アニメ「物語」シリーズについて

西尾維新による小説「物語」シリーズの最初の発表は2006年、これを元にしたTVアニメが2009年以降に制作され、以降のヒットに繋がった様です。

 

これは、音楽、作画(特に背景)、異化効果とも思われる文字だけのカットや動画内への文字の侵入など、実験映像の様な世界に描き込まれた魅力的な物語です。 現在の様なウェブ配信が行われるまで知らなかったのですが、私はすぐ虜になりました。

 

このヒットは、小説の素材とアニメ化の両方が上手く行った例だと思います。 そして「物語」シリーズは多くの話がアニメ化され、その間に進化・変化もあった様です。 10年を超えて作られ続けるなら、変異はあって当然のことでしょう。 でも、その違和感を承知して、ファンは全ての編を何度も観たくなります。

 

 

 

「傷物語」は全ての始まりについての物語

「傷物語」は劇場版の「I 鉄血篇」「II 熱血篇」「III 冷血篇」の3部作で、2016年~2017年に渡っての公開だそうです。 小説の「傷物語」方は、最初のヒット作「化物語」に続いて書かれていていたそうで、ずいぶん後になってからアニメ化された事になります。

 

「傷物語」を観られると判りますが、主人公の阿良々木暦と吸血鬼キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの出会いと、それから始まる関係についての話です。

 

これを観ると、それ以降の話中の幼女のキスショットについて、なるほどそういう事だったのかと判ります。 TVアニメ化に際し、「傷物語」は後付けの説明的で扱い難かったので、後回しになったのでしょう。

 

「傷物語」は、スプラッター表現が強過ぎる気がします。 また、人物の作画が TV版のシリーズとのズレを感じさせます。 でもまあ、やはり「観ないという勇気を否定する勇気」なのです。

 

 

 

 

 

 

AbemaTV で「傷物語」3部作の一挙配信

AbemaTVでの 3部作の全話の配信は初めてだと思います。

 

公開期限は 2024年5月11日 まで