T&V派展「ベルシャツァル王の饗宴」 | - ライフメソッドアドバイザー 山下純子 Times -

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東京都美術館 2017年4月2日迄
「ティツィアーノとヴェネツィア派展」
http://titian2017.jp/
 
 
「ベルシャツァル王の饗宴」
16世紀末~17世紀初頭
油彩 カンヴァス
106.8×128.1㎝
 
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この絵は
相当面白いのです。
 
旧約聖書「ダニエル書」に書かれている事のワンシーンです。
 
ベルシャツァル王。
彼はバビロニア最後の王と言われています。
旧約聖書ダニエル書にしか名が残されていなかった為に
実在の人物だったかどうかが歴史家の間で討論されていましたが
1854年にナボニドゥスの円筒形碑文が見つかり
そこにベルシャツァルの名が刻まれていた事から
実在の人物だったと(一応)断定されました。
 
これがナボニドゥスの円筒形碑文です。
現在は大英博物館に展示されています。
 
お話を絵画に戻しましょう。
 
バビロニアの王ベルシャツァルは
多くの国々、部族と戦争をし、戦利品を沢山獲ました。
その戦利品の数々を並べ
酒を酌み交わし饗宴をしているシーンがこの絵画です。
 
ところが、神々は彼に大いに怒っていました。
残虐非道に多くの人を殺したからです。
 
突然、饗宴の最中に「手」が現れ
アーチに字を書きました。
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そりゃもう、驚きますよね。
王もビックリ。
 
「メネ・メネ・テケル・ウ・パルシン」
私が文献で調べた文字は、こう書かれていたそうですが
絵画のアーチは違いますね。
イタリア語なのでしょう。
 
意味は、
メネは数えるの意味。
テケルは測る。(神の天秤によって測られた)
パルシンは分ける。
 
あなたの国はメディアとぺルシアに分けられる。
との、神のお告げです。
そして、次の日、ベルシャツァル王は亡くなりました。
バビロニア崩壊です。
 
絵画は観て楽しむのも勿論なのですが
物語を調べた上で鑑賞すると
もう~最高に面白いのです。
 
実際にこの絵を観る機会のある方は
是非っ、アーチの上に書いてある手と文字もじっくりとご覧下さいね。
 
 

それでは、また明日の
ティツィアーノとヴェネツィア派展ブログでお目に掛かりましょう。

 

 

旗 「ティツィアーノとヴェネツィア派展」鑑賞付き個人セッション

   http://ameblo.jp/peroko-0221/entry-12245784626.html

   2017年4月2日迄。

  *鑑賞のみコースもあります。

 

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