【第5話】 トンジャ・ウンダ大地
ボクたちは常にいい匂いのする方へ向かってゆく。
旅とはきっとそんなものだ。
しばらく歩いていると何だか足元がフカフカしていることに気づく。
ボクたちはいつのまにかトンジャ・ウンダ大地に足を踏み入れたようだ。
「ミルカボちゃんちょっと見ててね。」
ボクはしゃがみ込んで、地面を両手でバンと叩きました。

すると地面には規則正しくヒビが入り、まるであんみつの中のカンテンみたいな形になって
空へとフワフワ飛んでいきました。


「うわ~、なんでなんで?」
ミルカボちゃんが目をキラキラと輝かせて問いてかけてきます。
「それはねボクが今、音を立てて驚かせたから地面がびっくりして空へ逃げていったんだよ。」
そう言うと、ミルカボちゃんはしきりにやってみたいといいだしました。
「いいけど、そっとだよ!」
「わーい。」
ミルカボちゃんの耳にボクの声が後半届いていなかったのでしょうか、ミルカボちゃんは飛び上がり
渾身の力で頭の栓を地面に発射しました!

その瞬間ボクたちの足元はグラグラと揺れ始め、ピシピシ音を立てながら均等に裂けてゆきます…
「ミ、ミルカボちゃんびっくりさせすぎだよ、うわあぁぁぁぁぁぁっ。」

ボクたちを乗せた地面は大空へと勢いよく舞い上がっていきました。