「聖ミカエルと龍」 | - ライフメソッドアドバイザー 山下純子 Times -

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国立西洋美術館

「常設展」 展示作品


14世紀シエナ派

「聖ミカエルと龍」


テンペラ/板

40.5×19㎝




シエナ派とは

イタリアのトスカーナ地方の

シエナを中心として活躍した画家の集団です。


東洋においては

龍はとてもありがたい存在ですが

西洋では

倒すべき悪魔が龍の姿で現されています。

キリスト教美術において

龍は悪の化身と言われています。


ミカエルと龍の背景が

金箔で奥行がなく平面に感じるとの評価もありますが

色彩鮮やかで龍の叫びまで聞こえるような作品だと私は感じます。


龍と戦ったエピソードが残る聖人に

ゲオルギウスが居ます。

彼は実在の人物だとされ

紀元前3世紀にパレスチナで生まれたそうです。

この絵は

ゲオルギウスがモデルとも言われる絵です。


ゲオルギウスとは

ギリシャ語で「大地(geo)で働く(erg)人」

即ち、農民を表します。


ゲオルギウスは

イタリア語では Giorgio(ジョルジョ)

英語になると Giorge(ジョージ)

と、なります。


ジョルジョとジョージ。

私がふと、頭によぎる人は

ジョルジョ・アルマーニさんと

ジョージ・クルーニーさん。


彼らの名前の由来は

ギリシャ語ゲオルギウスで、農民って事です。


龍を倒した伝説も多く残す聖ゲオルギウスにちなんで

勇敢な子に育ちますようにとの親の願いかもしれませんね。


さて、

「ミカエルと龍」モチーフの絵は沢山ありますが

東京都美術館で行われていた

ボッティチェリ展での展示作品

「竜と戦う大天使ミカエル」も私はとても印象に残っている絵です。

私はこの絵を20回ほどは観ています。

大きな絵で175×116㎝あります。

現在はフェレンツェにあります。




キリストや聖母子も

画家によって作品が個々に違いますが

「ミカエルと龍」も画家にそれぞれよって違います。

見比べる事も絵画鑑賞の楽しみの一つです。



旗 国立西洋美術館「常設展」鑑賞付き個人セッション



ライフメソッドアドバイザー 山下純子