【第31話】 てんかふパフパフ草(後編)
(つづき)
まだ小さなパフパフ草は雨をはじき返す力もなく、ただ濡れて小さく萎んでいきます。
ボクたちは必死にパフパフ草を体で覆ってあげましたが、到底全てのパフパフ草を
守ってあげることは出来ず、目の前では1つ、また1つと雨に打たれてこうべを垂らし、
泥にまみれていきました。

雨脚もさらに強まり、もうダメだと思った時の事です。
地平線の彼方から何十という数の巨大なパフパフ草が茎を延ばし、上空を覆い尽くしました。

ボクたちはその光景に釘付けとなり、しばらくボォ~っと眺めていました。
この巨大なパフパフ草はこの子たちのお父さんお母さんなのでしょうか?
よくわかりませんが、自分たちの身をていして小さなパフパフ草を雨から
守っていることに間違いはありません。

しばらくすると雨も止み、空は晴れ渡りました。
巨大なパフパフ草たちは小さなパフパフ草たちを優しくパフパフし、
徐々に元のフカフカに戻していきました。
そして最後、ずぶ濡れになっているボクたちを空高く持ち上げ、
晴れ渡る夜空の下、パフパフ草はボクたちの体にてんかふをパタパタとはたいてくれました。

応援クリックよろしゅうに!