SRファン、バイク好きのみなさん、こんばんはperoで~す。
 
これも先週のネタです。
 
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家にある、簡単な道具でSR623の圧縮比測定をしてみました。
 
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 道具は、ビュレットがベストですが、こいつはガラス製の物がほとんどで、使い終わった後の保管に気を付け
 
ないと次回はもう使えません。www
 
更に、スタンドやその他が必要なので、燃焼室の容量合わせの場合は仕方ないとしても、単気筒の容積測定に
 
はもったいないです。
 
私も、もったいないので今回は再購入しないで、これで行きますよ~!
 
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キジマ製?のメスシリンダーです。
 
みなさんが、フロントフォークオイルなどの容量を測ったりするやつです。
 
これは最低目盛りが2ccなのですが、1ccもカンで行けそうなので大丈夫でしょう。www
 
先ずは、ピストントップの測定から行きます。
 
中古のピストンリングを付けて、計算しやすいようにピストンサイドの深さを1cm沈めてセットします。
 
更にシリンダー上部にグリスを塗りつけて、透明の測定用の板を載せます。
 
そして注入用の穴へ、こぼさない様にメスシリンダーからATFをピペットで注入します。
 
(注入用の穴は写真よりもう少し大きい方が良いです φ10位がベストかも)
 
空気を抜きながら満タンになるまで入れて、最後にメスシリンダーの目盛りを読み取ります。
 
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ヘッドも同様に測定します。
 
写真は、グリスの塗り込みが甘く滲んでいますが、この位は1ccにも満たないので今回はOKにしてます。www
 
(グリスよりもワセリンの方が使いやすいかもしれません)
 
ピストントップの容積はボア半径×ボア半径×3.14に更にかける1cmからメスシリンダーの目盛りの容積を
 
引いた数値です。(トレ595ピストンは約15.8ccでした)
 
1mm面研したヘッド容積は約61ccでした。
 
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カーボンだらけですが、ノーマルヘッドも計測してあります。
 
こちらは、約66cc~67cc位でした。
 
1mm面研したヘッドと計算上でも合います。
 
忘れてはならない、φ95ガスケット容積はボアが約95.5mmで厚みが1mmなので、計算上7.15ccです。
 
ヘッド容積+ガスケット容積からピストントップ容積を引いた数値が、燃焼室容積になります。
 
 
                   排気量
これを      圧縮比=━━━━━━━+1   で計算してみると
                 燃焼室容積
 
結果は圧縮比12.9と、出ました。www (1mm面研ヘッド仕様SR623)
 
「あれ~」計算合ってる?(汗
 
ノーマルヘッド+88mmストローククランク+トレφ95ピストンの場合は、圧縮比11.87 (SR623)
 
ノーマルヘッド+500クランク+トレφ95ピストンの場合は、圧縮比11.37になりました。 (SR595)
 
トレッセルのカタログ値をかなり越えてまね~。 (SR595のカタログ値は、10.5です)
 
本当はかなりハイコンプなのかもしれませんね~。
 
ちなみに・・・定番のノーマルヘッド+500クランク+ノーマル400ピストンだと、圧縮比は10.0前後になるの
 
で、計測はかなり正確かもしれません。www
 
「う~ん」想定外の圧縮比になりました? (計算上は12でしたwww)
 
メガ62カム仕様なので、圧縮比は12以上欲しかったので良かったのですが・・・・
 
でも、これからピストンにバルブリセスを切り直したり、EXバルブを追い込むために再シートカットするので、これ
 
により圧縮は落ちるので丁度いいかもしれません。w (計算だと12.2~12.3へダウンします)           
 
 (デトネーションが怖いですが・・・・・)                    またね~♪
 
 
 
※おまけ
 
どうして、62カムに高圧縮が必要かと言うと、オーバーラップが大きいカムは吸気効率を高める為に排気側に
も吹き抜ける率が高められるので、圧縮行程の圧力も下がってしまいます。
これを少しでも補うためにハイコンプ仕様にする必要があります。
逆にオーバーラップの少ないカムをハイコンプ仕様にしても、今度は圧縮が高くなり過ぎてピストンを押し戻す作用が高まり高回転まで回りずらくなりますね~♪ (バランスが大切ですよね~♡)