【第32話】 パカシュンマン
「うわ~ なんだこれ~?」

昨日雨に濡れたせいか、朝目が覚めるとボクたちは『おだんご風邪』を引いていました。
おだんごはホカホカでとても美味しそうな匂いがしてきますが、
触ると痛いので食べる訳にもいかず、もうぐったりです。
そんな時、おだんごの匂いにつられてか、一匹のパカシュンマンがやってきました。

パカシュンマンといえば格闘技好きの虫、格闘技好きの虫といえば
パカシュンマンというくらいで、いきなりボクの足にローキックをしてきました。

ちっちゃいけれど結構パワーがあります。
特に体の悪いところを狙って蹴ってくるのでたちが悪いです。
ボクは必死になって払いのけていましたが一瞬の隙を突かれ、
頭のおだんごに蹴りがバシッとヒットしました!
するとおだんごはどこか遠くへ飛んでいきました…

呆気にとられていると、すかさずもう片方のおだんごにも蹴りがヒットし、
おだんごが跡形も無く消え去ったかと思うと、同時におだんご風邪も
治ってしまいました!!

調子に乗ったパカシュンマンは、ミルカボちゃんとふたこぶラクダ号のおだんごも
蹴り飛ばしていきます。

なんだか酷い目に遭った気分ですが、結果的に見ればおだんご風邪が治ったので良しとしましょう。
しかしパカシュンマンは陰でまだエキサイトしているようです。

いったい何をやっているのだろうと思い覗き込んでみると、
一生懸命ふたこぶラクダ号のこぶを蹴っていました…

ボクはビックリしてパカシュンマンを摘まみ上げ、
ここは大事な場所だから蹴っちゃダメだよと教えてあげました。
そしておだんご風邪を治してくれてありがとう、とみんなでお礼を言いました。

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