「Every Page Worker 💢💢 Search」は、「記事の編集・削除」で動作する検索ツールです。「ブログ内検索」は「大文字」「小文字」を区別した検索が出来ません。 このツールはそんな時に必要になります。

 

例えば、記事中に「CAT」と「Cat」の表記が混在し、全て「Cat」に統一したい場合に、「CAT」だけを抽出できません。「CAT」の箇所が僅かでも、「Cat」を含む記事も全て調べなければならず、「ブログ内検索」は不適当です。

 

また、「東京」「東京都」「Tokyo」の文字列を含む記事を全て抽出したい場合や、「xxxx年」と西暦表記をした箇所だけを検索する等は、アメーバ検索では無理です。 これは正規表現検索の機能があれば可能で、このツールにはその機能があります。(必要な正規検索の書式を調べて作る必要がありますが)

 

自分のブログ記事で、こういった検索が必要になった場合に、このツールが解決してくれる可能性が高いと思います。

 

 

 

 

 「Every Page Worker 💢💢 Search」 マニュアル

ver. 5.4以降に対応 2023.12.02 更新  

 

検索作業の環境を整える 

このツールを起動すると、「記事の編集・削除」の画面が専用のレイアウトに変わります。 ツールの連続した検索を開始すると、他のPC作業が困難になります。 このツールを使う際は、ツールの検索作業を最優先してください。

 

● Windowsの電源設定でスリーブを設定をしている場合は、作業時は解除する

● PCでブラウザのみを起動(セキュリティアプリはONのままで良い)

● ブラウザの「Tampermonkey」以外の拡張機能はOFFが推奨

●「Tampermonkey」上でこのツール以外を OFFにする(特に編集画面のツール)

 

▪僅かの期間の範囲を検索するだけなら、以上の準備は不要です。

 

●「ポップアップ許可」を設定する(必須

このツールはサブウインドウを利用するため、ブラウザはこれをポップアップと判断しブロックします。 これによりツールが停止するので、「blog.ameba.jp」のドメインに対して「ポップアップ許可」を設定してください。 私は、常時許可を設定していて特に問題を感じませんが、心配な方は作業後にブロック設定を戻してください。

 

➔「記事の編集・削除」の「URL窓」の「 」マークをクリックして設定できます。

下の様にスイッチをON(許可)側にセットして、ページをリロードします。

 

 

 

検索の仕様 と可能な範囲

このツールの検索機能は「Normal」「RegExp」を選択できます。 通常「Normal」で多くの検索目的に対応可能と思いますが、全件検索の前に簡単なテスト記事を作り、目的通りの「切り分け」が出来る事をテストしてください。「大文字・小文字」の区別は「Normal」のデフォルトで可能ですが、テストの結果でもっと複雑な検索・抽出が必要と判断される場合は「RegExp」を選択してください。

 

▪編集時に「標準エディタ」が開く記事のみが対象になり、「タグ編集エディタ」が開く記事には非対応です。

 

▪「全員に公開」「下書き」「アメンバー限定公開」「未来記事」の全ての記事が、検索の対象になります。

 

▪記事に埋め込んだ「リンクカード」「ツイッター」等のテキスト部は検索の範囲に含まれます。

 

▪「記事に指定したハッシュタグ」「テーマ」「投稿日時」や、記事に付いた「コメント」等は検索の範囲に含まれません。

 

 

検索の自動処理について 

▪検索処理は、自動で記事をひとつずつ編集画面に開いて検索します。 ただし保存はしないので、記事を壊す事は基本的にありません。

 

▪ツールの自動処理中は、通信とブラウザ操作が独占されます。

 

▪通信環境などによって、自動処理が停止する事があります。 処理済の範囲の検索データは消えないので、停止したページの最初から検索を再開してください。

 

▪停止したページをリロードして「全記事へ検索を開始 ▶」を「Ctrl+左Click」する事で、任意の記事から連続処理を開始する事ができます。

 

▪自動処理は、途中で一旦停止・処理の再開ができます。 また、一旦ブラウザを閉じて、再度閉じたページを開いて、検索の続きを再実行できます。

 

▪同じ記事に対して自動処理が重複して行われても無問題です。 ヒットした記事からヒット文字を変更し、重複して検索の自動処理をすると、ヒット記録が消えます。

 

▪1記事の処理を長く見積もって10secとして、検索処理に必要な時間を計算してください。 1000件なら3時間弱です。(これは通信環境で変わります)

 

 

 

  「Every Page Worker 💢💢 Search」の起動と終了

以下は 「Every Page Worker 💢💢 Search」の操作パネルです。

 

●「Tampermonkey」のダッシュボードでこのツールを「ON」にして、「記事の編集・削除」の画面を開くと、最初からこの操作パネルが表示されます。

 

●この画面から出るには、ダッシュボードでツールを「OFF」にし、ページをリロードするか、ページ自体を閉じてください。

 

 

 

