午前十時の映画祭で4月に3部作まとめて上映されたのを観に行って、懐かしかったし面白かったのですぐに感想を書きたかったのですが、なんかタイミングを逃していました💦


インディ・ジョーンズ2は私が生まれて初めて面白いと認識した映画です。

子供時代、私の家ではバックトゥーザヒューチャーやスターウォーズなど色々な映画が家のテレビで流れていましたが、インディ・ジョーンズ2(とターミネーター1,2)はストーリーが分かりやすかったので、子供ながらにちゃんと展開を楽しんで観ていました。(スターウォーズはちょっと難しかったので、登場キャラのビジュアル面だけ楽しんでいました。)


そんなインディ・ジョーンズ2ですが、今観たら1と3が面白くて、2は微妙と思ってしまいました^^;


1は人物の性格の描写が良かったです。

インディがちょっとサイコパスなんじゃない?ってくらい合理的すぎて、ヒロインの心情とかを全く意に介さない嫌な奴キャラなのですが、最終的にはヒーローっぽい行動に落ちつくしサイコパスではないのが良いです。

心理面の描き方がとにかくドライなのが(無いわけではなく、あくまでドライ)、もう40年ほど前の映画でありながら、現代の映画なのだなと感じます。

また、『激突』や『ジョーズ』などで見えた職人的なとんがり具合もほんの少し感じられ、ハリソンフォード自体があまりチョケたりしない雰囲気なのも相まって、うまくそれがコメディに融合した感じがします。


基本はコメディなんですが、人がバンバン死ぬしインディも躊躇なく銃を取りだすし(そして撃つし)、笑っていいのこれ?ってなるんですが、とにかく勢いで全部流して最後は結果オーライにしてしまうこの乾いた笑いが、なんか癖になると思いました。

倫理的に考えたら絶対に笑えないのですが逆にそれが時代の明るさを表していて、観終わった後にこの映画が上映されてから今に至るまでに起こった世界の出来事を考え、楽しかったんだけれどすごく複雑な気分も残った気がしました。


1〜3通して上に書いた傾向はあるのですが、インディの性格が1番出ていてシュールな笑いが多かったのは1でした。


2はとにかく勢いがすごくて、序盤のインドにゴムボートで着陸するまでのシーケンスは芸術的だと思いました。

1で見せたインディの冷徹クソ野郎ヒーローっぷりを2でも見れるぞ!と熱くなったのですが、2ではインディの性格がマイルドになっていたのがちょっと残念でした。

嫌な奴だからこそヒーローなんだって感じがなくて、普通に子供に優しいおじさんな感じがしました。(相変わらず女性には辛辣ですが…)

また、活躍の多くを相棒の中国人の子供に奪われてしまい、とにかくインディの影が薄かったです。中国人の子供は賢くて昔観た時は大好きだったのですが、今見ると子供故になんでもありになってしまい、場面場面の設定の甘さに繋がっている気がしました。(まあ1〜3通してなんでもありなんですが、1と3はもう少し要所でギミックが効いた展開をしていたと思います。)

まあ全体的にはちょっと残念でしたが、心臓のシーンは今見てもめちゃくちゃ怖かったし、とにかく勢いを出すことに振り切っている感じがある意味職人的で、やっぱり凄い映画です。


3は2と同様に子供の頃に観ているのですが、これは今観た方が断然面白かったです。

インディとお父さんの関係性の描き方が最高でした。1,2でインディのクソ野郎っぷりを観ている観客としては、3でお父さんの前で少しバツが悪そうにしているインディを観てみんなニヤってすると思います。

インディの過去を描いたり、1,2と同じ流れかと思いきやお父さんによってちょっと違う方向に行く意外性があり、ちょっと俯瞰的でセルフオマージュ的な笑いを作るのが上手いなと思いました。

また、インディ・ジョーンズはシリーズ通してカーチェイスなどのシーンがありますが、3では車に戦車に飛行船にバイクに馬にラクダと、ありとあらゆる乗り物が登場し、とにかく見る人をワクワク楽しませてる工夫に溢れていて、1,2よりもサービス精神旺盛で丁寧という印象がありました。


以上、1〜3の感想ですが、通しで見るのって楽しいですね。

スターウォーズが全然内容覚えていないので、今度はスターウォーズを観たいです^ ^