実用的とは言えない
「ver.0.2」まで作りましたが、最初の想定以上に「パペポ」文字は多く、チェックが煩雑です。 要チェックな箇所は本当は少なく、問題が生じない箇所までチェック箇所として挙げている事が問題です。
「ぶらすちっく」と誤入力しても「プラスチック」に訂正されて変換されます。「ぱあさん」と入力しても「スペースキー」で入力するのに慣れているので、漢字変換で「ばあさん」に訂正されます。「Dakuten ⭐」は、そういう誤入力が生じない箇所も拾い挙げます。
では、なぜ「ぷろぐ」がそのまま変換されるのか? そちらを改善した方が早いかも知れません。 これには漢字変換の限界でしょうか。「プログラム」「プログレス」などは良く使われる語で、その一部にあたるから変換されてしまう?
IMEのこういう「偏向」を修正するには、「単語の登録」をする手があります。 この場合だと、登録語「ブログ」を「ぷろぐ」の読みでIMEに登録すれば、この変換が優先されて、誤入力の可能性を低く抑えられるはずです。
私の場合は、この「プログ」以外に校正からもれる誤変換は思いあたりません。 それでは、ツールを作る必要はなかった? ただし人によっては他にあるかもしれません。
例えば「パリ」「バリ」「ブラス」「プラス」などの様に、「濁点」「半濁点」の両方の語がある場合は、誤入力がそのまま変換されます。 こういう誤変換は校正をすり抜け易いでしょう。 文意上は誤りがなく、単に物理的に見分けられないので、校正しぞこなうわけです。
そう考えると、やはり「Dakuten ⭐」の様なツールは、必要なのかも知れません。
「Fn」キーの「ダブルクリック」
このツールを作った副産物ですが、「Fn」キーの連打をショートカットにする事に成功しました。 マウスのダブルクリックは「ondblclick」イベントがJavaScriptで扱えるので、何の工夫も不要です。 しかし、キーの連打を「ダブルクリック」の様なショートカットに利用するのは、工夫が必要です。
このツールでは、ネット上の「JavaScriptによるダブルクリック」のコードを流用したのですが、上手く行きました。
「Dakuten ⭐」 ver.0.2 46行~
前半は、フォーカスが編集枠外の場合と編集枠内(iframe)の場合の両方でショートカットが動作する様に、二重に「check_key(event)」を呼び出しています。
後半が「短い間隔でのダブル押下」を判定するコードで、この例では「F10」キーに限定していますが、他のキーでも有効と思います。
ブラウザが Chromeの場合は、通常の「F10」キーは「Google Chrome」の設定になり「Ctrl+F10」は Windowsの IMEパネルが表示されます。
こういったデフォルトのショートカットに邪魔されて「F10」キーはショートカットに使い難いのですが、「ダブル押下」は使えます。 今後も「キーの連打」はショートカット候補として期待できそうです。
「Dakuten ⭐」の制作のまとめ
このツールの制作で、「文字が大きく表示される事」が結局は効果的な解決策と思えて来ました。
現在私が使っている「メイリオ」は好きなフォントですが、「濁点」「半濁点」のマークを大きくしたフォントを編集時だけ差換えて使えたらと思います。 プログラミング専用のエディタは、誤入力の抑止目的でフォントを選ぶ事が出来ます。 それがブログ編集画面でも可能になる時代、案外と遠くないかも知れません。 だって、PCを使う高齢ユーザーが、今後もどんどん増えて行くのですから。
下は、私の考えた半濁点のフォントデザインです。
こういうのを 10文字作るだけで済みます。 フリーのフォント作成アプリを使って、「ぱ」の文字を作って見ました。 下は「Dakuten ⭐」のコードを少しアレンジして、この文字だけ作ったフォントに切換えています。
フォントメーカーさん、原稿の編集時と出稿時に使い分けられるフォントファミリーを作ってみませんか?