● このツールを使用した作業が終了した後は、必ず「Tampermonkey」のダッシュボードを開き、「Every Page Worker 💢💢 Search」を「OFF」にしてください。 これは、「記事の編集・削除」のページが関連する「ブログ編集画面」に、トラブルを生じさせないために、大事な事です。

 

 

 

検索語の設定 

「検索語設定枠」は2個あり、左が「記事タイトル」の検索用、右が「記事本文」の検索用です。 その操作方法は左右とも同じです。

 

▪検索は1記事を開いた時に同時に行われますが、別々の「検索語」を指定しても同じ「検索語」を指定しても構いません。 検索結果は別個に扱われます。

 

▪「検索語」の指定がなければ、無い側の検索は省略されます。 省略しても処理時間の短縮にはなりません。

 

検索語入力枠」に検索語を記入して「Enter」キーを押します。

 

 

 

▪枠内に入力があると Set」ボタンがオレンジ色になります。

 

 

 

● オレンジ色の「Set」を「Click」する事で、「検索語」が確定します。 オレンジ色の状態のボタンがある状態では、検索を開始できません。

 

▪「検索語」が確定すると「Set」ボタンは下の通常の色になります。 

 

 

 

▪この「検索語」の設定あるいは変更時に、それまでに検索したデータがある場合は、検索データを初期化する事を確認するダイアログが表示されます。

 

 

 

自動処理の開始と終了 

● 検索を開始するリストページまで上部のページャーで移動します。

 

▪全記事を検索するには、リストページのブログ開始のページから自動処理を開始して、最新のリストページで自動処理が終了するのを待ちます。

 

▪自動処理の途中で「一旦停止」し、更にツール自体を終了する事は可能です。 この場合は、自動処理が行われた範囲の検索データが得られます。

 

▪時間を節約するために、ブログ中期のリストページから自動処理を開始する事は可能です。 その場合は、検索しない範囲ができる事に注意してください。

 

▪ページリロードの直後、「全記事へ検索を開始 ▶」のボタンを「Ctrl+左Click」すると、リストの任意の記事を「左Click」して、そこから連続処理を開始できます。

 

 

 サブウインドウの指定

サブウインドウ配置指定」ボタン を押します。

 

 

 

デスクトップの左上隅に「仮のサブウインドウ」が表示されます。

 

 

 

「仮のサブウインドウ」で作業用の「小ウインドウ」の配置・サイズを指定します。

自動処理を開始すると、ここに同形の「小ウインドウ」が出続けるので、適当な配置・サイズを決めて、「仮のサブウインドウ」の中央のボタンを押します。

 

▪仮ウインドウが消え、ボタンを押した時の配置・サイズが記録されます。

 

▪この指定は何度でもやりなおせます。 また、自動処理を開始した後でも、一旦停止させて、配置・サイズを変更できます。

 

 

 自動処理の開始・一旦停止・再開

全記事へ検索を開始 ▶」ボタンを押します。

 

▪「開始」は、通常はリストページの最初の記事からになります。

 

を「Ctrl+左Click」すると、リスト中の任意の記事を「左Click」することで、その記事から自動処理を開始できます。

 

 

 

自動処理が始まります。 検索作業用の「小ウインドウ」が「開く➔ 閉じる」を繰り返します。 また下の様に、処理の進行が記事リストの配色で示されます。

 

 

 

▪リストページの最後の記事まで処理が進むと、自動的に次のページ(ページャーの右ページ)を開いて、処理が続行します。

 

▪何も指示がないと、最新の記事まで自動処理を行って、処理を停止します。

 

自動処理を開始すると、のボタンは「検索を一旦停止  」の表示になります。

 

 

 

▪自動処理の継続中に「検索を一旦停止  」を押すと、「小ウインドウ」が閉じてから自動処理が停止します。

 

▪ 一旦停止の状態になると のボタンは「検索を再開する ▶」の表示になります。 このボタンを押す事で、自動処理を停止した次の記事から処理を再開できます。

 

 

 

 

 検索結果のデータ表示

自動処理でヒットがあると、処理中にリアルタイムで記事リストの右端に「 」の紺色の表示が出ます。  「タイトル」「本文」にヒットありという意味です。

 

 

 

この結果表示は、ツールを終了して、別時にこのツールを起動しても、再び表示されます。 検出したデータは、ローカルストレージに保存されています。

 

● この表示は Reset All Data」ボタンを押す事でクリアできます。 この操作によって、自動処理による検索データの記録は、ストレージから削除されます。

 

▪このリセット操作は、検索をいちからやり直す場合などに使用します。

 

 

 ヒットナンバー

ヒットナンバー」は、ヒットした記事を数字に紐付けたものです。

最初にヒットした記事はこの枠の「1」に紐付けて記録し、次のヒット記事は「2」~ と順に記録しています。 最後のヒット記事がこの枠の最大の数になるので、その数からヒットした記事数が判ります。

 

