかかっていて、まるでこの世のものとは思えないほど…。
さっきから随分と表現が大げさなような気もしますが、気にせず先に進みましょう。
きっと気のせいです。まぁ、いつもこんなもんです。うん。
もう何度も来てるし、小さなお寺なので、今更観るべきものは仏像以外にはないのですが、ここに来た時には、すぐにお堂へ入らずにウロウロしてしまいます。
久々の出会いをドラマチックに演出したい…という意図もあるのでしょう。
そして、見仏旅行の最後にここへ来る事が多い…という事情もあるのでしょう。
「秋篠見仏⇒そろそろ帰らなきゃ⇒イヤやー⇒見仏しなきゃ終わらないかも…」
という風にシナプスが繋がるのでしょう…そんな気がいたします。
…で、しばらくウダウダした挙句、決意してお堂の中へ…。
ここの仏像たちの美しさ、とりわけ伎芸天の素晴らしさについては、今までに何度も書いているので、もう書きますまい。
結局、一時間以上もの間、立ったり、座ったり、ウトウトしたりしながら、逢瀬を楽しんだのでした。
というわけで、今回の見仏の旅はこれにて終了。
次回の素晴らしい出会いに期待しつつ…。