「x.com」へのリダイレクトは強制的 

 「x.com」へのリダイレクトが実施され始めたのは、2024年5月17日 あたりからでしょうか? ネットで目に着く記事は以下です。

 

 

同様に以下も。

 

 

ここで、このページの本題に関係する記事です。 簡単に言うと、ツイッター関連の拡張機能などが、リダイレクトの結果で使えない場合が生じるという事です。

 

 

 

ツール側の対応は比較的簡単ですが 

ツイッター関連の拡張機能や JavaScriptツールは、これまで「twitter.com」を動作場所に指定して来たものが多いでしょう。 他のサイトで動作しても意味がなく、スクリプトエラーによるトラブルの可能性があるので、これは常識です。 私が公開している「TwAvoid  」という JavaScriptツールも同様です。

 

しかし「x.com」へのドメイン変更が行われると、それらのプログラムの動作場所の指定に「x.com」がないので、全く動作しなくなります。 これは、動作場所の書換えると改善するので、ツール側の対応は比較的簡単です。 実際に、上のリンク記事では、対応を既に済ませたツールの報告が挙がっています。

 

ところが、この対応には落とし穴があります。「x.com」で拡張機能が使える様になっても、それまで使い易くして来た環境がリセットされる可能性があるのです。

 

これは拡張機能・ツールのタイプによっては、無問題の場合もありますが、例えば特定のツイート主をブロックする様な登録型の拡張機能・ツールは、登録して来たデータが使えなくなります。 長く使って来たユーザーにはダメージが大きい問題です。

 

 

 

 「twitter.com」のデータを「x.com」に移植するには

登録型の拡張機能の殆どは、バックアップ機能を備えています。 これは「エクスポート/インポート」「ダウンロード/ファイルの読込み」などと称し、ユーザーが登録したデータをブラウザ外部に保存する機能です。

 

このバックアップ機能を使うことで、これまで「twitter.com」で設定していた登録データを「x.com」に移植できます。(どの程度の環境が引き継がれるかは、拡張機能やツール次第ですが)


 

「twitter.com」が開く場合 

ブラウザのURL窓に「https://twitter.com/home」を指定すると「twitter.com」が開く場合は簡単です。 その状態で拡張機能やツールのバックアップ機能を起動し、バックアップファイルを保存します。

 

次に「https://x.com/home」を指定して「x.com」を開き、バックアップファイルの読込みを行えばOKです。

 

 

 「x.com」にリダイレクトされ「twitter.com」が開かない場合

ブラウザのURL窓に「https://twitter.com/home」を指定しても、「x.com」にどうしてもリダイレクトされる場合があります。 これはユーザーのブラウザ環境に拠る様です。

 

これまで登録して来たデータをバックアップしたくても、「twitter.com」が開かない限りどうしようもありません。

 

 

 

 

リダイレクトされずに「twitter.com」を開くには 

?mx=1」というクエリ文字列を、「twitter.com」を指定したURLの最後に付け加えます。 この方法は、現在のところ有効の様です。

 

例えば、ツイッターの「home」画面を開くには、URL窓に以下を指定します。

 

https://twitter.com/home?mx=1

 

これまでのブックマークがあるなら、それに「?mx=1」を追加しても構いません

 

https://twitter.com/funk_ojisan?mx=1

 

◎ この方法が、ずっと有効かどうかは判りません。 クエリ文字列は、アクセス時にツイッターサイト側でリダイレクトをしない要求として機能しますが、今後にサイト側がこの要求を受け入れ続ける保証はありません。

 

◎ 確証がありませんが、「x.com」にログインした状態の方が、このクエリが有効に働く様です。

 

下は、このクエリを付けたURLが正しく動作する様子です。

 

 

 

このクエリ文字列を使い、「twitter.com」のドメイン名でアクセスできる間に、拡張機能や JavaScriptツールの登録データのバックアップをしておけば、後は安心です。

 

なお、データ移行が済めば、「twitter.com」での登録データは削除またはリセットしておく方が良いと思います。 特に、バックアップファイルが大きい場合は、その分のローカルストレージが、今後使わない「twitter.com」のドメイン枠で残ったままになるからです。 一般に、ローカルストレージの容量は 5MB程度とされています。