PCモニターを更新して 

長く使って来たPCモニターを更新しました。 新しいのは以下の製品です。

 

 

選択の基準は「中庸なエコノミー価格」「DisplayPort入力」「27inch 解像度FHD」「最近の製品」といったところです。

 

 

解像度の選択について 

一番悩んだのは「FHD 1980×1080」or「QHD 2560×1440」の解像度の選択でした。 解像度によりテキストの「実表示サイズ」が変わります。 ユーザーの視力に関係しますが、「中解像度で文字が大きい」「高解像度で文字が小さい」のどちらが良いかです。

 

画像の精細さを最優先するなら「QHD」でも「4K」でも良いですが、テキストが読みづらくなっては実はとても困る事を忘れてはならないと思います。 これはワープロの時代からモニター画面と付き合って来ての持論です。 視力が良くても、読み難いと早く疲れるのです。 私は「FHD」だなと半分は決めていました。

 

価格.COMによると 27inchでは「QHD」が売れ筋だそうで、ネット上のお勧め記事でも「27inchならQHD」という文言が「普通」になっています。 それが「正論」の様に書かれているので、「27inch FHD」の解像度に納得できるか心配になりました。

 

で、量販店にも出向いてチェックをした上で、直販でモニターが届いて使い始めたのですが、「解像度」の問題は杞憂でした。

 

  テキスト作業には文字が大きくて読み易い「27inch FHD」が最適

 

そして写真画像の閲覧にも解像度は充分で、動画はおそらく「QHD」より良いのではと思います。(PC・グラボに負担がかからない)

 

小さなスマホの画面の文字に慣れて、その感覚でPCモニターの文字を近付いて見て「QHD」でなければと思う人が多いのかと、私は推測します。 画面にかぶりついて、複数のウインドウで情報を沢山画面に表示して常に作業をするなら「QHD」の方が良いかも知れませんが、そういうのはマルチモニターの方が良いでしょう。

 

 

 

画面の明るさに少々驚く 

10年以上昔の疲れたモニターを使って来たので驚いただけで、今時のPCモニターは、普通に明るいのだろうとは思います。 Dellの上記の製品は、工場出荷時の「明度」(brightness)は「75%」に設定されていました。 これはずいぶん明るく目が疲れるので「50%」に落としました。 コントラストも出荷時「75%」の設定ですが、これは良さそうで無調整としました。

 

「明度」は、明るい場所でも映える様に高めに設定していると思います。 昔は、販売店で「明度」の設定を上げたTVは「色が綺麗に見える」ので売れたそうです。 これは人の感覚の習性で、そのままの設定で自宅で使うと目が疲れてしまうとか。 現在のTVは周囲の明るさに合わせた適当な「明度」で表示する機能がありますが、PCモニターはユーザーが調節するのを前提にしています。 まあ、明るい側に設定しておけば文句が出難いし、眩しいと調節する事を覚えるだろうという判断か?

 

これまで使って来たモニターは「導光機構」の不具合を抱えていて、それが買い替えの一番の理由です。 その事もあり、Dellはとてもバックライトが明るく感じたので、素性を調べて見ました。

 

 

導光板の構造 

下は液晶のバックライトを供給する導光板の模式図です。

 

 

 

より明るく均一なバックライト光を得るために、色々なメーカーが技術を競っている部分です。 10年も経てば性能は違って来て当然ですね。

 

Dellは「Corning Iris™ Glass」というガラスを使った導光板の技術が売りです。

 

コーニングインコーポレイティッド(NYSE:GLW)は本日、Corning Iris™ Glass導光板が、CESイノベーションアワードを受賞したDell 27 USB-C Ultrathin Monitor (S27 19DC)に搭載されていることを発表しました。毎年発表される同アワードは、コンシューマーテクノロジー製品の優れたデザインやエンジニアリングを讃えるものです。

 

コーニングの導光板テクノロジーの採用により、Dell 27 USB-C Ultrathin Monitorはあらゆる角度において大幅な薄型化を実現しており、最薄部はわずか5.5mmです。また、2018年4月にDellが実施した競合モニターとの輝度比較(cd/㎡)社内調査によると、同クラスの超薄型モニターでは世界最高輝度を誇っています。ピーク輝度は600ニット、VESAのHDR規格「DisplayHDR 600」に対応しています。

 

なるほど、「明度」の差は歴然と宣伝しています。 この技術は、現在の Dell製モニターの殆どに導入されている様です。

 

 

 

纏めとして 

私にとって、今回のモニター更新は良い結果だったと思います。 少なくとも「QHD」を避けたのは正解でした。「FHD」か「QHD」のどちらが良いかというの、今時「価格.COM」の論争にもならないのでしょうか。

 

デスクトップアイコンの文字やブラウザのURL窓など、もしかしてボヤけて読み難いのではないかと心配していましたが、全く問題なしでした。 私の眼には、むしろ以前より読み易くなったと感じます。 大型モニターを購入される場合は、ぜひ店舗やショールーム等で、しっかり「見え方」を確認して解像度を決められる事を勧めます。 ネット上の評価や意見は、この問題に関しては余りあてにならないと思います。