「UserScript List」は「Tampermonkey」の「インストール済 UserScript」のリストの整理作業を補助するツールです。「Tampermonkey」の登録スクリプトの編成は、複数のブラウザを使用しているとブラウザ毎に異なる編成が出来上がる場合が多いと思います。 スクリプトのバージョン更新による違いも生じて、多くのスクリプトをインストールしていると、整理が大変です。
「UserScript List」は、過去の「Tampermonkey」のバックアップファイルや、現在のバックアップファイルを読み込んで、スクリプトの有無、バージョンの違いなどを、環境間で簡単に比較チェックできます。 また、「Tampermonkey」の現在のリストを表示したウインドウと並べ、他環境と比較がし易い様にデザインしています。
更に、スクリプト名でリストを検索する機能は、多数のスクリプトを運用している場合に、実行順を瞬時に確認して、実際のリスト行を探すことに使えます。
ver. 1.2以降に対応 2025.03.03 更新
「UserScript List」は、基本的には非常駐型ツールです。 このツールを利用する場合だけ「ON」、使わない時は「OFF」にする扱いが推奨ですが、「F10」のブラウザのショートカットを他に使う事がないなら、常時「ON」の常駐型ツールとして使う事もできます。
ツールの起動
「Tampermonkey」のダッシュボードで「UserScript List」を「ON」にします。 その状態で次に、
● 任意のウェブページを開いて「F10」キーを押下します。
この操作で、別の新しいウインドウが開きます。(URLは example.com です)
▪ 左右に分かれた2個のパネルが表示されますが、最初は殆ど空白です。
左右のパネルを別々に利用する
❶「×」ボタン:左のパネルを非表示にするボタンです。
❻「×」ボタン:右のパネルを非表示にするボタンです。
◎ 通常の両方のパネルを表示している場合
◎ 片方を非表示にした場合(下の「
」ボタンを押すと両方の表示に戻ります)
▪ パネルの非表示の設定は保持され、次にこのツールを使う時に再現されます。
この ❶ ❻ のボタンは、どちらか片側のパネルのみを利用して、「Tampermonkey」のリストを表示したウインドウと比較する際に使います。
バックアップファイルを読込む
「Tampermonkey」のバックアップファイルを読込む事で、他のブラウザの環境、過去や現在の環境などを、「UserScript List」のウインドウ内で比較できます。
❷「File」ボタン:左のパネルにバックアップファイルを読込みます。
➐「File」ボタン:右のパネルにバックアップファイルを読込みます。
ファイル名の表示
▪ 読込んだファイル名が ❸ ❽ の部分に表示されます。
▪ 本来のバックアップファイル名は、以下の様な形です。
「tampermonkey-backup-chrome-2025-02-22T10-07-42-651Z.txt」
▪「tampermonkey」は「TM」に、末尾は「T10-07」に略して表示します。
「TM-backup-chrome-2025-02-22 T10-07」
スクリプトのリスト表示
ファイルを読込むと、各パネルの下側にバックアップ時のスクリプトのリストが表示されます。
▪「左のパネル」「右のパネル」には読込んだファイルに記録されたスクリプトの登録データが表示されますが、後から別のファイルを読込んで、比較相手を変更する事が可能です。
▪ データは、左右のパネルごとに独立しています。
▪ リストの表示は「実行順」「ON・OFF」「スクリプト名」「バージョン数」です。
なお「ON・OFF」はデータを画像表示したもので、スイッチの機能はありません。
「昇順・降順」の変更
➓「⇅」ボタンを押すごとに、パネルのリストの「昇順」⇄「降順」が切換ります。
▪「昇順・降順」の設定は保持されて、次にパネルを表示した時に再現されます。
▪ 両方の向きは比較のために常に同方向になり、左右一緒に切換ります。
左右のリストを比較する
➎「Equal」ボタンを押すと、左右のリストのスクリプトの比較が行えます。
▪「スクリプト名」「バージョン数」を比較し、結果をリストの背景色で示します。
| 「スクリプト名」「バージョン数」が一致 | 淡いブルー |
| 「スクリプト名」が一致するが「バージョン数」が異なる | 淡い黄色 |
| 「スクリプト名」が一致する相手が無い | 白色 |
