私が今一番好きなピアニストは、昨年のショパンコンクールで2位だったアレクサンダー・ガジェヴさんです。
昨晩、ワルシャワでの「ショパンと彼のヨーロッパ国際音楽祭」という音楽祭でのライブ配信がありました。
ガジェヴさんの演奏はショパコンで聴いた瞬間に「あ、この人他の人と違う」って思い、それ以来配信などがある度に欠かさず聴くようにしています。
昨晩は敢えて漫画を読みながら聴き、これで漫画に意識が取られて曲の方に意識が向かなくなったらそんなに良くなかったってことだなと、変な実験をしたのですが(笑)、ちゃんと耳が曲の一音一音を捉えるというか、勝手に耳に音がスーって入ってくるというか、全く聴くことを頑張らなくても聴けてしまいました。(漫画は結局途中で読むの辞めました)
曲目は以下。
・ショパン プレリュードop.45
・ショパン 幻想ポロネーズ
・ショパン ピアノソナタ第2番
・シューマン 幻想曲
アンコールは以下。
・ショパン 24のプレリュード 4番
・ショパン 24のプレリュード 22番
・ドビュッシー 練習曲「組み合わされたアルペッジョのために」
ガジェヴさんはその日のコンディションとかによってムラがある方だと思いますが、昨晩はリラックスしているように聴こえました。
最初の曲のプレリュードから、「あ、今日は調子いいな」と思いましたが、次の幻ポロがショパコンで聴いた時より更に明るく開けたような印象を持ちました。
ソナタは、ショパコンの時よりは重量感は軽めで、しっとりした雰囲気に聴こえました。
シューマンは、前に配信であったウィグモアホールの演奏のものより、とても明るく光に満ち溢れて、ユーモラスな雰囲気も増しているように感じました。
前の演奏より良くなったとか、悪くなったとかではなく、その時点での解釈を最大限に表現されているのが伝わるので、毎回新しい曲を聴くのと同じくらい楽しく聴けます。
今まで好きになったピアニストは、最初がホロヴィッツで、続いてグールド、リヒテルでした。
その他、バックハウス、ペライア、ポゴレリチ、ツィメルマンなどなど…。
多くは既に故人ですし、そこそこ年配の方が多かったので、ガジェヴさんのようにこれからの活躍が期待できる人のファンになれたのは嬉しい限りです。
今年の6月に続き、11月にまた来日されますが、チケット無事に取れますように🙏