愛用していた電卓 

棚の隅っこを漁って探し出したのはシャープ製電卓「ELSI MATE EL-105」、通称「エルシーメイト」です。

 

 

単三電池の幅、ABS樹脂で頑丈な筐体、電池を入れるとちゃんと動作しました。 これでルート計算が出来て、私には充分なものでした。 エフェクターや真空管アンプの制作時に、抵抗値やカットオフ周波数等の計算に大活躍したヤツです。

 

裏には滑り止めにゴム板を貼ってます。

 

 

外部電源ジャックもあり、ありあわせの電源ユニットにコネクタを作って使っていた覚えがあります。

 

 

この機種は沢山売れたのでしょう、ヤフオクに1000円程度の中古品が沢山ありました。 私のは「%」ボタンが無くて、初期型なのかも知れません。

 

 

たった3Vで、綺麗な蛍光表示 

先週あたりから、この蛍光管が気になって出して来ました。 発売は1976年とあり、当時は液晶タイプも選択肢にあったのですが、蛍光管の光が好きでこちらを入手した覚えがあります。 既に7セグメント発光ダイオードも世の中に有りましたが、ダイオード表示の小型電卓はなく、その後は液晶電卓が圧倒的な主流になりました。 おそらく電気消費量と価格の問題でしょう。

 

しかし、当時の発光ダイオードは青が無く、発光デザインの自由さなどの特性から、蛍光管はその後も存在価値を失わずに、現在に至っています。

 

下は Amazonで販売されている数字表示基板。 見てるだけでワクワクしませんか?

 

 

下は、その発光原理を書いてくれているページです。

 

 

この蛍光管の動作が音響用の3極真空管と同じ事を利用して、楽器用に「NUTUBE(ニューチューブ)」という蛍光管が作られ、既に実用化されています。 

 

 

という事は、電卓に使われている蛍光管も使えるのではないかと、気になっているのです。「NUTUBE」は楽器用の目的で作られたものですが、現在はそれしか選択肢がないのは... まあ、そう思うとエルシーメイトが気になったのですが。 私はちょっと軟弱になりました。 ん十年前なら、直ぐに改造に着手するのですが。

 

〔追記〕

エルシーメイトは、イルミネーション表示が出来ます。