下は、比較の実行例です。
同名スクリプトの追跡
●「右のリスト」の任意の行を「左Click」すると、その行と同じ「スクリプト名」の行を「左のリスト」から検索して、同じ位置に並べて表示します。
下は、この追跡操作をしている所です。
左右のリストは「実行順」に並ぶので、「実行順」を大きく変更したスクリプトを探すのに苦労しますが、この機能で簡単にスクリプトを追跡できます。
▪「右のリスト」の「白」背景のスクリプトは、「左」にないので反応しません。
▪「右のリスト」から「左のリスト」を探せますが、反対は出来ません。
バージョン違いを複数登録している場合
「左のリスト」に「スクリプト名」が同じ「バージョン数」が異なる複数のスクリプトを登録している場合、「右のリスト」から同名のスクリプトを検索すると、次の動作になります。
▪「昇順」表示の場合は「実行順」が先の方、「降順」表示の場合は「実行順」が後の方のスクリプトを検出して、クリックした「右のスクリプト」に並べます。
下の例では、「左のリスト」にバージョンが異なる「Edit At Once Am」が2個ありますが、「実行順」が「2」の方を並べて表示しています。
▪「左のリスト」に「バージョン違い」が複数ある場合は、ヒットを示す赤いマークは、複数の「バージョン違い」にも表示されます。(上図の「3」)
〔注意〕
もし「バージョン違い」の「実行順」が離れて登録されている場合は、この追跡検索の結果、枠外の見えない場所に表示されて見付けられない可能性があります。 バージョン違いの複数個を登録する場合は、「実行順」を並べて登録しておくとこの問題を避けられます。
リストのスクロール操作
スクロールホイールによる操作
マウスポインタがリスト上にある状態では、マウスホイールでリストのスクロール操作が出来ます。
➒「スナップ」ボタンを押すごとに「スクロールスナップ」の「ON・OFF」が切換ります。 これはスクロールの停止位置を揃える効果の指定です。
▪「スナップ」ボタンが「ON」の時は、リスト枠上辺に常にどれかの行が接する位置で停止します。 そのため左右のリスト行が揃い、比較がし易くなります。 その反面、ホイールでのスクロールがし難くなります。
▪「スナップ ON」の場合は、ホイールでスクロール停止位置が、上下に1段ズレる事が多くなりますが、「⇧」「⇩」キーを使うと上手く出来ます。
▪「スナップ」ボタンが「OFF」の時は、リストは通常の軽快なスクロール動作になります。 その代わり、左右の行がズレて停止することが普通になります。
「スナップ」の「ON・OFF」は好みで選択してください。 選択は保持されて、次にこのツールを使用する際に再現されます。
下のアニメーションは、ホイールによるスクロール操作の様子です。
「⇧」「⇩」キーによる操作
「⇧」「⇩」キーを操作すると、どちらのリストにもフォーカスが無かった場合は、右のリストにフォーカスが入って、スクロール操作が出来る様になります。
▪ 操作するリストを「左のリスト」に切り換えたい場合は「⇦」、「右のリスト」に切換えたい場合は「⇨」のキーを押下します。
▪ 左右を切り換えると、操作可能になったリストに「青ライン」が表示されます。
▪「⇧」「⇩」「⇦」「⇨」キーの操作は、「スナップ」が「ON」の時もスムーズに操作が出来ます。
▪「PageUp」「PageDown」キーは、左右のリストを同時に高速で移動できます。
スクリプト名の最初の文字で検索
❹「 」ボタンをクリックすると、⓬「検索入力枠」が表示されます。
▪「入力枠」に文字を入力するごとに、入力した文字列が「スクリプト名」の先頭と一致するスクリプトがリストから抽出されます。
▪ 抽出は、両方のリストで行われます。
下の例では、「Ed」と入力した所で 100以上のスクリプトから 6件が抽出できました。 スクリプト名の最初の数文字で、素早く目的のスクリプトを探せます。
▪「検索」を終了するには、再度「 」ボタンをクリックするか「ESC」キーを押します。 この操作で、リストは元の全件の表示に戻ります。
ヘルプ
⓫「 」ボタンは、この操作マニュアルを開くリンクです。
「UserScript List」最新版に関する情報について
スクリプトツールは、動作対象ページのHTML変更などで正常動作が不能になる場合があります。「自動更新」や手動による「更新」で、最新バージョンを利用することをお勧めします。
「UserScript List」の最新バージョンに関する情報は、以下のページのリンクリストから探せます。

















