大好きな映画が増えました。

ジュラシックパーク3です(相変わらず古い映画で、今更ですが…笑)


午前10時の映画祭でジュラシックパーク1,2,3が連続上演していたので1から順に鑑賞し、全編通して大好きな作品となりました。


1は子供の頃に見たことありましたが、なんかスッキリしない映画だなと思い、2,3を見ることはありませんでした。

大人になった今ならまた違った感想になるかなと思い、あまり期待せずに見に行きました。


※以下、1から順の感想になります。ネタバレありです(古い映画なので今更かもですが…笑)

▪️1の感想
実は1は「え!?こんなに酷い映画やったんや!想像以上のグダグダさ!金返せ!」と思いながら見ていました。

映画館なので耐えていましたが、ニコニコ動画のように「草」とか書き込める上演があればなぁと思うくらいツッコミどころ満載で、「ブー!👎」とブーイングしたくて仕方ありませんでした。


〈ツッコミ所例〉

・恐竜の施設なのに安全管理がグダグダ

・じいさんと孫と女性が迷惑すぎ

・草食恐竜なら安全と信じて疑わず、平気で顔をベタベタ触る(噛まれたりしないの?)

・優秀そうなハンター風おじさんが目立った活躍もなく退場


etc…


2分に1回くらい、酷い場合は10秒に1回くらいツッコミ所があったため次第に感覚が麻痺し、「これは脳内でツッコミを入れて楽しむ映画だ!」と気づいてからは、徐々に楽しく見れるようになりました。


そんな中迎えたラスト、ラプトルに襲われて絶体絶命って時に、序盤で主人公たちを震え上がらせたTレックスがラプトルをやっつけるのですが、そのシーンが異様に良かったんです。。

(この瞬間に、私はこの映画への評価を見直すこととなりました。)


ラプトルをやっつけるTレックスを眺める主人公たちの目線が何とも言えず、「やっぱ恐竜って凄いな」という、純粋でありながら複雑な主人公たちの気持ちが現れており、ただ好きなだけではない畏怖の念が感じられて良かったです。


最後はあっさりヘリに乗って帰るのですが、そのあっさりさもTレックスのシーンの余韻を消さなくて、とても良かったです。

終盤の数分間で「おもしろ!」と急に胸が熱くなる映画って珍しいなと思いました。


▪️2の感想
2は1より駄作というネットの評判を読んだので、きっとガッカリするだろうと思いつつ見に行ったのですが、意外にも楽しめました(笑)


2は武装した人たちも出てきて、1とは別の方向性で人間の愚かさが描かれていましたが、そんな中でもしっかりお決まりのパターン(落下しそうな車からの脱出、後半に登場するラプトル等)などが散りばめられ、1よりも娯楽性が高い作品になっていました。


終盤でTレックスがサンディエゴに上陸するシーンは、1でラプトルを倒したTレックスの姿を彷彿とさせ、1ではジーンと感動したのに対してこちらは危機の真っ只中で、その対比も面白いなと思いました。


▪️3の感想
前2作に対してこちらは尺がかなり短く(1,2は2時間超えだが3は1時間半程度)、無駄が極限まで削ぎ落とされていました。

ここまで尺を削ぎ落とせたのは、1,2でしっかり世界観を説明してきたお陰だと思います。


1の主人公が再び主人公となるのですが、相変わらず恐竜への拘りが強く、子供がちょっと苦手というキャラクターがより自然に描かれていました。


1,2から引き続き、お決まりのシーン(乗り物が落下しそうな状態からの脱出、ラプトルに襲われる等)もありましたが、CG等の技術の向上により凄くハラハラするシーンへと進化していました。

1,2ではこういったシーンは正直かったるさが勝っていたのですが、3でこうして進化した様子を見ると、続けるって大切なんだなと思わずにはいられませんでした。


「続ける」の観点で言うと、タイトルに使われているフォントや壮大なテーマ曲は3でも健在でした。

フォントなんかは「ちょっとダサめ?笑」と思っていましたが、3になるとえも言われぬ愛らしさを感じるようになりました。


登場人物については、今作も迷惑千万な人物が多いですが、1や2と違ってそれぞれが成長する様子が描かれており、素直に応援することができました。

この映画は、そもそもがバカな人間が恐竜を再生させてしまったことが発端ですが、こういったバカが居なければ恐竜を見ることも無かったというのが皮肉で、一見浅いお話のようでありながら、全編通して描かれているテーマは深いなと感じました。

以上、1〜3の感想です。
大抵の映画は2でガッカリすることが多いので、本当に良い意味で期待を裏切られました。

考えてみれば、スピルバーグ監督はインディ・ジョーンズも2が最高に面白いですし、3も好きでしたね。

※これを書いた後に調べたところ、ジュラシックパーク3はスピルバーグ監督ではなかったようです。


なんか映画の感想はマトリックスとかちょっとライトな雰囲気の映画ばかりになっていますが、基本的に私はキューブリックやミロスフォアマン監督みたいな完璧主義っぽい監督が好きなので、もっとそういった映画の感想も書こうと思います。