 

 

ヒットした記事を探すのは、記事リストの右側のマークを探しても良いのですが、全てのリストページをめくるのは大変です。 そこで「ヒットナンバー」を使います。

 

「ヒットナンバー」はヒットした記事のリンクになっています。

 

にナンバーを設定して Edit」ボタンを押すと、紐付けられた記事の編集画面が開きます。 この機能で、「検索語」が検出された記事を、直接に修復が出来ます。

 

▪編集画面の位置は、やはり サブウインドウ配置指定」ボタンを使って左上端の位置のみが指定ができます。 ウインドウ幅は「Ameblo Writer Compact」に適した980pxになります。

 

▪編集画面で「検索・置換」が出来る「S-R in Editor」は、多数の記事で繰り返し行う修復処理の作業を快適にします。

 

 

 

 

検索結果の保存と読込み 

自動処理で得た検索データは、1回の修復作業で不要になる場合が多いと思います。 しかし、ある「検索語」がどの記事に「ある」または「あった」という情報を保存できると、色々な場合に使えるかもしれません。 データは通常は小容量です。 

 

Export」を押すと、検索結果のデータがダウンロードフォルダにファイル保存されます。 

 

▪ファイルに保存される情報は、「正規検索指定の有無」「検索語 ❶ ❷」「全てのヒットした記事ID」「ウインドウ位置・サイズの指定」です。

 

▪ファイルに保存される情報は、このツールが運用しているストレージの内容そのものです。 

 

▪ファイル名は「 EPW(n).json 」として保存されます。「n」は保存時に自動的に指定される連番です。

 

import」を押すと、「Export」したファイルを指定して読込む事ができます。 この読込み操作で、保存時のツールの状態が再現されます。

 

▪ツールの検索データはストレージに記録して運用されていますが、ファイルの読込みにより、ストレージの内容が全て書換えられる事に注意してください。

 

▪長時間で得た検索データがある場合は、「Import」を操作する前に「Export」をしておくと安全です。

 

 

 

「通常検索」と「正規表現検索」 

「検索窓」として提供される検索機能は、実際は単一ではありません。 このツールの開発のきっかけになった「大文字・小文字」の区別の有無がそうですが、検索語のスペース区切りの扱い、「AND検索」「OR検索」の違いなどもあります。

 

このツールの 検索仕様」ボタンは、通常は「Normal」で多くの場合に使用できます。 しかし、特殊文字の抽出、複数の検索語のOR検索、郵便番号等の文字並びに特徴がある文字列の抽出など、「💢 RegExp」(正規表現検索)を使えば、大変に高度な検索が可能になります。

 

検索仕様」ボタンを押すと「検索仕様」が切換ります。 

 

▪この変更は、それまでの検索データを初期化しますので、注意してください。

 

 

 

▪「💢 RegExp」(正規表現検索)の状態で自動処理を実行すると、同じ「検索語」でも異なった検索結果になる場合があります。 正規表現検索は、検索語に特殊な意味を持つ記号文字を利用する事で、高度な検索を実現します。

 

 

正規表現検索の扱い方ついて 

「正規表現検索」を使うには、検索の意味を込めた書式が必要で、これはネットで調べて、書式をものにする必要があります。

 

以下は、このツールの検索を構成するコードです。

 

                let regex=new RegExp(search_word);

 

search_word」は 検索語入力枠」に入力した文字列が、そのまま代入されますから、「  [12]\d{3}年  」と入力すると「 2001年」「1980年 」などの西暦年号の文字列を検索できます。

 

「Normal」「💢 RegExp」の選択で次の処理方法が変更されます。

➔ 「Normal」:「検索語のエスケープ処理」あり

➔ 「💢 RegExp」:「検索語のエスケープ処理」なし

 

この事で、「💢 RegExp」の場合は、正規表現検索の特殊な検索機能が可能になりますが、逆に一般的な使用ではうまく検索ができない可能性が出て来ます。 従って、通常は「Normal」を選択し、正規表現検索を理解している場合は「💢 RegExp」を選択して、その書式を使った「検索語」を指定して利用します。

 

エスケープ処理については、以下のページを参照ください。

 

 

 

 

「編集」ボタンと処理済マーク 

記事リストの「編集」ボタンを使って、全ての記事を再編集の「編集画面」に開くことが出来ます。 検索された記事を手作業で順に処理する場合は、少なくありません。 

 

その際に、「未処理」と「処理済」を区別出来ると便利なので、「編集」ボタンを押すとボタンの右側に「青マーク」を表示する様にしています。

 

 

 

この「青マーク」は、ページを移動・リロードすると消えてしまいますが、大変に役にたちます。 また、このマークが消されない様に、「編集」ボタンを押すと遷移にならずに、別タブに編集画面を開く様にしています。

 

 

 

 

「Every Page Worker 💢💢 Search」の最新バージョン

このツールの最新バージョンは、以下のリンクリストから探せます。