【小話】 おばあちゃんフィッシュ | 子牛ぺろり倶楽部

【小話】 おばあちゃんフィッシュ



川でおばあちゃんフィッシュが困っていました。
どうやら上流へ泳いで戻りたいようですが、流れが強くて進めないみたいです。





ボクとふたこぶラクダ号は川へ入り、おばあちゃんフィッシュのヒレを持って、
いっしょに泳いであげました。





しばらく泳いでいくと、火に油をかけたままのガスコンロが見えてきました。





「ああ、そういえば揚げ物の最中だったねえ」
「おばあちゃんの? これ」
ボクは陸へ上がり、コンロの火を止めてきました。





「揚げ物のときはそばを離れちゃいけないよ」
「ほんにのう」
おばあちゃんフィッシュは照れながら言いました。


またしばらく泳いでいくと、今度は洗濯機が見えてきました。
どうやら丁度洗い終えたところみたいです。




「ああそういえは洗濯の途中だったねえ」
ボクは陸へ上がり、洗濯物を奇麗に干してきました。





「すまないねぇ」おばあちゃんフィッシュは深々と頭を下げました。
「いえいえ」


またまたさらに泳いでいくと、今度は大量の本が散らかっていました。




「そういえばここのところ読書づいてたねぇ」
ボクは陸へ上がり、本をきちんと棚へ戻してきました。





「ありがとさん」
おばあちゃんフィッシュはそういうと、どこかへ行ってしましました。


あれれと思いキョロキョロしていると、おばあちゃんフィッシュが
お茶と揚げ物を持って来てくれました。




「あっ、おいしいわ これ」

こうしてボクたちはしばらくの間、おばあちゃんフィッシュとたわいもない話をして
午後のひとときをまったりと過ごすのでした。



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