金唐紙制作見学
今日は、秦野にお住いの、池田和広氏のご自宅兼工房に、
金唐紙の制作を見学に参りました。
東名の、秦野中井をおりた後、どんどん山の中に入っていき、
少々不安になりかけたところでご自宅に到着しました。
鹿やイノシシもよく出るそうで、
近所の方が、「取れたから・・・」と言って、それらをよくいただくそうです。
部屋中に、金唐紙のサンプル、
型打ちをまっている金・錫箔をのせた和紙が輝いていました。
金唐紙については、以前書かせていただきましたので、省かせていただきますが、
一度は途絶えてしまった技術を再現するために、
使われる和紙、ブラシ、技法などすべて上田尚先生が、
試行錯誤して開発し、現代によみがえらせたのです。
和紙は、特注の越前の手漉き和紙で、
楮と三椏を合紙して、お互いの長所を生かしています。
その和紙に、糊を丁寧に刷毛で塗っていきます。
少し乾いたところに、錫箔を貼っていきます。
次は型打ちです。
今回はトイレのドア用のバラの紋様が彫られた版木を使って
打ち込んでくださいました。
実際は、もっと大きなサイズですが、
二人で打っても8時間くらいかかるということで、
デモンストレーション用に小さな和紙でしていただきました。
普段は王子の「紙の博物館」に保管されています桜の木でできたロール状の版木を
テーブルの上に固定します。
そこに裏側を水にぬらした錫箔をのせた和紙を巻きつけるようにして、
上にやはり湿らせた布をかぶせます。
打ち刷毛は二種類使います。上田先生が開発なさった、中国産の黒豚毛のブラシです。
奥歯に響くような、コンコンコンコンと調子よい音が、
部屋中に響き渡ります。
やらせていただきましたが、
ブラシの毛を全面直角に紙に当てるようにするのは、中々難しいです。
きちんと当てないと紙がよれてきます。
およそ、30分くらい打ち込んだでしょうか・・・私は早く見たくて、
ちょっと開けてみませんか?聞くのですが
まだです・・
ようやく、少しめくって見せていただきましたが、
版木の細かい模様までしっかり映りこんでいました。
この後、紙がおちつくまで乾かし、ワニスを塗って、金色にします。
来年の1月半ばには、これらが壁に貼られます。
それまで、コンコンコンと根気よく打ち込みが続きます。
お仕事の、ほんの一部でしたが、やはり美しいものは、
時間と技術があってのことだと再認識しました。
金唐紙の制作を見学に参りました。
東名の、秦野中井をおりた後、どんどん山の中に入っていき、
少々不安になりかけたところでご自宅に到着しました。
鹿やイノシシもよく出るそうで、
近所の方が、「取れたから・・・」と言って、それらをよくいただくそうです。
部屋中に、金唐紙のサンプル、
型打ちをまっている金・錫箔をのせた和紙が輝いていました。
金唐紙については、以前書かせていただきましたので、省かせていただきますが、
一度は途絶えてしまった技術を再現するために、
使われる和紙、ブラシ、技法などすべて上田尚先生が、
試行錯誤して開発し、現代によみがえらせたのです。
和紙は、特注の越前の手漉き和紙で、
楮と三椏を合紙して、お互いの長所を生かしています。
その和紙に、糊を丁寧に刷毛で塗っていきます。
少し乾いたところに、錫箔を貼っていきます。
次は型打ちです。
今回はトイレのドア用のバラの紋様が彫られた版木を使って
打ち込んでくださいました。
実際は、もっと大きなサイズですが、
二人で打っても8時間くらいかかるということで、
デモンストレーション用に小さな和紙でしていただきました。
普段は王子の「紙の博物館」に保管されています桜の木でできたロール状の版木を
テーブルの上に固定します。
そこに裏側を水にぬらした錫箔をのせた和紙を巻きつけるようにして、
上にやはり湿らせた布をかぶせます。
打ち刷毛は二種類使います。上田先生が開発なさった、中国産の黒豚毛のブラシです。
奥歯に響くような、コンコンコンコンと調子よい音が、
部屋中に響き渡ります。
やらせていただきましたが、
ブラシの毛を全面直角に紙に当てるようにするのは、中々難しいです。
きちんと当てないと紙がよれてきます。
およそ、30分くらい打ち込んだでしょうか・・・私は早く見たくて、
ちょっと開けてみませんか?聞くのですが
まだです・・
ようやく、少しめくって見せていただきましたが、
版木の細かい模様までしっかり映りこんでいました。
この後、紙がおちつくまで乾かし、ワニスを塗って、金色にします。
来年の1月半ばには、これらが壁に貼られます。
それまで、コンコンコンと根気よく打ち込みが続きます。
お仕事の、ほんの一部でしたが、やはり美しいものは、
時間と技術があってのことだと再認識しました。