【第17話】 タクシーの中で命をさずかる子供たち

草原の中に1台のタクシーが止まっています。
お金はないけどタクシーには乗ってみたい!!
そんな気分でボクたちは乗り込んでいきました。
車内ではなぜか運転手さんが一人、シャボン玉を吹いています。
聞けばタクシーは今、産気づいているとのこと。
タクシーのたましいはシャボン玉に宿るらしく、ボクたちにも吹くよう頼まれてしまいました。

ホントにこんなことでたましいが宿るのか半ば半信半疑で吹いていると、
運転手さんが「ほら、見て下さい」といって
シャボン玉をボクの方へ吹いてくれました。
その中には白くて小さなタクシーの赤ちゃんがフンワリと入っていました。

しばらく眺めていると、シャボン玉は目の前でパチンと割れ、
ポトンと赤ちゃんが手の中に落ちてきました。

その後立て続けに赤ちゃんは生まれ、運転手さんは大喜び。
ボクたちも何だか嬉しくなって、いっしょに喜びました。
そうこうしているうちに運転手さんともうちとけ合い、
タクシーをすこしだけ走らせてもらえることになりました。
しかしタクシーは走り出したのもつかの間、2メートルほど先で止まってしまいました…
短っ! でもボクたちはお礼を言いタクシーを降りました。
なんだか釈然としない思いを胸に抱いたまま歩いていると、
後ろからから突然ププッとクラクションを鳴らされました。
びっくりして振り返るとそこにはさっき手の中にいたタクシーの赤ちゃんが付いて来ていました。

「ダメだよ付いてきちゃ」
ボクはチョロQみたいにタクシーの赤ちゃんを後ろへひっぱり、
ピュンッとお母さんのいる方へ帰してあげるのでした。

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