「神の宝の玉手箱展」鑑賞付き個人セッション
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2017_3/
「松梅蒔絵手箱及び内容品」
(うめまつまきえてばこ)
玉手箱展に展示されているものを
今日からご紹介していきます。
まず、最初にご紹介するのは
室町時代、16世紀のものです。
鹿児島県 指宿市(いぶすきし) 開聞町(かいもんちょう) に、あります
枚聞神社(ひらききじんじゃ)からのものです。
指宿市は私が産まれたところでもありますので
この玉手箱が展示されていてとても嬉しかったです。
国の重要文化財に指定されています。
開聞町は薩摩富士と呼ばれる
とても美しい開聞岳(かいもんだけ)があります。
海幸彦、山幸彦の伝説残る、
温暖なとても良い町です。
皆さん、鹿児島に行かれました時には是非足をのばしてみて下さいね。
手箱サイズ:縦25.2㎝ 横31.8㎝ 高19.1㎝
長方形、角丸、合口造(あいくちづくり)手箱です。
短刀の事を合口(あいくち)と呼んだりもしますね。
合口とは蓋と身が口縁(こうえん)部でピッタリ合わさるのを合口造(あいくちつくり)と言います。
地元には浦島太郎の話が伝わり
この手箱は「龍宮の手箱」とも呼ばれています。
中身も殆ど揃っているとても貴重な手箱です。
大永三年(1523)の目録には、こう記されています。
・白銅鏡一合
・鏡箱一合
・歯黒箱一合
・白粉箱二合(おしろいばこ)
・薫物箱一合(たきものばこ)
・櫛三枚
・眉作三本(まゆつくり)
・髪掻二本(かみかき)
・鬢板一個(びんいた)
・油壷一合
・元結一本(もとゆい)
・払一本(はらい)
・掛子一枚(かけこ)
六本木サントリー美術館に展示されています「龍宮の手箱」。
それはそれは美しいですよ。
16世紀、室町時代の「浦島絵巻」も展示されています。
2017年6月12日~7月17日迄
ライフメソッドアドバイザー 山下純子