こんにちは。

マインドコーチ&「居待月」という居酒屋を運営、そして一般社団法人チアフル 代表理事をしております丸山伸予です。

 



私たち世代になっても、未だに子供時代に受けた心の傷を抱えている人がいます。

本来、家族とは何でも相談し合えるのが理想だというのは嘘で、親は子供には言ってはいけないこともあるのです。

世代間境界家族療法というものを生み出したのは、小児科医のサルバドール・ミニューチンですが、世代間の境界線がしっかりと引かれていないことで、子供の非行、暴力、不登校などが起きると考えられているのです。

世代間境界とは、簡単に言えば、親と子供の世界の分け目とでも言いましょうか。

たとえば、親が経済的な不安や夫婦間の愚痴を子供に話すことは、子供にそれらを背負わせているということです。


経済的なことや夫婦のことは、夫婦で話し合って解決すべき問題なのにです。

また、父親が不在のときに、「本当にお父さんはダメな人ね」などと言うことは、子供にとってたったひとりの父親の尊厳を傷つける行為となります。

 

それによって、子供は父親を尊敬することが出来なくなり、ロールモデルを失うことになるのです。

そして、なんでも子供のいうままに甘やかして育てることも、世代間境界が引かれていないことを示しています。

なぜなら、親は養育者なのですから、子供の言うままになんでも許すことは、親の権利を子供に譲り渡していることと同じだからです。


よく、別れた夫の愚痴を子供たちに聞かせる母親がいますが、これも子供の心を傷つける行為です。


なぜなら、子供の中に母親が愚痴る父親の血が流れているのですから。


これをされると、子供は自分を否定された気持ちになるでしょう。

私の両親も離婚していましたが、幸いなことに母は「お母さんとお父さんは離婚したからもう他人だけれど、あなたたちにとっては父親だから」と、あまり父の悪口を私たち兄妹に話すことはありませんでした。

とはいえ、子供心ながらに両親に対して色々な思いは抱いていましたけれどね(^^;


もし、まだあなたの年老いた母親が「お父さんは本当に酷い人なの」とあなたに話すなら、いったんは「そうなのね」と受け止めた後で、「でも、そんなお父さんと結婚を決めたのはお母さんだものね」と、伝えましょう。


そもそも、夫婦の問題を娘のあなたが相談に乗る義務はないのですから(笑)

そして、親も人間であり、不完全な人であることを理解しゆるしましょう。

ここでの「ゆるし」とは、少し距離をとることも含まれています。

大人になったあなたは、もう親から傷つけられる必要は無いのですから。


 

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