使い難いなぁ Win11 

スタートメニューと言うのか、アプリをセレクトするパネルが、Win11に移行したらとっても使い難い。 初期設定はまるで「MS OFFICE のショールームか!」と思いましたね。 OFFICE宣伝が命なのは仕方ないとしても、これまで整理して来たアプリのメニューが奥になり、整理しなおさないと。 まあ、OS変更の度にやらされるけど。

 

なんとか Win11に移行しましたが、移行操作で問題になった点を纏めておきます。

ネットに情報ページが沢山あり、余り役にたたないかも知れませんが。

 

 

 

Win10 MBR から Win11 GPT へ 

私が超えなければならなかったのは、ディスクのパーティションをMBR形式からGPT形式に変換する事でした。 これは、Win11が起動するドライブ(HDDやSSD)の環境として必須ですから。

 

最初は、Win11のクリーンインストールと思ったのですが、色々なアプリ設定やデータ場所指定などを再設定する苦労はしたくない。 そこで「OSアップデート」の移行方法を試しました。 結果はとりあえず上手く行ったと思います。 

 

 

ドライブのバックアップ 

① 移行の失敗に備えて、予備のHDDをPCに繋ぎ、Cドライブのイメージを作成しました。(フリーのアプリを使用)

 

 

環境のチェック 

ここからは、以下のページを参考に操作しました。

 

 

➁ Windows PowerShell での操作

 ▶「diskpart」を起動

 ▶「list disk」のコマンドで OSのディスクを確認

 ▶「exit」で「diskpart」を終了

 ▶「mbr2gpt /validate /disk:0 /allowFullOS」のコマンドで「MBR2GPT.exe」が実行可能な環境かどうかをチェック

 

➂ この環境チェックで「Validation completed successfully」が返される必要があります。 テストの結果は下の赤枠の位置に表示されます。

 

 

 

私の場合は、「Disk layout validation failed for disk 0」のエラー表示でした。 これは他のサイトの情報である程度予想をしていた事でした。 エラー表示の文字列をコピーしてネット検索すると、対処方法の情報はすぐみつかりました。

 

④ 私の環境で「ディスク0(SSD)」の 400GBを「Cドライブ」に割り当てていましたが、残りを「D:」「E:」の「論理ドライブ」に割り当てていたので、これがエラーの理由でした。

 

 

 

物理的なディスク全体に対して「MBR」や「GPT」が指定され、一部が「GPT」という事は有り得ないという事ですね。

 

➄ ここで、「D:」「E:」のドライブのデータ退避が必要になりました。 ①の予備のHDDディスクに、論理ドライブのファイルの全コピーでバックアップしました。

 

⑥「ディスク0」から「D:」「E:」のドライブを削除すると、➂ で OKが出ました。

 

 

MBR2GPT の実行 

変換は、Windows10 に標準装備されている「MBR2GPT.exe」を使用しました。 有料プログラムを使うとより柔軟な変換が可能の様ですが、これで充分でした。

 

⑦ Win10 の PowerShell で「mbr2gpt /convert /disk:0 /allowFullOS」を実行

(これは MPR ➔ GPT の変換する「MBR2GPT」のコマンドです)

 

⑧「Conversion completed successfully」が最後に表示されれば、変換済です。

別のエラーコードには適切な対処が必要ですが、幸い私の場合は OKでした。

 

 

BIOS設定で「CMS」を「UEFI」に切換える 

➈ PCを再起動

 ➔ マザーのBIOS設定画面で、それまでの「CMS」を無効とし「UEFI」に変更

 

➉ OSを起動

➔  GPTとなった Cドライブで Win10を起動

 

 

Win10 を Win11にアップグレード 

「Win11」のインストールで問題が生じた場合を考えて、「D:」「E:」を元に戻すのは後にしました。

 

⑪ Win10 を Win11 にアップグレード(この際、Win10の環境を引き継ぐ)

 

これは、データを受け取るのに時間がかかりましたが、問題なく Win11がインストールされました。

 

⑫ Win11を起動して「管理」➔「ディスクの管理」で、「D:」「E:」を作り、バックアップからファイルを全コピー。

 

 

 

ディスクの状態の変化 

「Cドライブ」をGPT形式に変換した直後は、「論理ドライブ」を削除した空き部分に「EFIシステムパーテション」が出来ました。 実際の容量は「100MB」で大変小さなものです。 これが「UEFI」環境の起動にかかわっている事は明らかです。

 

 

 

上は Win10 の段階ですが、Win11 にアップグレード後は、下の様になりました。

 

 

 

「Cドライブ」の末尾を「回復パーテション」に変えた様です。 このパーテションも、実際は「1GB」にも満たない小さなもので、上の図は大変に拡大しています。

 

 

 

Explorer の異常動作について 

移行により生じる問題は覚悟はしているのですが、現時点で「Explorer」の動作に問題があります。

 

下は、Eドライブの「プロパティ」を表示しています。

 

 

 

ドライブ(ボリューム名)を右クリックして、空きや使用済の容量を調べる際に良く使う機能ですが、ひとつのドライブは上の様に問題なく表示されますが、他のDドライブ等を調べると「Explorer」(フォルダー表示)自体が閉じてしまいます。 クラッシュする様で、Windowsの再起動で復活しますが、2個目の表示をすると再びクラッシュ状態になります。

 

もしかしたら、ドライブ内の地図を作成が未完了なのかも知れません。 今後、安定しない様なら対策が必要ですが...

 

また、データ用のディスクは「MBR」のままで、これは問題は無い様ですが、この混在については、確かな情報が必要と思っています。 起動ディスクでない場合であっても、「MBR」➔「GPT」の変更は必要なのかという事ですが。