【第31話】 てんかふパフパフ草(前編)
その日は風1つなく、すこし蒸し暑い夜でした。
うっすらと肌に汗を浮かべながら夜道を歩いていたボクたちは、
月の光に照らされ、闇の中にボンヤリと浮かぶパフパフ草を見つけました。

パフパフ草もこちらの足音に気づいたのか、綿のこうべを振るわせ始めたので、
ボクはパフパフ草の所へ行き、汗ばんだ体にてんかふをはたいてもらいました。

そんなボクをふたこぶラクダ号とミルカボちゃんは
不思議そうにただじっと見つめていました。
ボクが二人に「気持ちがいいから」と言って何度も進めると、
ふたこぶラクダ号がしぶしぶ片足を小さなパフパフ草に近づけていきました。

しかしおっかなびっくり、すぐに足を引っ込めてしまいます。

こんな汗ばむ夜はてんかふが最高なのに勿体ないなぁ、と思いながら
ボクがパフパフ草を楽しんでいると、
やがて空からポツリポツリと雨粒が落ちてきました。

(つづく)
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