旧いPCで困ること
「Aid AmbH」には、「Home」の記事リストからブログページのコメント欄を開く機能があります。 記事に着いたコメントを見たい時には(既に記事は読んでいる場合など)コメントが読み易く、コメント欄を探す必要がないので便利です。
このコードは何度か調整したのですが、「Home」の左列の「コメントした記事」だけが機能しない時があります。 これはメインマシンでは無問題ですが、能力の劣るサブマシンでのみ、上手く動作しないのです。
旧いマシンの諸元は以下です。( Dell Optiplex 380 / 2010年発売)
▪ Windows10
▪ Intel Core™ 2 Quad / Intel Celeron ® デュアルコア
▪ 2.9GHz メモリ 8GB 480GB SSD
インターネット回線は同条件ですが、旧いマシンは現在のネット環境に不適合な部分があるのでしょう。 別件で問題に気付くのは、ログインしたHomeからブログページを新しく開くと、たいていログアウトになってしまう事です。
これでは「いいね」を押す事が出来ず、ページをリロードすると、2~3回のリロードで漸くログイン状態になります。 新しいメインPCはこの様な事はなく、常にログイン状態が維持されます。 PCの能力が低いのが原因でログイン処理に失敗すると思われますが、「コメントした記事」のスクリプト処理が失敗するのも、同様の事でしょう。
「Loding Time」を作ったのは、この旧いPCで生じている問題を、より詳しく調べるためですが、状況が次第に明らかになって来ました。
新旧のPCでロードタイミングを比較
新旧のPCで、Homeのページを表示した時に、ページ上の各種の要素のロードタイミングを調べました。
▪キャッシュを削除する「Ctrl+Shift+R」(ハード再読み込み)のリロードで計測。▪「Loading Time」のパラメータで、インターバルは「40msec」に設定。
▪計測値の「異常値」の情報を取り込む目的で、「最小~最大」を調査。
▪計測値の単位はmsec(1/1000sec)です。
▪Lasy は、対象要素までスクロールしないと読み込まれない要素です。
要素 | 最近のマシン | 旧マシン |
お知らせ項目 | 160~280 | 160 ~840 |
コメントした記事 | 200~480 | 360~1080 |
コメントした記事 もっと見る | 200~400 | 240~880 |
スタッフブログ 告知 * | 40 | 40 |
フォローフィード 新着記事 | 240~440 | 360~1160 |
フォローフィード もっと見る | 280~400 | 400~880 |
最近見たブログ | 120~760 | 240~1120 |
Amebaトピックス 記事 * | 40 | 40 |
新着トピックス | Lazy | Lazy |
新着トピックス もっと見る | Lazy | Lazy |
この結果で先ず気付く事は、「スタッフブログ告知」「Amebaトピックス記事」が、読込みの遅延が 40msecで、新旧のマシンで差がない事です。 アメーバのシステムは、ページを開いた時に、真っ先にこれらを送り付けているという感じです。
他の要素(上表の の部分)に関しては、最近のマシンでは1sec以内にロードが開始されています。(計測ツールはロード開始を計測しますが、ロード終了は測りません) 旧マシンでは明らかにロード開始の遅延が大きくなりますが、最新マシンと旧マシンの遅延は似た傾向があり、おうよそは比例している様に思われます。
「Aid AmbH」での問題が明らか に
「コメントした記事」「スタッフブログ告知」「フォローフィード新着記事」は「Aid AmbH」がブログページのコメント欄を開く対象のリンク要素です。 この中で「コメントした記事」「フォローフィード記事」は、旧マシンで Homeを開いた時に「異常値」の場合には、ロード開始まで 1sec近くの時間を要しています。
しかし、「Aid AmbH」ver.2.7 で「コメントした記事」に対応するコードに 2sec の遅延を設けて動作させていたので、そのコードが時々動作しない理由が不明でした。
しかしこれは上表のテストが、通信の落ち着いた昼間だったからの様です。 その後、コメントや投稿の増える17時以降に同じ計測をすると、「コメントした記事」「フォローフィード記事」の計測に「4360msec」「3560msec」といった「異常値」が何度も出始めました。 最近のマシンはそんな酷い「異常値」は出ません。
この「異常値」には、2secの遅延だけではカバーできなかったのです。
ユーザーのPCに、私のサブマシンの様な旧いマシンが無ければ、気にする必要はない話ですが、「コメントした記事」の部分は、もういちど対策をしようと思います。