「BR Checker+Outro Style ⭐」は、編集した文書を整形するツールです。 整形というのは、HTMLコードを整然とするといった意味です。 このツールの機能の中で、特に「BR Checker」の機能は判り難いので、最初に説明します。
「BR Checker」は編集の途中で紛れ込んだ <br>タグによる改行を<p>タグによる改行に置換えます。 この効果が判り易いのは、画像の直後の文字列が、画像の「左寄せ」「中央」等の指定に引きずられる状態の改善です。
❶ 下の図の様に、中央配置にした画像の直後に書いた文章が、意図に反して中央配置になってしまった事はありませんか？ この状態に陥ると、文章の配置が画像の配置に支配され、文章だけを「左寄せ」に出来なくなります。
❷ 下は、画像と文章の配置が独立している状態です。 これは正常な状態で、画像と関係なく、文章の「左寄せ」「中央配置」などを自由に指定できます。
❶の状態に陥った時、「BR Checker」の起動ショートカット「Shift+F9」を押し、次に終了ショートカット「Ctrl+F9」を押すと、簡単に ❷の状態に改善されます。
この例だけでなく、<br>タグによる改行が本文中に混ざっていると、不都合を生じる場合があります。 アメーバブログは改行を<p>タグで構成しているので、通常表示で区別できない<br>タグの改行を、常に修正しておくのが無難です。
また手前みそになりますが、JavaScriptの編集補助ツールが上手く機能しない時に、<br>タグの整理をすると、あっさり動く場合が多いのです。
ver. 4.6以降に対応 2023.08.01 更新
ツールの常駐
このツールを「Tampermonkey」に登録して「ON」にしておくと、ブログ編集画面を開いた段階で、スタンバイの状態になります。 編集画面以外では、このツールは動作する事はないので、常に「ON」にしておく使い方（常駐）がお勧めです。
「メニューバー」を表示する・閉じる
● 通常表示の編集画面で「Ctrl+F9」のショートカットを押すと、このツールの「メニューバー」が表示されます。
▪「メニューバー」を閉じるには、もう一度「Ctrl+F9」を押します。
▪「メニューバー」は「BR Checker」「Outro Style」「Word Count」の3つの機能のメニューに分かれています。
▪「Ctrl+F9」の操作では、「▼」マークによる<br>タグの位置表示と、文字数カウントのみが行われ、整形処理は動作しません。
BR Checker
●「Shift+F9」のショートカットを押すと、本文上の「br改行 → p改行への変更」の整形処理を行います。
▪「HTML表示」➔「通常表示」と切り換わり「メニューバー」が表示されます。
➔ メニューバーは「Ctrl+F9」で閉じてください。
▪メニューバーの「▼count」は、本文の<br>タグの総数を表示します。
「shell」は、置換え処理過程で生成する殻要素の数で、一瞬で「0」に戻ります。
▪「▼count」「shell」が「0」にならなかった場合は、再処理をしてください。
▪記事本文のレイアウトが変化する事は殆どありませんが、処理した<br>タグ周辺の構成により、本文中に空白行が増える場合があります。
Outro Style
本文の末尾を、「指定数の空白行」の形にする機能です。
●「Shift+F9」ショートカットを押すと、本文末尾の空白行が指定数になります。
▪ショートカットは「BR Checker」と同じで、両ツールが同時に動作します。
▪空白行数の指定は「メニューバー」で指定します。 設定した行数は、ストレージに登録されてユーザーが変更するまで変わりません。
Word Count
独自のコードを使って、文書の半角文字数を正確に計数します。
●「Shift+F9」または「Ctrl+F9」のショートカットを押すと、編集中の記事本文の半角文字数を計数します。
▪他の機能のショートカット操作の度に、同時に計測を実行します。
▪計測結果は、このツールの「メニューバー」の右端と、編集画面の本来の文字数表示の横に表示されます。
「img要素」の特殊属性の削除
通常表示編集画面で記事に画像を挿入後にサイズ・配置を変更する機能を使用すると、その「img要素」に「contenteditable="inherit"」の属性が指定されます。 この属性は文字数を増やすだけで無意味な属性なので、属性削除の整形を行います。
●「Shift+F9」ショートカットを押すと、記事中のimgの特殊属性を削除します。
▪この機能は、他の機能の実行と同時に処理されます。
メニューバーの機能スイッチ
●「メニューバー」上に「BR Checker」と「Outro Style」の ON/OFFスイッチがあります。 機能が不要ならこのスイッチをOFFにして無効にできます。 ON/OFFの設定はローカルストレージに記録され、ユーザーが変更するまで変わりません。
▪機能をOFFにしたスイッチは枠のみになり、機能の表示部分が淡くなります。
▪両方のスイッチをOFFとすると、文字数カウンターとimgの特殊属性削除機能のみを利用できます。
最後に
このツールは、記事の作成・編集の途中で必要になる事もありますが、投稿や保存の直前に「Shift+F9」➔「Ctrl+F9」と締めくくりの整形を行う事が、好ましい使い方です。 ほんの数秒の操作に価値があります。
ちなみに、編集行上で「Shift+Enter」をキー入力する事で、意図的に<br>タグの改行が可能です。
このツールの最新バージョンは、以下のリンクリストから探せます。
