米:「みなさーん!こんにちは!
お久しぶりです。米宏です」
黒:「きゃー!
1年ぶりですねー。
黒鰻徹子でーす」
米:「今年のテーマは、
『洋画のイケてる日本人 ベスト10』です」
黒:「あら、ステキ!」
米:「では、早速参ります。
第10位!」
ジャカジャカジャカジャカ・・・カシャ。
米:「『ティファニーで朝食を』のユニオシさーん」
黒:「まあ、ユニオシさんってお名前珍しくありません?
どんな字を書くのかしら」
米:「っていうか、あり得ませんから」
黒:「なんでそんな名前を付けるんでしょ?」
米:「洋画ではよくあることです」
黒:「はい。次は、第9位!」
ジャカジャカジャカジャカ・・・カシャ。
米:「『キルビル』のオーレン・イシイさーん」
黒:「セリフの日本語の発音が
とてもユニークでらっしゃいますね」
米:「ていうか、日本人じゃありませんから」
黒:「日本人じゃない方が日本人役?」
米:「洋画ではよくあることです」
黒:「では、第8位!」
ジャカジャカジャカジャカ・・・カシャ。
米:「『007は二度死ぬ』の漁師さん」
黒:「こちらも外国の方かしら?」
米:「っていうか、ショーンコネリーが、
ヅラをかぶってるだけです」
黒:「日本人に変装ですか?」
米:「洋画ではよくあることです」
黒:「第7位!」
ジャカジャカジャカジャカ・・・カシャ。
米:「『悪魔の毒々モンスター東京に行く』
メルビンのお父さん!」
黒:「安岡力也さんですね」
米:「やっと本当の日本人が登場しました」
黒:「でも、なんでヤクザの親分さんが
お相撲さんの格好してらっしゃるの?」
米:「普通ですよ」
黒:「街を歩く背広姿のサラリーマンの方々が
ちょんまげ頭なのも?」
米:「はい。
洋画では、よくあることです」
黒:「では、第6位!」
ジャカジャカジャカジャカ・・・カシャ。
米:「『SAYURI』のさゆりさん」
黒:「チャンツィーさんにお越しいただきました」
米:「握手、握手」
黒:「まあ、綺麗なお嬢さん。
こちらは中国の方ですか?」
米:「ハグ、ハグ」
黒:「ちょっと、米さん!
中国人の方が芸者さんって
いうのもよくあるんですか?」
米:「チャンツィーさんは、
可愛いから何でもOKなんです」
黒:「意味がわかんないんですけど」
米:「チュー、チュー!」
黒:「それでは、第5位いきます」
ジャカジャカジャカジャカ・・・カシャ。
米:「第5位は、
『ザ・ヤクザ』の田中健こと、
高倉健さーん」
黒:「まあ、健さーん。
もう私、健さんの大ファンですの。
私、健さんだったら結婚してもいいわ」
米:「第4位!」
黒:「あら。無視したわね、今」
ジャカジャカジャカジャカ・・・カシャ。
米:「第4位は、
『ブラックレイン』の佐藤さーん。
演じるは、松田優作さんです」
黒:「この作品公開の1ヶ月後に
お亡くなりになったんですよね。
今はもう伝説的存在でらっしゃいます」
米:「そりゃもう、カッコいいんですよ!
触れたら切れそうな狂気。
鬼気迫る圧倒的な存在感。
マイケル・ダグラスやアンディ・ガルシアを
完全に食っちゃってましたね。
ハリウッド陣を一人で圧倒する俳優なんて
他にはいませんよ」
黒:「高倉健さんもこの映画にも出てらっしゃった
って、お聞きしましたが」
米:「はい。
さすがの健さんも、
松田優作さんと比べるとかすんで見えました」
黒:「リドリー・スコット監督も大絶賛で、
この映画を観たロバート・デ・ニーロさんからも
松田さんに次回作出演のオファーがあったとか」
米:「そうなんです。
生きてらっしゃったら、
今頃すごいことに
なってたんじゃないでしょうかね」
黒:「本当に惜しい人を亡くしました」
米:「では、いよいよ!」
黒:「いよいよ?」
米:「コマーシャル」
黒:「あら」
(partⅡに続く)