スケッチブックの中その4 CUBA | c.tom の街歩き イラストレーションワールド

スケッチブックの中その4 CUBA

今回のアップも同じスケッチブックに描いたものです。

 

このアングルは画面奥に向けての空間感と道路の起伏とかうねりに構成上の面白さが有り、スケッチしてみました。

 

中央の車はデッサン中に道路が向かって行く方向(作図法的には収束点=バニシングポイント)とずれてやや左に向かっているので、デッサンの狂いかと思いましたがこれは画面右にいる2台の自転車を避けて少しハンドルを切っている状態と判りました。

 

ただ、見て頂く方の違和感を少しでも減らす為に若干の進行方向修正をしてあります。

 

 

 

 

 

 

 

作図の事でいうと画面上の水平線(=目の高さ)と縦方向の垂直線は相関関係が有ります。道路が平面上まっすぐな場合、スケッチ画面上その収束点を通過する水平線と直交する縦軸の垂直線が有り、道路がその方向に下がったり上がったりしてもその垂直線のどこかにラインを結びつけると画面は安定します。

 

さらに、収束点(自分が目を向けている方向)上では垂直線は定規で測ったような1直線ですがその縦軸から左右に離れるに従って水平線より上側にある実在の景色の垂直線は遠い上空で収束点上の垂直線上に収束します。(上空で景色が収束点上の垂直線に寄って来るイメージ)水平線より下側は下方に向かい同じ垂直線上に収束します。ただ、遠景でスケッチをする場合はその形の変化は画面上強く認識出来る程の変化は表れないのでそれ程気にする必要は無いでしょう。(高層の建物等を近い距離で低い位置から描く場合はこの事が有効になります。)